早稲田大学高等学院 2018年出題傾向リサーチ

英語

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A 文法総合問題:小問数12

2012年以来、6年ぶりに文法問題が独立した大問で出されました。Ⅰ~Ⅲまでの3つのセクションで構成され、Ⅰは英文中の空所に入る適切な語句を選んで答える問題、Ⅱは単語を並べかえて英文を完成させたとき、指定された部分に入る単語を答える問題、Ⅲは英文中の誤っている部分を指摘する問題でした。Ⅰの(3)は知識の整理ができていない受験生を迷わせる良問でしたが、全体的な難度は高くないため、高得点勝負になったと思われます。

B 物語文の読解(約780語):小問数25

狩りを通じて少年の成長を描いた物語文でした。発音・語彙や空所補充などの知識が求められる問題と、下線部解釈や主題となる語の抜き出しなどの内容把握が求められる問題がバランス良く配置された、早大学院の特徴を体現した大問と言えます。なかでも、文中からほぼ同じ意味の単語を抜き出すⅦ、語彙のみならず文構造の正確な把握も必要なⅩ、本文のテーマとなる語を本文中から1語で抜き出すⅪは良問でした。大問2題構成だった2017 年と3題構成の2018年で長文の総語数はほぼ同数なため、効率よく解いていく必要がありました。

C 物語文の読解(約430語):小問数16

主人公が父親の死の悲しみを乗り越える過程を描いた物語文でした。正確な文法知識が問われるⅡの(3)、文脈から丁寧に解答を導く必要があるⅡの(7)やⅢ、並べかえ英作文のⅣなど、正解にたどり着くのに時間を要する問題で差がついたと思われます。大問Bと同様にスピードが攻略の重要な要素になりますが、新傾向の出題はなく、過去の入試問題や類似した文法問題で演習を積んできた受験生は取り組みやすいものでした。

数学

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1 平方根

平方根の整数部分に関する問題でした。問題文の意味が分かれば(1)は得点できたと思われます。(2)(3)は条件に合う数を丁寧に探す必要がありました。

2 放物線と図形

図の与えられていない放物線と正方形の問題でした。問題文の条件から自分で図を描いたうえで、正確な計算も求められました。数値がきれいでないことから、なかには自信が持てなかった受験生も多かったと思われます。

3

15°の倍数角を使う問題でした。(1)は正解しておきたい問題です。(2)は正解できた受験生が多かったと思われますが、考えすぎてしまい時間をかけてしまった受験生もいたのではないでしょうか。(3)はさまざまな解き方が考えられますが、合格のためには確実に得点したい問題です。

4 場合の数

数字を並べて自然数を作る問題で、(1)はミスなく正解しておきたいところです。(2)は、もれなく数え上げても解くことはできますが、ここでよりよい解法に気づくことができれば(3)まで素早く解ききることができたと思われます。

国語

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1 平川克美『経済成長という病』

教育問題にビジネスの価値観を持ち込むことの是非について論じた文章からの出題でした。比較的読みやすい内容で、大意を掴むことは難しくありません。しかし、例年の傾向通り抜き出し問題の数が多く、全7問の抜き出しを制限時間内に解ききるのは困難だったと思われます。近年の早大学院の国語は設問に細かい指示が与えられる傾向にあるので、解答条件には十分留意しなければなりません。設問の意図を正確に把握し、答えとなるべき内容を想定してから解答を探すことが大切です。

2 佐々木毅『民主主義という不思議な仕組み』

民主主義と世論の関係性について論じた文章からの出題でした。文章は例年に比べて短めで理解しやすいものでしたが、難度の高い設問が多かったため、取り組みづらさを感じた受験生もいたようです。大問1同様、抜き出し問題の処理にある程度の時間がかかるので、解けるものから手をつけていくのが得策でした。記号選択問題ではまぎらわしい選択肢が含まれていたため、文章内容に照らして慎重に解答する必要がありました。

3 『徒然草』

鎌倉時代末期に成立した随筆文です。文中に示された2つのエピソードを理解したうえで、それらに共通するテーマを読み取る必要があるという点で、難度の高い大問だったと言えます。古典知識さえあれば解けるというような設問は少なく、受験生の思考力が試されました。抜き出しは答えに該当しそうな語が複数あったため、判断に迷った受験生もいたと考えられます。ほかの大問の難度を考えると、なるべく素早く処理すべき大問でした。

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