西大和学園高校 2018年出題傾向リサーチ

本校入試(奈良県)

英語

西大和学園高 傾向分析 傾向分析 英語

1 リスニング問題:小問数5

例年通り、対話文を聞き設問Aと設問Bに答える形式でした。設問Aは放送される英語の質問に対し適切な答えを選ぶ問題で、「適当な答えがない」という選択肢がありました。設問Bは2017年とは異なり、放送された対話文の内容に一致するように、適切な1語を補って英文を完成させる問題でした。

2 物語文の読解(約605語):小問数4

パン屋を営む女性と画家の男性についての物語文でした。設問は9個の選択肢から本文の内容に一致するものを4つ選ぶ形式でした。まぎらわしい選択肢もありますが、丁寧に吟味すれば正解を導くことができたと思われます。

3 エッセイの読解(約620語):小問数8

嘘をつくことについて論じたエッセイでした。2017年と比較すると、並べかえ英作文は出題されず、指示語の内容を見きわめて空欄に適切な文を補充する問題が出されました。字数指定の和文記述が例年同様出されました。

4 説明文の読解(約625語):小問数9

ハンドスピナーについての説明文でした。設問は語句を空所に補充するものが中心で、前後の文脈の理解や言い換えの能力が求められています。西大和学園高の特徴である英文和訳はこの大問で出されました。問7は本文の要旨をふまえて解答する必要がある良問でした。

5 和文英訳:小問数3

例年通り、日本文を英文に直す小問が3つ出されました。疑問詞が文頭に来る間接疑問文や動名詞と不定詞の使い分けといった、頻出の文法知識が問われました。②では「眼鏡をかけている」をミスなく英訳できるかどうかがポイントでした。

数学

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1 小問集合

(1)式の値、(2)平方根と整数、(3)関数の変化の割合、(4)確率、(5)食塩水の文章題でした。どの問題も、難関校の入試問題を数多く解いてきた受験生であれば、類題を解いたことがあるはずです。演習の有無で差がついた問題でした。

2 図形系小問

(1)円と角度、(2)平面図形、(3)証明、(4)空間図形でした。(1)、(3)、(4)は難度の高い問題ではないため、素早く解答したいところです。(2)は、文字の置き方や立式の仕方においてさまざまなアプローチが考えられます。普段の学習において、よりよい解法を考える練習をしてきたかどうかで、解くのに要する時間に違いが表れたと思われます。

3 二次関数

等積変形や面積二等分などが問われる二次関数の標準的な問題でした。序盤から、多くの座標が分数となり、計算処理はやや煩雑ですが、問題自体は典型的なものが中心であるため、しっかり得点を重ねたいところです。正確な処理能力が求められる問題でした。

4 空間図形

正六角柱についての問題でした。(2)では場合の数が出題され、複数の単元にまたがる出題もありました。後半の問題は、(5)の求める部分に注意が必要ですが、立体の問題をしっかり練習してきた受験生であれば十分対応できたはずです。

国語

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1 山折哲雄『〈ひとり〉の哲学』

和語「ひとり」が持つ本来の意味について述べた文章でした。「死生観」という抽象的なテーマについて論じているため、若干の読みにくさがあります。制限字数40 字以内と80 字以内の記述が2問出されていますが、書くべきポイントを意識して解答を作らないと得点に結びつきません。また、記号選択の選択肢にはまぎらわしいものも含まれるので、文章全体にわたって注意深く読み、筆者の主張を正確に掴む必要があります。知識分野からは、語句の意味3問と漢字の書き取り5問が出されています。

2 伊藤整『父の死』

作家志望の青年の心の葛藤を描いた小説文です。戦前を舞台にした作品だったため、読みにくさを感じた受験生もいたものと考えられます。西大和学園高らしく文章量が多かったので、読解のスピードと正確さを両立させながら取り組む必要がありました。設問は内容理解や理由説明に関する記号選択が中心で、いずれも高い読解力を要するものでした。また、制限字数60字以内の記述1問、抜き出し1問が出されているため、時間配分には十分注意しなければなりません。

3 『今昔物語集』

平安時代末期成立の説話集からの出題です。ストーリーそのものはシンプルで、文章の概要を掴むことは難しくありません。しかし、細部まで理解ができていないと、記述2問はもちろんのこと、記号選択や抜き出しも解答できないため、大問全体の難度は高かったと言えます。知識分野では基本レベルの古文単語の意味が問われているため、確実に正解しておきたいところでした。

理科

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1 人体、遺伝(生物)

血液に関しての基礎知識を確認する問題と、グラフの読み取りや遺伝について分析力を要する問題でした。問題文をよく読めば、グラフや血液型の遺伝を初めて見る受験生でも対応できる内容で、例年の生物の問題と比べて難度が低くなっていました。

