「マイペースから全力疾走へ」H.Sさん(都立日比谷高校 進学)保護者様より

H.Sさん(都立日比谷高校 進学)保護者様より
「良かった、やっと受かった」と、息子。長期戦となった受験の後の、最高の瞬間でした。

息子がサピックスに入室したのは、中学入学直前の三月です。息子はマイペースで、いつものんびりしていたいタイプです。サピックスの魅力的な授業に、最初のうちこそ夢中で勉強していましたが、数ヵ月も経つと、宿題はできる範囲でやり、部活で疲れたときは無理せずお休みする、といった状態となりました。

中二になり、いつしか筑駒を目指すようになりましたが、のんびりペースは変わらず、そのまま中三になりました。五科に変更し、そろそろ本気を出すかと思いましたが、学校でのストレスや反抗期のためか、逆に遅刻や欠席が増えはじめ、とうとう出欠半々くらいになってしまいました。そんなある日、時間になっても塾に到着しない息子に先生がお電話をくださいました。そして次の週も。そんな最悪だった頃の息子に、来いと言ってくださる先生の存在は、とても心強いものでした。無理をさせないつもりが、私は息子を甘やかしていたようです。塾に来させてくだされば何とかしますとの先生の言葉に、とにかくきちんと通わせようと決意しました。改めて話してみると本人も約束してくれました。

塾を休まなくなると、自然と家庭学習の時間も増えていきました。電話帳を手にし、夏休みを前に本格的な受験勉強を開始した息子は、見違えるように生き生きとし、夏期講習は皆勤でした。すぐに成果は現れませんでしたが、十一月の比較模試で初めて合格圏に入ってからは、もしかしたらと思わせるほど集中していました。初めて見る本気になりだした息子の姿に、難しい受験を選んだことを良かったと思いました。

「あと一ヵ月欲しい」と言いながら本番を迎えました。筑駒の試験前日、開成の不合格を聞きつつ、まだ年号を暗記しようとしている様子で、最後まで諦めようとしませんでした。しかし、筑駒の掲示板にも息子の番号はありませんでした。帰宅後、電話で早大学院の合格を確認。入室当初の第一志望だった早大学院の合格に安堵しつつも、まだ大学は決めたくないという息子は、第二志望の日比谷高校を目指し、勉強を再開しました。「国語と英語が時間内に終わらない」と、一週間毎日過去問を解き、採点をしてもらいに塾に通いました。発表の日、自信はありませんでしたが、やはり直接、掲示板を見に行くことに。門が見えた辺りから緊張のあまり気持ちが悪くなりそうでしたが、今度は番号が見つかりました。「良かった、やっと受かった」と、息子。長期戦となった受験の後の、最高の瞬間でした。

思えば、目標に向かい全力で勉強しているとき、きついながらもどこか楽し気な様子でした。走り出すのは遅かったのかもしれませんが、受験と正面から向き合うことのできた今の息子なら、大学受験をはじめ、今後の人生の試練をきっと乗り越えていってくれるものと信じることができます。いい加減だった息子を見放すことなく、こんなにも成長させてくださったサピックスの先生方に、心よりお礼を申し上げます。

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