筑波大学附属高校 2018年出題傾向リサーチ

英語

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1 リスニング問題:小問数6

例年同様、対話文とその内容に関する質問を聞き、質問への答えを選択肢から選ぶ形式でした。放送自体は標準的な速さですが、対話文と質問が1度しか放送されないので、注意が必要でした。2018 年は小問が1つ増え、6問出されました。

2 物語文の読解(約960語):小問数11

父親との接し方に苦悩する野球好きの少年の物語でした。設問は例年通り、文脈や物語のポイントが理解できているかどうかを測るものがほとんどでした。2017年には出題されなかった和文記述が復活し、下線部の理由を20字で説明する問題が出されました。問1と問9は物語のテーマをふまえて解答する必要があり、難問でした。

3 物語文の読解(約995語):小問数11

自分の村に持ち上がった問題を解決しようとする少女の物語でした。総語数は2017年よりやや減りましたが、豊富な語彙が求められました。また、物語の伏線をふまえて解答しなければならない設問もあり、難度は例年と比較すると高いものだったと思われます。なかでも問8は、それまでの主人公の行動を総合して考える必要がありました。また、問5は何が主語であるかを見極めることがポイントで、特に難度の高い設問でした。

4 和文英訳:小問数4

例年通り、与えられた日本語を参考に対話文の一部を英訳する形式でした。2018 年は小問が1つ減って4問出されました。例年見られる「英語に直しづらい日本語」はあまり見られず、基本的な文法事項を問うものが中心でした。

数学

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1 小問集合

(1)式の値、(2)さいころの確率、(3)二次関数の3問で構成された小問集合でした。いずれも標準レベルの難度ですが、ここはミスなく確実に完答しておきたいところです。

2 整数と規則性

両替をテーマとした規則性についての問題でした。書き出して調べていくことで、法則に気づけるかどうかがポイントでした。難度は決して高くはないため、柔軟に対応できたかどうかで意外と得点差がついたものと思われます。

3

交わる2円の内部にできる図形を考察する問題でした。(1)は補助平行線、(2)は基本相似形、(3)は(1)(2)の結果を利用した三角形の相似の活用がポイントでした。正しい解法の選択ができたかどうかが鍵と言えます。

4 文章題

「動く歩道」を題材とした速さの文章題でした。高校入試においては目新しい出題内容のため、類題を解いた経験も少なく戸惑った受検生も多かったと思われます。題意の正確な読み取りと緻密な処理が必要であり、制限時間内に解ききるのは極めて困難だったと思われます。

5 空間図形

動点と立方体の切断についての問題でした。3つの小問の難度は基本・標準・応用と段階式になっていたため、少なくとも前半2つの小問は正答したいところです。最後の小問を突破できた受検生は少なかったことでしょう。

国語

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1 石黒浩の文章

最先端技術が人間社会に与える影響の大きさについて述べた文章です。身近な具体例を用いて説明しているので、受検生にとって読みやすいものでした。読解問題を中心とする設問構成で、制限字数40字と50字の記述のほかに、字数制限のない記述も出されていました。いずれも書くべきポイントを意識して取り組むことが必要で、漫然と解くだけでは得点に結びつきません。特に字数制限のない記述では、「本文全体の内容をふまえて分かりやすく説明しなさい」という設問条件が付されているので、文章全体にわたって注意深く読み、筆者の意見を正確に理解する力が求められました。4択の記号選択が全3問出されていますが、選択肢にまぎらわしいものもあるので、文章細部への理解も必要になります。漢字の書き取りは3問出されていますが、いずれも基本的なレベルなので、しっかりと得点したいところでした。

2 湯本香樹実『緑の洞窟』

病弱な弟を持つ主人公の視点から、父との思い出を描いた小説文です。言葉が平易なので、受検生にとって読みやすい文章でした。内容理解、理由説明、心情把握といった読解力を求められる問題が中心で、制限字数15字の記述のほかに、字数制限のない記述も2問出されていました。いずれも文中の言葉をそのまま引用するのではなく、文章の内容や登場人物の心情を正確に理解しつつ、自分の言葉で解答をまとめなければならないところに難しさがあります。知識分野では、語句の意味が問われていました。分からない言葉は辞書で確認するといった、日々の学習の積み重ねが大切です。

理科

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1 地震(地学)

地震に関する典型問題です。(2)は選択肢を慎重に吟味し、確実に正解したい問題です。

2 気体(化学)

気体の実験を題材にした問題です。(1)は実験操作に関する思考力が求められる問題であり、難度の高いものでした。(3)(4)の記述問題では、実験の状況を分析し記述する力が求められました。

3 人体(生物)

人体に関する標準から応用レベルの知識を確認する大問です。特に(3)E や(4)は発展的な知識が必要であり、学習量の差が出やすい問題でした。

4 力(物理)

浮力や力のつり合いについて、正しく理解しているかどうかが問われる問題です。間違えやすい問題が多く、得点差がついたと考えられます。

5 地質(地学)

地質に関する難度の高い問題です。(1)は発展的な知識の問題であり、(2)(3)は、地層の状態を正確に理解する思考力が求められました。

6 中和(化学)

中和に関する標準レベルの問題が中心です。難度は高くはないものの、実験結果の2つの表のデータを分析する力が求められました。

7 食物連鎖、環境問題(生物)

食物連鎖に関する典型的な問題が中心です。(4)の作図問題は、地球温暖化の話の中でよく見られるグラフでもあるため、対応しやすかったと思われます。

8 電流(物理)

電流に関する標準レベルの回路計算の問題です。極端に難度の高いものではないため、全問正解したい大問です。

社会

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1 世界地理

東南アジアを中心としたメルカトル図法が出題されました。図法に関する問題は例年出されますが、パターン化しているものが多いため、過去の入試問題を演習しておくことが大切です。

2 日本地理

例年通り、地形図が出題されましたが、地形図とパンフレットの地図を見比べて解答するという新しい傾向のものであったため、落ち着いて対応する必要がありました。

3 日本史(古代~近世)

さまざまな時代の史料を題材とした出題でした。史料を注意深く読み、どの時代のどの出来事に関するものかを正確に理解する必要がありました。記述問題は複数の資料を検討しながら解答するものでした。

4 日本史(近代~現代)

詩歌や資料からの出題でした。20 世紀の世界経済の傾向を考察する問題は、与えられた情報が少ないため、先に選択肢を見て、解答の候補を絞り込めるかどうかがポイントでした。

5 政治

法律が制定される過程を並べかえる問題は、詳細な知識に加え、選択肢の内容を読み取る読解力が試される難度の高いものでした。そのほかは得点しやすい問題が多く、得点源としたい大問でした。

6 経済

財政や租税に関する出題でした。例年の傾向通り、経済分野では計算問題が出されました。また、累進課税に関するグラフを作成する新傾向の問題も見られました。難度は高くありませんが、作業時間を要するため、時間配分が鍵となりました。

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