「高校受験を見据えたフォニックス指導」 ―語彙、スピーキング・リスニング力向上の素地を鍛え上げる―

グローバル化が進展する中、「英語を活用できる人材」の需要は年々高まり、2020年の大学入試改革・学習指導要領改訂においても、英語4技能 ―「聞く」「読む」「書く」「話す」― の評価・指導が大きく議論されています。今後の学校教育、高校受験、そしてその先の大学入試や社会生活に向けて、英語4技能を高めることは重要な課題です。

SAPIX中学部では、長年培ってきた難関高校合格のためのメソッドを活用し、英語4技能をバランスよく伸ばすための学習を強化しています。

従来から実践し、改善を重ねてきたオリジナルのリスニング音源学習を発展させ、2016年には、授業内で使用するテキストと連動した家庭学習用 音声トレーニングソフト(アプリ)「MyET」を導入。単語や例文などを用いたスピーキング学習を通じ、発声の技能の訓練を受験英語指導に取り入れました。

また、SAPIX中学部は従来より、本格的な「フォニックス指導」を行ってきました。ここでは、フォニックスの概要、有用性、そしてSAPIX中学部でのフォニックス指導の特長について、SAPIX中学部・英語科の荒井宏治が解説します。

フォニックスとは?

SAPIX中学部英語科 荒井宏治

[解説者]
SAPIX中学部・英語科 荒井宏治

フォニックスとは、「“英語の発音”と“英語のスペリング(綴り字)”との間にあるルール」を利用した、英語学習の指導法の一つです。

日本語では、ひらがな50音を覚えることで、それらを組み合わせた単語も発音できるようになります。ところが、例えばbookという英単語を「ビーオーオーケイ」とは読まないように、アルファベット26文字の名称を覚えただけでは、英単語を正しく読むことはできません。それぞれのアルファベットには、組み合わせによってさまざまな発音(読み方)があるのです。

アルファベットのbには、「ビー」という名称とは別に「ブッ」という読み方があり、アルファベットのkには「ケイ」という名称のほかに「ック」という読み方があります。そして、ooの部分は「ウ」と発音するので、これらをつなげて「ブック」と発音します。ここでooの部分を「ウ」と発音するように、あるスペリングに対する発音には、一定の規則が存在します。

別の例で、foodという英単語の読み方を考えてみましょう。この英単語は、「フード」と読みます。この場合、bookのときと異なり、ooの部分を「ウ」とは読みません。このように、ooというスペリングには、「ウ」や「ウー」など複数の読み方があるのです(ほかにも、英単語blood→「ブラッド」など「ア」という読み方をする場合もあります)。

以上のような、アルファベットやスペリングの読み方に存在する一定の規則は、英単語の学習に欠かせないものです。これらの規則を体系的に学んでいくのが、フォニックスの授業です。

フォニックスの有用性

小さい子どもが言語を学ぶときのように、本来の言語学習は聞き取った言葉を真似て話すことにあります。フォニックスを学ぶことで、「見る」「書く」だけの学習に「聞く」「話す」を取り入れることができるのです。

英単語を正しい発音で覚えることができ、リスニングの力が向上する

フォニックスを学習しておけば、英単語を正しい発音で覚えることができ、その結果リスニングの力が向上します。逆に、フォニックスの学習をしておかなければ、英単語を一生懸命覚えても、リスニングでなかなか正しく聞き取れるようになりません。

英単語の学習効果が上がる

フォニックスの指導を全く受けずに英単語の学習を始めると、英単語を単なる記号の羅列で覚えようとしてしまいがちです。これは何の脈絡もない数字の羅列をひたすら暗記することと似ていて、単語テストが終わるとすぐに忘れてしまうような、定着性のない学習方法なのです。また、英単語と発音の関連性を理解できないままになってしまうため、入試の発音問題でも、正確な知識ではなく感覚を頼りに解くことになってしまいます。

フォニックスの学習を通じて、英単語と発音の関連性を理解しておけば、さまざまな英単語を発音に関連づけて学習できます。こうすることで、英単語のスペリングミスが減り、初めて目にする英単語であってもその発音を類推して読めるようになります。

「読みやすさの観点から生じる英語のルール」を理解できるようになる

英語は言語なので「読みやすさの観点から生じるルール」があります。例えば、hour「時間」という英単語は、文頭のhを読まずに「アワー」と発音するため、前につける冠詞もaではなくanを用います。このように、フォニックスを知らなければ理解の難しいルールが、英語には存在するのです。

小学生のうちにこそ、フォニックスを取り入れた英語学習を

英語圏では小学校の入学前、あるいは小学校低学年で、フォニックスを学習します。このことは、フォニックスの学習で得られる効果が、その後の英語学習において絶大なものであることを示していると言えます。

従来、日本国内で英語を本格的に学ぶのは中学校からでした。中学1年生の英語の授業で、挨拶やアルファベットについて学習したものの、発音・フォニックスについては時間をかけて学習した経験がないという生徒が少なくありません。また、小学校の英語活動を通じて、英単語の発音自体に馴染みを持っていても、「発音と文字の関係」が分からず、なかなか英単語が書けない生徒もいます。

フォニックスを学び正しい発音とスペリングの相関を知ることは、その後の英語学習の基礎となっていきます。そのため、中学校での本格的な文法学習に備えて、小学生のうちからフォニックスを学び、正しい発音とスペリングの相関を身につけておく必要があるのです。

SAPIX中学部のフォニックス指導の特長

SAPIX中学部では、フォニックス・発音の授業をカリキュラムに組み込み、しっかりと時間をかけて学習していきます。こうすることで、英単語の学習効果も大きく高められます。

小5・小6のうちは、月1回のペースでフォニックスに特化した授業を実施。中学生になってからは、普段の授業にフォニックスを織り込んで学習が進みます。また、中2・中3では入試問題に即した授業を行います。

SAPIX中学部の英語専任講師はフォニックスの知識を備えているのはもちろんのこと、全員が高校受験のエキスパートです。フォニックス以外のさまざまな単元の授業においても、発音に関する知識事項を織り込んだ授業を展開することができるのです。

そして、使用する教材は講師自らが作成したオリジナル。スペリングとそれに対応する発音の特徴を体系的に学べるように作られています。

オリジナルテキスト(英語・フォニックス)の例
オリジナルテキスト(英語・フォニックス)の例

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ネイティブの発音を収録した音声教材も用いて、リスニングの強化につながる指導を実践。少人数制 双方向授業の特性を活かして、生徒たちにもその場で発音してもらうことで、正しい発音を実際に声に出して練習・習得することができます。また、家庭学習用 音声トレーニングソフト(アプリ)「MyET」を活用し、ご家庭でも発音やディクテーションの自己学習を行えるようにしています。

英語4技能をバランスよく伸ばし、高校受験とその先の将来を見据えた、本質的・実践的な英語指導を行っていく。このことこそが、私たちSAPIX中学部・英語科の方針であり、強みでもあります。

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