慶應義塾女子高校 2017年出題傾向リサーチ

英語

慶應女子高校 傾向分析 傾向分析 英語

1 リスニング問題:小問数6

3つの放送文を聞き、それぞれに選択問題と記述問題が1問ずつ含まれる形式は例年と同様です。公共交通機関のメリットや、動物の意思疎通の仕方など、長文でよく出題される社会学・生物学系のテーマがリスニングでも扱われました。

2 説明文の読解(約690語):小問数12

ヒマワリが太陽の方角に向く謎を、科学的実験で証明するという内容でした。2016年で出題されたドローンのような先端技術の題材に比べ、身近な話題で読みやすく感じた受験生も多かったようです。記述問題は和訳・英訳ともに標準的な文法知識で対応できるレベルでした。本文の内容と一致する選択肢を選ぶ問6は、複数の実験における仮説と証明方法を整理しながら解答する必要がありました。

3 対話文の読解(約525語):小問数10

カナダ政府が学校の夏休みを短くしようとする政策について、3人の登場人物が意見を交わす内容で、2016年の在宅教育に続いて教育がテーマとなりました。文中の空所に入る適文を選択する問1は、各登場人物の主張の違いと、会話の流れを読み取る力が求められた難問でした。

4 説明文の読解(約445語):小問数10

例年は長文3題の中で物語文やエッセイの出題が多い中、2017年は説明文が2題構成になり、大問4は句読点(カンマやピリオド)の歴史と現代でのさらなる変化についての内容でした。英文和訳や英問英答問題では、fix「固定化する」やcartoon「漫画」など中学生には見慣れない英単語が正答の要素となり、語彙力が試されました。

5 自由英作文:小問数1

過去に下した難しい決断について、50語程度で書く問題でした。決断に至るまでの過程と現在振り返ってどう思うかが条件に含まれており、2016年の「新入生への助言」に続き、「自分と向き合う」テーマが最近の傾向と言えます。

数学

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1 小問集合

[1]平方根の計算、[2]文章題と確率、[3]割合の文章題からなる小問集合でした。[1]の計算は工夫を要するものであったり、[3]の文章題は丁寧な計算が必要だったりと、例年通りやや手間がかかる問題が多かったと思われます。

2 二次関数

慶應女子の受験生であれば確実に類題経験があると思われる、三角形の等積変形を利用した典型的な問題でした。難度も基本レベルですので、合格のためには確実に正解しておきたい大問でした。

3

大小2つの円が重なってできる図形に関する、角度や面積を求める問題でした。問題に描かれている図形がかなり不正確な上、[1]の答えや、[2]の条件を[3]でも用いないと解けないといった点に違和感を覚えた受験生もいたと思われます。自分の出した答えに自信を持って解き進めることがポイントでした。

4 文章題

3つの異なるタイルを組み合わせて作った長方形の面積について考察する文章題で、[1]から[3]までの解答を[4]を解くために活かしていく問題でした。問題文の流れに沿って解ければ[3]までは取り組みやすいと思われますので、見慣れない設定に焦ることなく得点しておきたいところです。

5 空間図形

[1][2]は正四角錐とその内接球の基本的な問題で、[3][4]は問題で与えられた断面図を利用するやや応用的な問題でした。最後の大問ということもあり、時間的な余裕がどの程度あったかも正答数に影響を与えたかもしれませんが、[2]までは正解しておきたい大問でした。

国語

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1 平野啓一郎の文章

 「誤読」の意味について論じた、標準的な長さの文章でした。否定的な印象のある「誤読」についてその創造性をさまざまな例をふまえて説明しているので、読み取りやすく、読解に時間はかからなかったと思われます。知識事項については、文学史の知識が問われていますが、作品名や作者名を覚えているだけでは対応ができないものでした。また、ミスを誘うような口語文法が出されていました。記述については、文脈を理解したうえで傍線部を解釈できれば、解答は難しくありません。いずれも字数制限がないので、解答欄の大きさからどれだけの内容を盛り込むかを分析する必要がありました。

2 『枕草子』

花やそれに関連する衣装について書かれた古文でした。説話や物語に比べ、内容がイメージしにくく読み取りにくかったかもしれません。ただし、注釈をふまえて読み進めていけば概要は理解できます。また、慶應女子高の受験生にとっては、標準的な難度の知識問題もあるので、確実に得点したいところです。字数制限のない記述が1問ありました。要素として何を盛り込むべきか判断に迷うものだったので、現代文と同様に高い読解力が求められていました。

3 白井聡の文章

現代の教育問題と消費社会について論じた文章でした。大問1と比べて文章は長めですが、構造が明確なため把握しやすいと言えます。特に筆者の教育観と、消費社会の問題点をとらえることが必要でした。字数制限がない記述が4問ありますが、丁寧に文脈を把握することで、どの箇所が解答の要素になるのか、また要素を考えるうえでの根拠になるかを見抜くことができたでしょう。例年通り、文法で品詞分解の問題が出されましたが、標準的な難度のものなので、確実に得点したいところです。

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