2 天体(地学)

天体についての基礎から応用レベルの知識と、標準レベルの計算問題でした。(4)と(7)では計算力が求められ、(9)~ (11)では天体について発展的な知識や考察が求められました。

3 電気分解、溶解度(化学)

塩化銅水溶液の電気分解と物質の溶解度に関する問題でした。電気分解や溶解度の計算問題は、難関校の入試で過去に出されている内容です。類題演習の有無や、解法の定着度が得点差につながりやすい問題だと言えます。

4 水圧、浮力(物理)

水圧と浮力について分析し、計算する問題でした。(1)~ (6)までは、基礎から標準レベルの計算問題です。内容自体は典型的ですが、条件をよく検討し、注意深く解く必要があります。(7)や(8)は、力や浮力についての高度な理解が求められる計算問題で、難度がやや高くなっていました。

社会

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1 日本地理総合

ジオパークを題材にした日本地理の総合問題で、統計資料の読み取り、30 字以内の記述、地形図など、多様な形式で出題されました。ほかの高校の入試問題でもよく目にする定番のものがほとんどでしたが、地方の空港がユニークな愛称を設定しているねらいを問うといった、その場での対応力を試すものもありました。

2 ヨーロッパの地誌

ヨーロッパの地誌に関する総合問題でした。西大和学園高は地域ごとの地誌を出題する傾向があるため、各地域の地誌をまんべんなく学習しておく必要があります。

3 日本史・世界史総合

インドの初代首相であるネルーの手紙をテーマとした日本史・世界史の融合問題でした。各世紀の出来事を判別する問題は、詳細な知識を問うものではなく、得点しやすかったと言えます。

4 古代日本史

奈良県を題材にした古代日本史に関する問題でした。3つの選択肢の正誤を判断する問題は、時代区分と内容を同時に判断しなければならないものでした。法隆寺の写真を見て伽藍配置を考える問題は出題例が少なく、難度の高いものでした。

5 近代史総合

近代の日本と世界に関する歴史の問題でした。正誤問題で正解するためには、誤っている選択肢を1つずつ消去し、解答を導く必要がありました。

6 憲法・法律

教育に関する法律を題材とした問題でした。公民は例年、問題数が少なく、難度も高くないので、基礎的な内容をしっかりと定着させておくことが大切でした。

県外入試(東京・東海・中四国・福岡)

英語

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1 リスニング問題 :小問数5

友人の誕生日にアップルパイを作ろうとする2人の対話文でした。設問A は質問に対する答えを選ぶ問題、設問B はお店の位置を地図上から選ぶ問題でした。選択肢から質問を予想し、日付や金額、人物の情報に注意して聞くことで解答できたと思われます。

2 説明文の読解(約455語):小問数4

アメリカの発展に貢献したネイティブアメリカンの女性についての説明文でした。設問は、本文の内容と一致する英文を選ぶ例年通りのものでした。本文を丁寧に読むことで正解できる問題でした。

3 エッセイの読解(約505語):小問数7

野外活動による教育について意見が述べられたエッセイでした。基本的な発音知識に関する出題もありましたが、内容の一貫したテーマを追うことで解ける問題が多く、全体として易しい問題でした。また文整序の出題は、主語や代名詞を追うことで正解できる標準的なものでした。

4 説明文の読解(約580語):小問数7

大気中と水中の気圧についての説明文でした。内容を頭の中でイメージしながら解く必要があり、文章自体の難度が高い大問でした。並べかえ英作文の設問は文の途中から組み立てるものでしたが、一文全体の構造を理解して並べる注意力が必要でした。本文の内容に合う図を選ぶ設問は、実験の状態変化を理解していくことで正解できたと思われます。

5 和文英訳 :小問数3

例年通り、与えられた日本文を英語に書きかえる形式でした。関係代名詞や分詞、接続詞や前置詞などを用いた長い一文を書くため、取りこぼしなく表現する必要がありました。

数学

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1 計算分野の小問集合

(1)は式の値、(2)は分母に未知数を含む連立方程式、(3)はさいころの確率、(4)は平方根、(5)は二次関数、(6)は正六角形の周上でコマを動かす文章題でした。2017 年より1問増え、後半の小問の難度が少々高い問題になりましたが、西大和学園高の受験生であれば、完答を目指すことができる問題です。(3)は樹形図で数え上げるよりも適切な場合分けや計算で手早く処理をしたい問題でした。(4)(6)は文字を用いて適切な立式をすることがポイントとなったと思われます。

