早稲田大学高等学院 2017年出題傾向リサーチ

英語

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A エッセイの読解(約700語):小問数25

子どもが学校でついた嘘をきっかけとして、筆者が幼い頃に自分自身がついた嘘について振り返るという内容でした。筆者である”I”が中盤で初めて登場するため、その切り替わりに気づくことがポイントです。早大学院の特徴でもあるⅦの下線部解釈のうち(7)(12)(20)は見慣れない表現や地名が関わる箇所ですが、代名詞が指す内容を考えれば選択肢を絞ることができます。前後の文脈の把握に加えて、(22)では前置詞fromに着目するなど、下線部そのものを細かく読むことが大切です。Ⅵ(17)では高校範囲の文法事項である分詞構文が出題されましたが、Ⅴの同意文完成やⅩの適語補充では基本的な熟語や文法知識で素早く解答できるものが多く、例年よりも解きやすく感じた受験生もいたでしょう。また、大問AとBを合わせた本文の総語数は昨年並みですが、大問それぞれにあった内容要約問題が今年は大問Aにはなかったため、全体で読むべき量は減りました。

B 説明文の読解(約585語):小問数25

指示文に「動物のクローンについて書かれた英文」という主題が書かれています。冒頭にある過去の例に惑わされず、現在実用されているクローン動物について具体例を整理しながら読み進める必要があります。Ⅱの下線部解釈では文脈以上に、demandやremainなどの単語の知識が正答を左右したでしょう。本文の内容に一致する選択肢を選ぶⅧは、昨年よりも選択肢の語数が少なく標準レベルでした。Ⅸの内容要約問題は「本文を読んだ人の会話」という早大学院で頻出の形式です。約280語と長いですが、逆の意見を持つ二人の立場は読みとりやすく、小問は適語選択5問のみのため時間をかけずに解答できたでしょう。2007年以来、10年ぶりとなる説明文の出題でしたが、前後の文脈の把握と熟語や発音の知識を測る問いは例年通りで、過去の入試問題と同じように取り組めたはずです。

数学

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1 確率、円の面積比

(1)さいころの確率、(2)円の面積比を求める問題でした。(1)は基本問題で、確実に得点することが求められます。(2)は与えられた弧や弦の情報を円の相似比に置き換えられるかがポイントでした。また、図が与えられていないため、自分で図を描いたうえで、その図形を考察することも重要でした。

2 二次関数

放物線と交わる平行な2直線に関する問題でした。(1)(2)は放物線と直線の関係を利用する典型的な問題なので、しっかり得点したいところです。(3)は円が登場し、難しく感じたかと思いますが、丁寧な図を描いて解き進めていけば状況が把握できたでしょう。

3 半円の折り返し

半円の折り返しの問題でした。等しい長さや三角形の3辺の比に注目して角度を導き出すことで、どの小問も容易に解けたことでしょう。ほかの大問に時間を多めに割くためにも、手早く処理したい大問と言えます。

4 整数

最大公約数、最小公倍数に関する問題でした。見慣れない出題で戸惑ったかと思いますが、基本問題の解法がしっかり身についていれば対応できたでしょう。もっとも、xとyに関する条件が多く、全体的にミスを誘発しやすい問題なので、値をひとつひとつ慎重かつ丁寧に吟味することが要求されました。

国語

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1 伊丹万作『戦争責任者の問題』

終戦の翌年に書かれた論説文が出題されました。一貫した筆者の主張がさまざまな論点から補強されているので、主題はつかみやすい文章です。例年の傾向通り記述はなく、問いの半数近くが抜き出しでした。その多くが、傍線部と抜き出すべき箇所の離れた、難度の高いものです。部分的な読解では対処が難しいため、いかに素早く文章の構成をつかめるかが得点の決め手だと言えます。また、記号選択も問いの指示を見落とさないよう注意が必要です。

2 E・ユンガー『砂時計の書』

時間に対する価値観の違いを、対比的に論じた文章です。昨年に引き続き翻訳文が出題されましたが、身近な具体例が多く挙げられているため読みやすく、翻訳文らしい言い回しもあまり気にならなかったのではないでしょうか。記述がないのは大問1と同じですが、こちらは記号選択が多く、傍線部に近い部分を精読して解答を導くものが目立ちました。とはいえ、内容の理解を問う記号選択があるため、文章全体に目を通すことが必要です。速読と精読のメリハリをつけながら、効率的に処理したい大問でした。

3 『伊勢物語』

平安時代の著名な歌物語からの出題です。文章は短いものの、登場人物の心情や関係の変化をふまえて行動の意図を読み取り、さらに和歌を解釈するという複雑な読解が求められました。ほかの大問同様記述はなく、ほぼ半数が記号選択問題です。小問同士に内容のつながりが見られるため、一つのミスが大量失点につながりかねません。また、一問一答式の知識問題は一つのみで、多くが知識と読解を組み合わせた内容でした。知識一辺倒ではなく、地道に演習を重ねてきたかどうかが試された大問であると言えます。

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