灘高校 2018年出題傾向リサーチ

英語

灘高 傾向分析 傾向分析 英語

1 説明文の読解(約400語):小問数6

成長につれて変化する子供の知能についての説明文でした。英文和訳が3問、正誤が2問、脱文補充が1問出されました。問1の英文和訳は難度が高く、時間を要するものでした。

2 リスニング問題(約340語):小問数5

2018 年からリスニング問題が追加されました。図書館に関するエッセイが2回放送され、その内容に関する5つの質問に、4つの選択肢から正しい英文を選んで答える形式でした。

3 物語文の読解(約445語):小問数6

久しぶりに自転車に乗るための準備をするある男性の物語でした。状況設定が捉えづらく受験生には難解であったと思われます。問1の英文和訳、問2の和文記述ともに高い思考力が求められました。

4 品詞変換:小問数4

形容詞や動詞を名詞に変換する問題でした。いずれも基本的なレベルです。

5 説明文の読解(約410語):小問数9

犬の存在が労働環境に与える影響についての説明文でした。なじみのある内容ですが、問4の英文和訳、問5の空所に入る英文や語句を選んで答える問題は難問でした。

6 適語選択:小問数4

文法・語法の高度な知識が求められる非常に難しい問題でした。

7 和文英訳:小問数3

与えられた3語をそのままの順に用い、日本語に合う英文を完成させる問題でした。与えられた語の語法知識が問われました。

8 自由英作文:小問数1

技術の進歩で、家庭でも今の学校の形態と同様の学習が可能となった場合、どちらの学習を好むかについて意見を述べるものでした。

数学

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1 小問集合

(1)多項式の因数分解、(2)三角形の面積比、(3)カードの確率、(4)三角形の内接円の問題でした。(1)は誘導形式になっていて、前半の結果が利用できることに気づければ、後半も正解できたことでしょう。(2)(4)は灘高の受験生であれば容易に解くことができたと思われます。(3)は場合の数を正確に計算することがポイントですが、ほかの小問に比べると正答率は低かったと思われます。

2 二次関数

(1)は点Aのy座標の値を求めて解くことができます。(2)はさまざまな解法が考えられますが、全体の難度は標準的かつ入試では頻出のテーマなので、確実に正解を導きたい設問でした。

3 サイコロの確率

(1)は基本問題です。(2)は(1)の結果から重複を丁寧に数えていく必要があります。(3)の解法は(2)と同様ですが、最後までミスなく正解できた受験生は多くなかったと思われます。

4 整数

不定方程式を満たす自然数の値を考察する問題でした。誘導にしたがって考えていけば決して難しくありませんが、整数問題の標準的な知識や定着を測ることができる良問でした。

5 証明

円内の図形に関する証明問題でした。(1)(2)は標準問題のため、しっかり記述して正解したいところです。(3)は(2)までの結果を用いて、与えられた式から三角形の相似形を利用することができれば正解できたことでしょう。

6 空間図形

展開図から考える空間図形の問題でした。組み立てた立体をそのまま使って解くこともできますが、三角すいの形にすることで解きやすくなります。類題演習の有無でも得点差がついたものと思われます。

国語

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1 角田光代『水曜日の神さま』

ニュージーランド旅行の思い出について述べられた随筆文が出されました。文章の長さは例年通りで、読みにくさもありません。設問は漢字の書き取り9問以外はすべて記述で、字数制限のあるものが1問、ないものが5問出されていました。文中に述べられていることをまとめれば対応できるものが大半でしたが、なかには筆者の表現の意図を読み取らなくてはならないものもあり、時間を取られてしまった受験生も多かったのではないかと思われます。自分の言葉を交えながら分かりやすく説明することがポイントでした。

2 大澤真幸の文章

いくつかの実験例を紹介しながら、「共同目標」の実現を指向する人間の社会性について論じた文章です。大問1同様に文章量は多くなく、対比構造をとらえることができれば、読み取りに難しさはありません。字数制限のない記述が4問出されていますが、そのうち1問は文中から読み取った内容をふまえて自分で具体例を考えなければならないもので、戸惑った受験生もいたと思われます。そのほか、空欄補充形式の記述1問と抜き出し2問が出されていますが、これらをいかにスピーディーに処理できたかがこの大問のポイントでした。

3 『十訓抄』

鎌倉時代の説話集からの出題です。灘高の古文は他校に比べて文章量が多いのが特徴ですが、これは2018年も同様でした。しかし、古文単語や古典文法の基本知識があれば、十分に読解可能な内容です。設問は、字数制限のない記述や記号選択、抜き出し、空欄補充など多岐にわたり、多様な形式に対応していく力が求められました。

理科

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1 人体(生物)

問1は神経系に関する知識問題で、高度な内容でした。問2、3は反射に関する計算問題と記述問題で、落ち着いて対処すれば難しくありません。

2 植物(生物)

植物に関する説明、植物の名称、植物の図を合わせる問題でした。2006 年に同じ形式で同じ内容の問題が出されているので、過去の入試問題の知識事項がどのくらい定着しているかで差がついたと思われます。

3 天体(地学)

金星の見え方について、太陽との位置関係を考慮して解く問題でした。灘高の入試でよく見られる、天体の見え方に関する本質的な理解度を問う内容でした。見慣れない題材を扱っていて、高難度だと言えます。

4 電流(物理)

例年の傾向とは異なり、受験生が初めて見るような題材を扱った問題ではありませんでした。一部、類題を解いたことがなければ対応が難しいものもありましたが、そのほかは比較的対応しやすいものだったと言えます。

5 イオン(化学)

高校範囲の電離度の内容を中学生でも解けるように編集したもので、灘高で頻出する形式の問題でした。表から適切なデータを抽出できたかどうかがポイントでした。

6 化学変化(化学)

原子の質量比を用いて計算する、灘高では定番の問題です。一部、やや細かな知識も問われましたが、そのほかは過去の入試問題で演習していれば対応しやすかったと思われます。

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