2 図形分野の小問集合

(1)はおうぎ形の内接円、(2)は円に内接する二等辺三角形の折り返し、(3)は円と正方形、(4)は三角すいの体積に関する問題でした。(1)~ (3)まで円に関する問題で円の分野の知識と演習量の差がそのまま得点差になったと思われます。(2)は折り返しや円周角の性質を利用し、等しい角度や線分に印をつけることが重要でした。(4)は組み立てた立体の形状を正確に把握できれば正解にたどり着くことができたと思われます。

3 二次関数

直交条件や等積変形といった二次関数の頻出内容を盛り込んだ問題でした。受験生であれば一度は解いた経験のある問題なので、全問正解したいところです。(3)②は一見面倒な計算を強いられそうですが、グラフを正確に描き、直線の傾きに注目できれば容易に対応できる問題でしょう。

4

(1)(2)は特別角を利用して長さを求める典型問題で、確実に正解する必要があります。(3)は三角形の相似の証明ですが、(2)の結果を利用できれば、難度は高くないので、手早く簡潔にまとめたいところです。(4)は(3)で証明した三角形の相似を利用し、解き進める問題でした。小問ごとのつながりを意識して、(4)までは正解を目指したいところです。(5)は計算の仕方によっては、多少煩雑になるため、解ききることが難しかったかもしれません。

国語

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1 鈴木大拙『禅とは何か』

多くの受験生にとってなじみが薄いと思われる、宗教についての文章でした。硬質な言い回しも多く、内容を読み取ることが難しい文章でしたが、我慢強く読んでいけば大意を掴むことはできたと思われます。設問の多くは文章内容に関わるもので、傍線部や空欄部に当てはまる内容を文脈の中で理解できていなければ、正解は困難でした。なかでも、5つの文を正しい順序に並び替える問題は手間がかかるもので、接続語や指示語に十分注意しながら慎重に考える必要がありました。

2 川端康成『夏の靴』

3つの大問の中では最も読み進めやすい文章だったものの、時代背景や言い回しがやや古く、読みにくさを感じた受験生もいたと考えられます。ただし、設問の大半は標準的な難度だったため、得点源にすべき大問だったと言えます。この大問で目立つのは、制限字数がそれぞれ50字、30字、60字の記述が3問あることで、例年と同様に記述力が求められる出題でした。なかでも制限字数60字の問題は難度の高いものでした。

3 『沙石集』

鎌倉時代の説話集からの出題でした。前書きはあるものの、動作主の把握が難しく、非常に丁寧に読まなければ内容を掴みづらい文章でした。設問の形式そのものはよく目にするものでしたが、文章自体の難度が高かったため、多くの受験生が苦戦を強いられたと考えられます。単純に知識だけで正解できるものはほとんどなく、傍線部の現代語訳や解釈、あるいは傍線部の動作主を判別するものなど、高い読解力がなければ高得点は望めない内容でした。

理科

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1 食物連鎖(生物)

食物連鎖における物質の循環についての問題でした。前半は基礎知識を問うものが多く、後半は与えられた数値を用いた分析力が求められました。

2 光(物理)

光の性質と凸レンズについての問題でした。後半の設問は2 つのレンズを用いた作図や、思考力を必要とする問題でした。類題の演習経験があれば対応しやすかったと考えられます。

3 天気(地学)

雲のでき方とフェーン現象についての典型問題でした。基本的な問題が多く、失点を避けたいところです。

4 化学変化(化学)

炭酸水素ナトリウムの化学変化に関する問題でした。扱われているテーマや問われている観点は高校入試でよく見られるものですが、細かい計算が多く、得点差がつきやすかったと思われます。

社会

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1 世界地理

東・東南アジア・南アジアの地誌に関する出題でした。同じ地域の国々を比較して解答する問題が多く、気候や産業などにおいて詳細な知識を問うものが目立ちました。西大和学園高は、例年、特定の州からの集中的な出題が見られるため苦手な分野をつくらない事前の対策が必要です。また、50 字以内の記述は適正な長さで解答を作成するのが難しく、高度な表現力を必要としました。

2 日本地理

地形図の読み取り問題でした。地図記号のような基本的な知識があれば、得点できるものでした。また、醤油や味噌の原料を答える問題といった日常的な知識を問うものも見られました。

3 日本史・世界史

日本史と世界史の融合問題でした。近年続く、歴史的事象を並べかえる問題が多く出されました。特に、近代の出来事を並べかえる問題は西暦に差がほとんどないものを判別しなければならず、年号を正確に把握していなければ解けない難度の高いものでした。一問一答形式の問題は教科書レベルのものが多かったので、確実に得点に結びつけたいところでした。

4 政治・経済

政治経済の総合問題でした。日本の少子高齢化の様子や合計特殊出生率、介護保険の加入年齢など、数値の正確な理解を試すものが目立ちました。全体的に標準的な問題が多かったため、全問正解を狙いたい大問と言えます。

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