早稲田大学高等学院 2021年出題傾向リサーチ

英語

早稲田大学高等学院 英語

A 適語選択・適語補充・正誤:小問数15

文法問題が独立した大問で出されたのは3年ぶりです。難度は決して高くないため、ここでの取りこぼしはできるだけ避けたいところです。

B エッセイの読解(約710語):小問数21

日本人が英語を話すことに消極的である理由についてのエッセイでした。段落の要旨を把握することで正解を選べる英文解釈のⅧや、下線部に対応する1語を文中から抜き出すⅨなど、例年通り本文に関するさまざまな角度からの問いに対応できる広い視野が必要な出題形式がほとんどです。しかしながら、この大問も含めた読解問題の総語数は、2020 年に比べて約4割減少していて、大問B~Dの読解問題全体としては例年より解きやすいという印象を持った受験生が多かったと考えられます。

C エッセイの読解(約375語):小問数8

他人への配慮を欠いた行動を目撃したときに、どう対応すべきかについてのエッセイでした。設問のほとんどがシンプルに内容理解を問うものでしたが、Ⅷで内容を自分で考えて空所を埋める英文完成が2020 年に続き出題されました。一部、SNS についての記述があり、このような社会的事象や、それに関する英語表現を日頃から意識していたかどうかは、内容把握に大きく影響したことでしょう。

D 短文の読解:小問数6(約250語)

大問が4つを超えたのは14 年ぶりで、形式もパリのツアーに関する広告を読み、その内容についての問いに答えるという新傾向のものでした。ただし、冷静に選択肢を吟味すれば比較的容易に正解を導ける問題だったので、この大問にどれだけ時間を残すことができたかで差がついたと思われます。

長文読解 記述 文法 リスニング 発音・語彙
日本語 英語 大問 長文内
2021年 エッセイ エッセイ
2020年 物語文 エッセイ
2019年 エッセイ エッセイ
2018年 物語文 物語文
2017年 エッセイ 説明文

数学

早稲田大学高等学院 数学

1 小問集合

(1) は標本調査、(2) は2020 年に引き続き二次方程式の解と係数についての問題でした。(1)(2) ともに難度は高くないため、確実に正解したい大問でした。

2 二次関数

放物線とそれに交わる円に関する問題でした。誘導が丁寧につくられていたので、計算ミスに気をつけながら完答を目指したい大問でした。

3 空間図形

与えられた平面図形を270°回転してできる立体に関する問題でした。一回転しない中途半端な図形とはいえ、早大学院の受験生であれば(1)(2) は難なく対応できたかと思われます。(3) は図形の重なりをしっかりと意識しないといけないため、丁寧な処理が必要でした。

4 関数

座標平面上に並べた円と直線の交わりに関する問題でした。(1)(2) は規則性に注目し手早く処理したいところです。(3) は場合分けをして複数解答を求める必要があるため、完答は難しかったと思われます。(4) は題意を満たす直線が引けたあと、いくつかの解法が想定されますが、いずれも途中過程が長いため、どれだけ時間が残せたかがポイントでした。

計算
問題
整数 作図 証明 文章
平面
図形
関数 二次
関数
場合
の数
確率 資料の
整理
空間
図形
2021年
2020年
2019年
2018年
2017年

国語

早稲田大学高等学院 国語

1 岡本亮輔『聖地巡礼』

近代化とともに変わっていった宗教のあり方について論じた文章からの出題です。対比を意識しながら丁寧に読み進めていけば、筆者の主張をとらえることは難しくありません。6問出された抜き出しは、必ずしも傍線部から近い場所に正解があるわけではありませんが、指定字数は明確であるものが多いため、手堅く得点につなげたいところです。例年の傾向通り「適切でない(合致しない)」ものを答える記号選択が3問出されましたが、2021 年は正誤判定に悩む選択肢が少なく、時間をかけずに処理することも可能でした。

2 内田樹『街場の共同体論』

共同体の維持に必要な資本の管理について論じた文章からの出題です。筆者の主張は具体例を交えて幾度も分かりやすく述べられているので、読みづらさを感じた受験生は少なかったと思われます。大問1と同様に抜き出しと記号選択が中心の構成で、抜き出しは解答欄の形式に注意することで対応できる設問が多く、あえて後回しにするような難問はありませんでした。漢字は標準的な難度でしたが、四字熟語の空欄補充では高度な語句の知識が求められています。

3 『枕草子』

他者からの評価について述べた随筆文からの出題です。早大学院の古文は文法や単語の知識が試される設問が中心で、着実に古文学習を進めてきた受験生に有利な傾向は2021 年も変わりません。2020年まで2年連続で複数出されていた傍線部の主語を判断する問題は出されず、2020年に1問だけ出されていた省略部分を補う設問が2021 年は3問に増加しました。

文章① 文章② 文章③ 文章④
2021年 岡本亮輔『聖地巡礼』 内田樹『街場の共同体論』 『枕草子』
2020年 中野剛志『国力とは何か』 松村圭一郎『贈り物と負債』 『古本説話集』
2019年 吉見俊哉の文章 角幡唯介『探検家の憂鬱』 『古今著聞集』
2018年 平川克美の文章 佐々木毅の文章 『徒然草』
2017年 伊丹万作の文章 E・ユンガーの文章 『伊勢物語』

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