東京学芸大学附属高校 2018年出題傾向リサーチ(一般中学)

英語

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1 リスニング問題:小問数4

例年通りまとまった英語の文章を聞き、それに関する4つの英語の質問に答える形式でした。英文と放送は2回ずつ読まれるため、1回目の放送で全体像を掴み、2回目の放送で確実に正解の手がかりとなるキーワードを聞き取りたいところです。それぞれの質問は問題用紙に記載がないので、放送を聞き逃さないよう注意が必要です。

2 説明文の読解(約510語):小問数6

ギリシャにおける都市の規模の変遷について述べた説明文でした。2015年入試以降出されていなかった、4つの英文を意味が通るように並べかえる問題が2018年は出されました。そのほかの設問は、並べかえ英作文や代名詞の内容把握、内容一致問題など、例年見られる形式でした。問4は、下線部周辺の内容をまとめたうえで記述する力が問われる、学芸大附高の頻出問題です。

3 物語文の読解(約510語):小問数7

日本人男性とアメリカ人女性の恋愛のかけ引きを描く物語文でした。7つの小問のうち6つが文脈把握に関する問題で、物語の全体的な流れを理解していれば正解しやすいものが多く出されました。問1は重要構文を用いた並べかえ英作文で、基本的な文法の知識で解答できるものでした。

4 対話文の読解(約745語):小問数12

ホテルに宿泊した女性2人とベルボーイの対話文でした。本文中の空所に入るセリフを選ぶ問題や、与えられた語句をそのままの順で用いて英文を作る問題など、学芸大附高の特徴とも言える問題が出されました。過去の入試問題を解いて傾向に慣れておくことが高得点を取ることにつながります。

数学

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1 小問集合

(1) 二次方程式、(2) 二次関数と座標、(3) 資料の整理、(4) 硬貨の確率という4問構成でした。ほぼ例年通りの構成ですが、2018 年は(3)(4) の設定が工夫されていて、完答するためには題意を正確に理解する必要がありました。

2 一次関数と動点

座標平面において、直線上を動く2点に関する問題でした。(1)(2) は文字で座標を表すことができれば、あとは計算するのみです。(3) は整数の分野での類題演習によって十分対応できますが、文字式の処理能力も含めて差がつく大問でした。

3 空間図形と動点

三角すいの辺上を動く2点に関する問題でした。(1)(2) は体積を求める基本問題で、(3) は体積が条件を満たす時間を求める複数解答の問題でした。適切な場合分けと体積比の利用ができれば、完答も目指せたと思われます。

4

円と二等辺三角形を組み合わせた図形について考える問題でした。(1) は外接円の半径を求める基本問題ですが、(2) の難度が高く、この問題に時間がかかった受験生もいたことでしょう。(3) は(2) を利用すれば正解することは容易だったと思われます。

5 平面図形

正五角形を回転移動して、重なった部分について考える問題でした。(1) は解法を記述する必要があるものの、典型問題のため対応しやすかったと思われます。(2) は誘導に従って、重なった部分の面積を求める問題で、計算の処理が煩雑なためミスで失点した受験生もいたことでしょう。

国語

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1 赤瀬川原平『千利休 無言の前衛』

前衛的な芸術表現のあるべき姿について論じた文章でした。文中に具体例が多く含まれていたので、内容としては読みやすいものだったと言えます。例年通り、設問は記号選択が中心で、まぎらわしい選択肢が含まれているので、文章の流れを丁寧に追ったうえで、各選択肢の内容を慎重に検討していく必要がありました。文章全体の読み取りが求められる問題もあり、差のつきやすい大問だったと言えるでしょう。空欄補充は、例年の傾向では文章構成に関する問題が中心でしたが、2018年は四字熟語に関するものだったので、語句の知識も求められました。

2 辻井喬『終りなき祝祭』

価値観の相違から不和が生じる様子を、夫婦それぞれの立場から描いた小説文でした。2017年と比べてやや短めの文章だったので、場面の切り替えにさえ注意すれば、それほど読み取りに時間はかかりません。心情把握に関する設問がほとんどですが、根拠となる箇所が傍線部から離れているものもあり、判断に迷う受験生もいたと思われます。そのほか、慣用表現や文法の知識も問われているため、対策が必要です。

3 『伊曾保物語』

標準的な長さでしたが、関係性が把握しづらい文章だったので、主語の判別をきちんとできたかどうかで差がついたのではないかと思われます。従来の傾向とは異なり、記述が1問出されているため、内容を正確にまとめる力が必要とされました。歴史的仮名遣いを現代仮名遣いに直す問題や、古典文法の知識を要する記号選択が出されていますが、いずれも基本的なものなので確実に得点したいところでした。

理科

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1 天気(地学)

天気に関する幅広い知識を確認する問題でした。後半の天気図の読み取りは学習量の差が出やすいものでした。

2 植物(生物)

植物に関する基本事項の理解度を確認するもので、全問正解したい大問でした。

3 物質の特徴(化学)

物質の特徴に関する基本的な内容が中心の問題でした。ややミスしやすいつくりでしたが、落ち着いて対応したいところです。

4 力、仕事(物理)

力と仕事に関して、問題文の誘導に従って解き進める形式の標準レベルの問題でした。後半は情報を整理し、正確に処理する力が求められ、得点差がつきやすい内容でした。

5 地質、天体(地学)

地質と天体に関する知識を確認する大問でした。難度は低いものの、選択肢を吟味する必要があり、正確な知識が求められました。

6 人体(生物)

人体に関する典型問題が中心で、全問正解したい大問でした。

7 エネルギー、電流(物理)

エネルギーや電流に関する理解度を測る問題でした。細かな知識やしくみの正確な理解が求められる問題が出され、やや難度が高くなっていました。

8 化学変化、状態変化(化学)

化学変化と状態変化に関する基礎から標準レベルの問題でした。基礎知識や分析力が求められ、得点差がついたと思われます。

社会

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1 政治

高知県の村が「町村総会」を設ける議論を行ったことを例に、人口減少時代の地方議会のあり方を問う文章が題材とされました。住民による直接請求権や、国政と地方自治の仕組みといった基本的な内容を問うものが中心でした。

2 経済

少子高齢化にともない、働き手不足が深刻化していることがテーマとされました。在留外国人登録者数の変化と外国人労働者数を示したグラフから、国を特定する問題はグラフを注意深く読み取り、解答する必要がありました。

3 世界地理

ジャガイモがどのようにして南米からヨーロッパや日本にもたらされたのかについて書かれた文章が題材とされました。例年と同じく、略地図や模式図、雨温図や写真といったさまざまな資料を読み取るものが多く出題されました。

4 日本地理

群馬県富岡市の地形図を題材に、地形図や統計資料の読み取り問題が出されました。河川が流れる方向や標高の読み取り方、実際の距離を求める計算問題や地図記号の知識など地形図の読み取りの基本事項が多く問われました。

5 日本史

歴史史料と絵図を題材に、奈良時代から江戸時代までの日本の歴史について問われました。歴史上の有名な人物とその業績が結びついていれば解答が容易なものが多かった一方、各時代の社会・経済の様子や文化史に関する知識も求められました。

6 世界史

19世紀末から20世紀初頭にかけてヨーロッパに流布した「黄禍論」を描いた風刺画がテーマとされました。近代の世界史に関する基本知識をもとに、文章や風刺画からヒントを探していくことで、解答できるものでした。

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