慶應義塾女子高校 2021年出題傾向リサーチ

英語

慶應義塾女子高等学校 英語

1 図表の読み取り(約130語):小問数3

2010 年より出題されていたリスニングではなく、図表を読み取る問題が出されました。(A) は人に何かを与える喜びについて、短い文章を読み解答する問題、(B) は生活の満足度について、経済的な豊かさで分けた国ごとのデータを読み取る問題です。英文と図表の情報を相互に理解する力が求められました。

2 説明文の読解(約640語):小問数11

ジャイアントパンダの名前の由来や生態についての説明文です。問2の和文英訳は適切な構文の使用と、与えられた単語の適切な利用がポイントでした。問4の書きかえは単純な文構造の変換ではないものの、本文の表現を活用する例年通りの出題と言えます。

3 対話文の読解(約450語):小問数13

熱気球が飛ぶ原理と歴史について述べられた対話文です。問3の内容記述は自然な会話の中の要点に気づけるかどうかがポイントでした。問5のような本文の情報を図で理解する問題は2020 年にも出さ
れ、近年の新たな傾向と言えます。

4 説明文の読解(約580語):小問数8

日常生活で無意識に得られる情報が意思決定に与える影響についての説明文です。見慣れないキーワードの意味を考えて読み進める必要がありました。問4の和文英訳では分数表現といった細かい知識も求められました。

5 自由英作文:小問数1

最近興味を持っている国内外のニュースについて、概要と自分の意見を50 語程度の英語で書く問題でした。概要のまとめやすいニュースを選定し、素早く書き上げる必要がありました。

長文読解 記述 文法 リスニング 発音・語彙
日本語 英語 大問 長文内
2021年 説明文 対話文 説明文
2020年 説明文 対話文 説明文
2019年 説明文 対話文 説明文
2018年 説明文 対話文 説明文
2017年 説明文 対話文 説明文

数学

慶應義塾女子高等学校 数学

1 文章題

例年、大問1は計算問題を含む小問集合形式の出題でしたが、2021 年は文章題の大問で、とまどった受験生も多かったと思われます。[1]は問題文に沿って立式することですぐに正解を得ることができ、確実に正解したい問題です。

2 二次関数

放物線のグラフと座標平面上の図形に関する問題でした。特別角の三角形と直線の傾きに関する問題は、慶應女子高受験生にとっては演習経験が十分にあったものと思われますので、できる限り手早く全問正解したい大問でした。

3 空間図形

底面が台形である四角柱の切断と体積に関する問題でした。問題を解くために必要な平面を抜き出して図を描いて考えることができれば、解き方がまったくわからずに手が止まってしまうことはなかったと思われます。あとは解き方を工夫することでミスを防ぎたいところです。

4

2つの円とその中にできる三角形について考察する問題でした。[1]から[4]までは基本的な知識の確認問題なので、確実に正解したいところです。[5]はそれまでの問いが誘導にはなっていましたが、簡単には解けなかったかもしれません。

5 確率

与えられた確率からカードに書かれた数字を求めていく過程を、穴埋め形式で問われた内容でした。[2]までは容易に解答できたと思われますが、[3]は題意の把握が難しいと感じた受験生も多かったと思われます。

計算
問題
整数 作図 証明 文章
平面
図形
関数 二次
関数
場合
の数
確率 資料の
整理
空間
図形
2021年
2020年
2019年
2018年
2017年

国語

慶應義塾女子高等学校 国語

1 西崎憲『未知の鳥類がやってくるまで』

2020 年は例年とは異なる2題構成でしたが、2021 年は3題構成に戻りました。大問1は、隣り合う二国がささいなことから争いになり、「詩の戦」を行うという、寓話色の強い小説文からの出題でし
た。4問出された記述では、オーソドックスな理由説明や心情説明のほか、表現の意図を考える応用的なものも出され、得点に差がついたものと思われます。また、例年通り漢字、語句、品詞分解が出題されましたが、標準的な難度であり、失点は最小限にしたいところです。

2 ドナルド・キーン『日本文学を読む・日本の面影』

大問2は、古文または古文を含む文章が出題される傾向にあります。2021 年は、俳句の性質について述べた文章からの出題で、一部に古文や芭蕉の句の引用がありましたが、内容はわかりやすく、読み取りにくさは感じません。一方で4問出された記述では、助詞1字に着目して俳句の意味を考える問題や、引用された古文の内容をふまえて説明する問題など、やや解きづらいものも含まれました。

3 村上陽一郎『死ねない時代の哲学』

大問3は、フランスの政治思想家トクヴィルが分析した19 世紀アメリカの「結社」について、「個人主義」と対比して論じた文章からの出題でした。文章の全体像をとらえるのが難しく、読み取りに苦戦した受験生も多かったと思われます。4問出された記述は、文章全体から対応箇所を探したうえでまとめる必要があり、文章理解が不十分だと書きづらい問題でした。3題を通して、2021 年は知識問題がやや少なく、思考力・記述力が試された問題と言えます。

文章① 文章② 文章③ 文章④
2021年 西崎憲『未知の鳥類がやってくるまで』 ドナルド・キーンの文章 村上陽一郎『死ねない時代の哲学』
2020年 彭丹『いにしえの恋歌』 池田清彦『進化論の最前線』
2019年 いしいしんじの文章 『宇治拾遺物語』 川合康三『漢詩のレッスン』
2018年 内田洋子『十二章のイタリア』 高田祐彦の文章 福岡伸一『名画礼賛のマナー』
2017年 平野啓一郎の文章 『枕草子』 白井聡の文章

ページトップへ