慶應義塾女子高校 2018年出題傾向リサーチ

英語

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1 リスニング問題:小問数6

3つの英文を聞き、それぞれに選択問題と記述問題がある例年通りの形式でした。3問ともに日常的な内容がテーマで、放送された英文の速度も標準的であったと思われます。

2 説明文の読解(約620語):小問数11

ストレスが人間に及ぼす影響とその軽減策についての説明文でした。問1では下線部の抽象的な内容を具体的に説明する表現力が求められました。問2は与えられた単語の中に難度の高いものはなく、語形に注意することですべて正解できたと思われます。問4は長い文の和訳で語彙や文法の高度な知識が求められました。

3 対話文の読解(約425語):小問数10

科学コンテストのテーマについての対話文でした。例年通りのセリフを選ぶ問題はまぎらわしい選択肢がなく基本的なものでした。問3は単語の穴埋めで、空所より後の内容から解答を考える難問でした。問5は下線部から離れたところに解答すべき内容があるため、注意が必要でした。

4 説明文の読解(約530語):小問数8

友達との関係についての説明文でした。問1は空所の前にあるthis の内容を的確にとらえることが正解のポイントでした。問3の並べかえ英作文は、文法知識だけに頼ると正解できない難しいものでした。問6の和文英訳は、与えられた日本語に主語を補う必要があり、英文構造の深い理解が求められました。

5 自由英作文:小問数1

高校生がアルバイトをすることについての意見を、理由を含めて50語程度の英語で書く問題でした。さまざまなテーマで英作文を練習している受験生にとっては、書きやすいテーマであったと思われます。

数学

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1 小問集合

[1]平方根の計算、[2]カードの確率でした。[1]は慶應女子高の受験生であれば計算を工夫し、時間をかけずに正答したい問題です。[2]は「カードの数字を上下逆にする」という設定がやや特殊で、戸惑った受験生もいたことでしょう。(2)まで完答できた受験生は多くなかったと思われます。

2 二次関数

座標平面上における二次関数と円の融合問題でした。[1][2]は基本問題ですが、[3][4]は類題演習の有無で得点差がついたものと思われます。[3] を解くことができれば、[4]は時間をかけずに解答できたと思われます。

3

半径の等しい円弧を複数組み合わせた問題でした。[1]は円周角と中心角の関係から答えを導くことは容易ですが、与えられた図が不正確なために迷った受験生もいたと思われます。[2]は[1]が正解できれば基本問題です。[3]では求める面積を一部移動させることによって計算を短縮することができました。

4 整数

3けたの各位の整数を並べかえてできる数字について考察する問題でした。[1]は具体的な数字について計算すればよいだけですが、[2]以降は文字について一般化された問題になります。(1)は平易ですが、(2)の繰り下がりについての吟味、(3)の場合分けはやや煩雑でした。特に(3)を制限時間内に解ききれた受験生は少なかったことでしょう。

5 空間図形

正六角柱の内側と外側にそれぞれ球が接している問題でした。[1][2]は適切な平面を取り出すことができたかどうかで得点差がついたものと思われます。[1][2]で考える平面は異なりますが、ともに球の中心を通る平面で考えることがポイントでした。[3]は[2]の結果を用いることで正解できたと思われます。

国語

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1 内田洋子『十二章のイタリア』

筆者の大学時代について述べられた随筆文が出題されました。全体的に平易な言葉で書かれているため、文章を読むこと自体に苦労はありませんが、字数制限のない記述5問で受験生の思考力・表現力が問われました。いずれもキーワードとなる語句の意味と、それによって筆者が表現したかった内容をつかめていたかどうかで、大きな得点差が生まれたものと考えられます。

2 高田祐彦の文章

近年、慶應女子高では大問2において古文が独立出題されてきましたが、2018年は『大鏡』の中で語られる藤原道長像について書かれた現代文が出されました。一部『大鏡』からの引用を含むため、読解するうえで古典文法の知識が必要です。記述は字数制限のないものが4問出されています。傍線部の内容説明や理由説明を求めるもので、うち2問は「具体的に」という指示があるものでした。必要とされる解答要素を的確に見抜く力が求められています。それ以外は空欄補充や、漢字・文学史・語句の知識問題で、一部難度の高いものを含みます。取るべきところで確実に得点することが求められました。

3 福岡伸一『名画礼賛のマナー』

生物学者である筆者が名画の見方について述べた随筆文が出題されました。文章は短く設問数も少なかったため、読解に時間はかかりません。字数制限のない記述3問では、それぞれ「具体的に」「文中のことばを用いて」などの条件が付されています。筆者独自の表現の意味を掴むことが求められました。例年通り、文法問題として品詞分解が出されていましたが、標準的な難度のものなので確実に得点しておきたいところでした。

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