慶應義塾高校 2018年出題傾向リサーチ

英語

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同意文完成:小問数9

例年通り、各組の英文がほぼ同じ意味になるように、空所に適語を補う形式でした。2、3、5、8は典型問題の枠にとどまらない柔軟な思考力と語句知識が必要な問題です。

誤文訂正:小問数9

英文中の誤りを含む箇所を記号で選び、正しく直す問題でした。例年通りの出題形式で、ほぼすべて典型問題だったので、類題演習で対策した受験生にとっては難しくなかったと思われます。2017 年と比較して長文の総語数が約375語増えたことをふまえると、大問ⅠとⅡをいかに素早く処理できたかが合否を分けた要因の一つだったと思われます。

説明文の読解(約265語):小問数10

認知症患者の介護法についての説明文で、本文の流れに合うように、空所に適語を補う問題でした。空所の前後だけでなく本文全体からもヒントを探し出す情報収集能力と、その情報から解答となる単語を導ける十分な語句知識が必要でした。また、頭文字の指定がなく、別解が多く出そうな問題があるのがこの大問の特徴で、さまざまな候補の中から一つに答えを絞りこむ判断力も大切です。

物語文の読解(約1980語):小問数23

主人公の少年とその祖母の旅行中のできごとについての物語文でした。各小問の出題形式は2017 年と変化がありませんが、例年4択だったAの内容一致問題では、5つ目の選択肢「当てはまるものがない」が追加されたため、選択肢の吟味に時間のかかった受験生が多かったと思われます。また、Dの(ⅰ)は単なる和訳ではなく、主人公の心情を読み取る必要があり、文法や語彙だけでなく文脈把握の力も問われました。

数学

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1 小問集合

(1)平方根の計算、(2)式の値、(3)整数部分・小数部分、(4)連立方程式でした。方針を立てづらい問題はありませんが、正確な計算力が求められました。

2 食塩水の文章題

2つの食塩水の等量交換に関する問題でした。濃度の比から食塩の量の比に結びつけられれば、立式は難しくなかったと思われます。

3 確率

取り出したカードの数字によって得られる点数の確率を求める問題でした。余事象の利用や場合分けの工夫をすれば、2問とも正答できたことでしょう。

4 整数の文章題

文章の指示に従って作られる数値について考察する問題でした。作られる数値の特徴に気づくことができれば、時間をかけずに正答できたと思われます。完答を目指したい大問と言えます。

5

正方形の内接円に関する問題でした。相似な三角形の発見と活用がポイントとなります。(2)の三角形の面積は、方針の立て方によっては解きやすさが変わったかもしれません。

6 二次関数

放物線と多角形の融合問題でした。典型問題であるため、合格のためには確実に得点したい大問です。

7 空間図形

正四角すいの切断に関する問題でした。特に(2)は複数の視点から立体を見て切り口を把握していく必要があり、適切な平面を取り出す力が求められました。

国語

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1 小泉信三『私と福澤諭吉』

福澤諭吉の西郷隆盛評をめぐる随筆文からの出題です。例年、漢字の設問は書き取りが中心でしたが、2018年は読み取りも問われました。いずれも難度としては標準的なものです。数問出された記述のうち、制限字数50字のものは、具体的に書こうとすると字数を超過してしまうので、要点をコンパクトにまとめることが必要な難度の高いものでした。また、制限字数40字のものは、単に文中の語句をまとめるだけでは点数になりません。解答するうえで論理的な思考力が必要だったという点で、得点差を生みやすい問題だったと言えます。例年の傾向通り知識も数問出ていて、標準的な難度のものからかなり難度の高いもの、あるいは前後の文脈をおさえたうえでその意味を推測することが求められているものまで、バラエティに富んでいます。

2 外山滋比古『異本論』

文学作品との向き合い方について論じた文章からの出題でした。大問1と同様に知識を問うものがいくつかありますが、いずれも標準的な難度です。6問出された抜き出しは解答候補となる箇所が複数あり、設問条件との対応を正確にとらえる必要のある難度の高いものがほとんどでした。2問ある記述は、いずれも文中の対比構造を丁寧に追っていけば解答しやすいものでした。大問1・2を通して、例年通り設問総数の約半分を知識問題が占めています。なかには難度の高いものもありますが、標準的な難度のものをきちんと正解することが大切です。むしろ得点差を生むのは読解問題なので、知識はもちろん、確かな読解力を養成していくことが受験生には要求されていると言えます。

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