渋谷教育学園幕張高校 2018年出題傾向リサーチ

英語

渋谷教育学園幕張高校 傾向分析 傾向分析 英語

1 正誤問題:小問数6

例年通り、語法・文法上正しくない箇所を指摘し、正しく書きかえる問題でした。中学校で学ぶ文法事項を正しく使いこなす力が求められました。

2 並べかえ英作文(約210語):小問数5

例年通り、長文の中の空欄を並べかえる形式で、文章の一部が空欄になっているので前後の文脈をしっかり理解する必要がありました。3.のmine を主語にする並べかえは難度の高い問題でした。

3 適文補充(約160語):小問数2

SNSを利用した投稿に対するコメント文の2ヵ所の空欄部に5語以上の英文を自分で考えて補充する問題でした。(2)は次の文のthem がtrains を指していることを見抜けたかどうかがポイントでした。

4 説明文の読解(約610語):小問数10

仕事を先延ばしにすることは本当に悪いことなのかという内容の説明文です。特に問3や問4の内容一致問題は、段落ごとの筆者の考えを論理的に整理し理解する力が求められました。

5 エッセイの読解(約550語):小問数14

父親の異なる妹(赤ん坊)に対する筆者の気持ちの変化を描いたエッセイです。問2の日本語による内容記述では、全体の話の流れをふまえて具体的に答える必要があり、難度の高い問題でした。

LISTENING COMPREHENSION 小問数8

例年通り、Part1とPart2に分かれています。Part1はストーリーを聞いて選択肢から質問に対する答えを選ぶ問題でした。Part2は比較的長いストーリーを聞いて放送される質問にT、Fで答える問題でした。

数学

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1 小問集合

(1)文字式の乗除、(2)食塩水の文章題、(3)おうぎ形の半径、(4)放物線と図形の4問構成でした。(1)は基本的な計算問題、(2)は典型問題ですが、答えに自信を持てない受験生も多かったかと思われます。(3)は適切な補助線が引けたかどうかがポイントで、(4)は等積変形を利用して短時間で処理したい問題でした。

2 場合の数

同じ数を含む6枚のカードの中から3枚を取り出し、3桁の整数を作る問題でした。場合分けや樹形図などを利用して丁寧に数え上げることがポイントでした。漏れなく数え上げられたかどうかで差がついた問題だと思われます。

3 平面図形

直角二等辺三角形を折り返してできる図形の問題でした。折り返しの性質を利用して、等しい辺や角に印をつければ(1)は比を利用して容易に解くことができます。(2)もひし形や直角二等辺三角形の性質を利用し、丁寧に計算することで正解したい問題でした。

4 関数

2直線とy 軸で囲まれた三角形と円についての問題でした。図がないので与えられた条件から適切な図を描けたかどうかで、(1)から差がついたと思われます。(1)で三角形の外心を利用して直角に気づけた受験生は、(2)は直角三角形の内接円なので、確実に正解したい問題です。(3)は三角形の傍接円の性質を理解していたかどうかがポイントでした。

5 空間図形

辺の長さが与えられた三角すいについての問題でした。(1)は確実に正解したい問題です。(2)は方針を立てることは容易ですが、限られた時間内で正確に計算できたかどうかで差がついた問題だと思われます。

国語

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1 斎藤環『承認をめぐる病』

現代の若い世代の心理状況について論じた文章からの出題です。ほかの学者による評論が引用されているため、受験生は作者の意見と学者の意見の両方を理解しながら読み進める必要がありました。漢字と知識は標準的な難度であり、確実に得点したい問題でした。100 字以上120 字以内という制限字数の記述は、解答の条件が提示されていたものの、文中の表現を引用するだけではなく自分の言葉を補う必要があり、難度の高いものでした。

2 川上未映子『ヘヴン』

不本意な学校生活を送る中学2年生の姿を描いた小説文が出題されました。会話文が多く、登場人物に感情移入しやすい文章だったので、受験生にとっては読みやすいものだったと言えます。記号選択はいずれも選択肢が長いためまぎらわしく、時間をかなり費やす必要がありました。解答の根拠となる箇所自体は見つけやすかったので、慎重に対応したいところでした。記述問題は文中の表現を利用することができず、まとめづらさがありました。文章全体の流れをふまえたうえで、自分の言葉で解答する必要がありました。

3 『十訓抄』

鎌倉時代の説話集からの出題です。賢人と呼ばれた大臣の、常人には理解できない振る舞いを描いた文章でした。登場人物が限られているため、おおまかな話の流れはとらえやすいものでした。しかし、文章内容を把握する問題、古文単語の知識を要する問題、主語を確認する問題など、設問内容は多岐にわたり、古文の総合的な読解力が必要とされました。

理科

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1 地質(地学)

岩石に関する基礎問題と地層形成についての考察問題でした。基礎問題は確実に正解したい内容です。考察問題は説明文の読解と与えられた図を正確に理解できれば、十分に得点できたと考えられます。

2 イオン(化学)

塩酸と水酸化ナトリウム水溶液の中和がテーマでした。全体としては、取り組みやすい内容となっていて、特に前半は解答しやすかったと考えられます。(4)以降はやや高度な思考力や計算力が求められ、類題の演習量によって大きな差がついたと思われます。

3 電流(物理)

磁界の強さと磁界から受ける力についての問題でした。見慣れない問題でしたが、設問の誘導に従っていけば比較的解答しやすく、正答率も高めになっていると考えられます。大きな取りこぼしは避けたいところです。

4 顕微鏡(生物)

顕微鏡のつくりと扱い方に関する問題でした。内容は基礎的でしたが、実験操作においての洞察力を測る内容となっていて、全問正解は難しかったかもしれません。大きな得点差は生じなかったと思われます。

社会

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1 歴史総合

日本の外交、交易、経済発展をテーマとする3つの文章を題材とした歴史の総合問題でした。3つの大問のなかでは標準的な設問が多く、得点しやすい大問であったと言えます。また、古代の日中・日朝関係や、足利義満に関するものなど、近年に出題された内容やテーマが多いこともあって、過去の入試問題をしっかり分析し、渋谷幕張高の出題傾向を把握することが重要です。

2 公民総合

2017年の出来事に関する会話文を題材とした公民の総合問題でした。渋谷幕張高でよく出される2つの選択肢の正誤を正確に判断しなければならない問題が大半を占めました。2017年よりはやや解答を絞りやすかったものの、正解するためには、用語の暗記にとどまらない、より深い理解を目指す学習姿勢が求められました。統治行為論や情報公開制度に関する記述問題は指定語句を適切に使用しなければならず、難度の高いものでした。また、公的債務残高の対GDP比に関する問題は、近年の難関校入試で頻出のため、しっかりと理解しておかなければなりません。

3 地理総合

世界の水資源と茶の伝播に関する文章を題材とした地理の総合問題でした。世界地図の理解や資料の読み取り能力が問われるスタンダードな設問に加えて、歴史的視点を要する問題(ポルトガルと広東語系中国語の関係)、理科的視点を要する問題(2017年8月の天候不順)など、渋谷幕張高が好む、複合的な理解を試す問題が目立ちました。記述問題では、アメリカの灌漑農業の問題点や日本の水道料金に関して、「~以外の答えを挙げよ」という形で典型的な正答以外の解答を要求する問題が見られ、受験生の学習の深さが問われるものとなっていました。

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