早慶高【国語】の出題傾向と合格のための学習法

毎年、激戦が繰り広げられる早稲田・慶應系列の高校入試。栄冠を勝ち取るためには、各校の入試の特徴をよく理解し、日々の学習を積み重ねることが大切です。

早慶高の国語の学習法は学校ごとに異なりますが、共通するポイントは多様な文章を精読し読解力を養うこと漢字・語句・文法など、知識の確実な習得です。

ここでは、首都圏の早慶各校の入試傾向と合格に向けた学習方針を、SAPIX中学部講師が解説します。

早慶高の出題傾向|国語は長文読解が中心。学校によっては入念な記述対策が必要

早稲田大学高等学院

早大学院は論説文2題+古文という3題の構成です。論説文の内容が難しいのが特徴で、加えて抜き出し問題が多く、難解な文章の中から抜き出す部分を見つけなくてはいけないところに、時間的な厳しさがあります。

早稲田大学本庄高等学院

早大本庄学院は論説文2題、あるいは論説文と小説文という、現代文2題の構成です。論説文は早大学院と同様、抽象度が高く、読みづらい内容のものが出題されます。例年、記述問題が何問か出されるため、記述力も求められます

早稲田実業学校高等部

早実高の問題は小説文と論説文と古文で構成されています。選択肢、抜き出し、記述とさまざまなタイプの問題が出題されます。

慶應義塾女子高校

慶應女子高は現代文2題+古文というかたちが最近の傾向で、2018年は現代文3題でしたが、うち1題が古文を含む現代文でした。全体の特徴は記述問題が多いこと。高度な記述力が不可欠です。

慶應義塾志木高校

慶應志木高の国語は、大問の数や古文の有無、独立した知識問題の有無などが年度によってまちまちです。文章自体は比較的、易しくて読みやすいのですが、つかみどころのない文章が多く、解きにくいのが特徴です。知識問題は漢字や文法はもちろん、年中行事や日本の旧国名といった一般常識を問う問題が独立した大問として出題されることがあります。

慶應義塾高校

慶應義塾高も幅広く出題してくるところは慶應志木高と同様で、読みやすいが解きにくい文章であることも同じです。古文は、ここ数年出題されていませんが、かつては出されていたので準備は必要です。

合格のポイント・対策|出題傾向を踏まえる。感受性より論理的な思考

学校別の対策

国語の学習法は志望校ごとに異なります。特徴的な3校についてお話します。慶應義塾高を目指すなら、知識や読解、記述すべてにわたって一定以上の力を身につける必要があります。慶應女子高は、特に記述力と知識を強化しておかなくてはいけません。記述は書いたものを塾の先生などに添削してもらうといいでしょう。

早大学院は硬い文章を読む力が必要です。そのためには、そうした文章をたくさん読んでおくこと。例えば「自然と人間のかかわり」「日本人の国民性」など、よく出るテーマの文章を読みこなしておけば、初めて読む難しい文章でも対応が可能です。

文章を読む際には、「このあたりに具体例が並んでいるな」「このへんが主張のまとめだな」などというように、ざっくりした構造をつかみながら読むことが大切です。一字一句理解していなくても、方向性が分かれば解ける問題もあります。

解き方の発想~論理的な思考

国語はイマジネーションとか感受性が必要な科目と思われがちですが、点数化される試験では、むしろ論理的な発想が求められます

試験では文章の中にある答え、あるいは答えのヒントを見つけ、拾い出していく作業が中心になります。必ずあるはずのものを見つける作業ですから、誰でも時間をかければできます。だからこそ、低学年のうちから日々の学習を積み重ねて、きちんと得点できる部分を増やしていくことが大切なのです。

中3夏の学習法|間違い直しをしっかり行う。弱点補強ノートの作成も有効

極端に国語が苦手な人は、夏の間に「得意」とまではいかなくても、「普通」に近づけてほしいと思います。古文の強化も夏の間に行いたいことの一つです。

知識事項は1冊のノートにまとめ、ミスしたところも書いておくと、弱点補強ノートとして復習や定着に活用できます。ちなみにSAPIX中学部では、中3の7月までに知識事項の新しい内容をひと通り終え、夏休みには知識の定着に取り組んでいます。

夏休みの課題に取り組むときは、間違い直しをしっかりとしてください。正解を書き込むだけではなく、こういうところを見落としたので正解できなかったという手順の確認をすると、自分の弱点が具体的に分かりますから、そこを夏に補強しておきましょう。

合格例の紹介|地道に努力をすれば成果は出る

Iさんの場合

中1の途中で入室した生徒Iさんは、初めて受けたサピックスオープンでは3科の偏差値(※)が35しかありませんでした。でも、本人はSAPIXが大好きで、楽しく通いながら指導通りに勉強を続けていったところ、力がついていき、最終的に慶應義塾高の合格を勝ちとりました。はっきりと早慶志望を固めたのは中3の夏以降ですが、地道に努力してきた成果だと思います。

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