早慶高【英語】の出題傾向と合格のための学習法

毎年、激戦が繰り広げられる早稲田・慶應系列の高校入試。栄冠を勝ち取るためには、各校の入試の特徴をよく理解し、日々の学習を積み重ねることが大切です。

早慶高の英語は各校とも速読力が求められるのが特徴。さらに英検®2級相当の単語力・文法力が必要です。

それでは、首都圏にある早慶各校はどのような入試を行っているのでしょうか。合格するためにはどのように学習を進めるのがよいのでしょうか。各校の出題傾向と対策のポイントについて、SAPIX中学部の講師がアドバイスをします。

  • 英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。

早慶高の出題傾向|英語は速読力が必須

早稲田大学高等学院

早大学院は例年 長文2題のところ、2018年は長文2題、文法1題と大問構成が変わりました。小問は約50問ありますから、スピーディーな処理が求められます。

早稲田大学本庄高等学院

早大本庄学院は例年長文と対話文の2題の構成ですが、今年は文法の独立大問があり大問3題の構成でした。分量は多くないのですが、表現に関する細かい知識が求められるところに難しさがあります。

早稲田実業学校高等部

早実高の長文は、例年4題のところ、2018年は3題となりましたが、長文問題以外に単語、英作文の問題などもあるので、長文読解には速読力が求められます。なお、早稲田系では唯一リスニングが出題されます。

慶應義塾女子高校

慶應女子高は例年、リスニング、説明文、対話文、物語文、自由英作文の5題の構成でした。2017年は物語文の代わりに説明文が出されたため説明文2題となり、2018年も同様でした。専門性の高い内容の説明文が出され、自由英作文では、「高校生のアルバイトについて」のような比較的身近なテーマに関して自分の視点で書くものが目立ちます。

慶應義塾高校

慶應義塾高は例年、1題目が書き換え問題、2題目が正誤問題、3題目が対話文、4題目が文脈と文法の両方の力が問われる長文、5題目がボリュームのある長文という構成でした。2017年は、長文の中に対話文が組み込まれるかたちとなり、2018年もその傾向が続きました。

合否のポイントは、最後の長文でどれだけ得点できるかです。そこに時間をかけるためには、その前の書き換え問題や正誤問題をてきぱきと解くことが必要です。

慶應義塾志木高校

慶應志木高の英語は例年、長文が3題、文法、知識系の独立した問題が3題出題されます。2018年には、柔軟な思考力が求められる新傾向の問題が出されました。長文は、文章内容の理解を求める問題が多いです。

合格のポイント・対策|英単語は高校レベルを目指す。早い時期から長文対策も

身につけるべき単語・文法のレベル

英語はどの学校も分量が多いので速読力が必須の条件ですが、まずは一文一文を理解することが大切です。そのためには語彙や文法の力が求められます。具体的には、最終的に高2レベル、英検®2級レベル、センター試験レベルにまで踏み込む必要があります。

単語については、中1・2のうちから着実に身につけ、中3では高校レベルの単語の習得を目指しましょう。SAPIX中学部では、テキスト『High Level英単語』で語彙を増やす指導をしています。

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長文対策

文法に関する知識の定着を図りつつ、早い時期から長文対策にも取り組む必要があります。SAPIX中学部では中3のゴールデンウィーク中にGS特訓という特別講座を実施しますが、その早慶高クラスの授業では、合計90行を超える物語文を読みます。90行というと、2ページ半ぐらいになります。このボリュームの長文を中3の5月という比較的早めの時期に読みきる経験は大きな財産になります。

中3夏の学習法|過去問を解き、志望校を知る。英語は勉強すればするほど伸びる

実際に早慶高に合格した生徒を見ると、夏の時期には、極端に難しくない長文でなければ、高い得点がとれるほど解けないにせよ、ある程度「読める」という段階に達しています。ですから受験生の皆さんは、そこまでの状態を目指して、頑張ってほしいと思います。

そのためには、先ほど述べたような文法や単語の勉強をこつこつと続けていくしか道はありません。英語のよい点は、勉強すればするほど成績が上がるところです。特に文法や語彙は、勉強すれば、必ず成果が出ます。

また、志望校や興味のある学校の問題は夏のうちに目を通してほしいと思います。半分も点数がとれなかったとしても、落ち込む必要はありません。相手が何を求め、それに対して自分はどこが答えられていないかが分かれば、勉強の改善点や夏以降の学習の方向性が見えてくるはずです。

合格例の紹介|誰にでもチャンスはある。大切なのは早い段階からどれだけ頑張れるか

Aさんの場合

一つの科目ができるようになると、他の科目も伸びていくものです。

以前、中2の最初にかなり厳しい成績で入室してきた生徒(Aさん)がいました。Aさんは英語も数学も苦手にしていたのですが、最初は英語を頑張って得意科目にしたら、数学の成績も上がり、中2の終わりには英語と数学のSAPIXの偏差値(※)が50台の後半にまで伸びました。結局、中3の9月には3科で偏差値が63ぐらいになって、慶應志木高に合格しました。

Aさんの例にみられるように、スタート時点の成績よりも、早い段階でそれに危機感を持ち、そこからいかに頑張れるかが重要です。誰にでもチャンスはあるのです。

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