西大和学園高校 2017年出題傾向リサーチ

本校入試(奈良県)

英語

西大和学園高 傾向分析 傾向分析 英語

1 リスニング問題:小問数7

2016年同様、対話文を聞き設問Aと設問Bに答えるものでした。設問Aは放送される英語の質問に対して適切な答えを選ぶ問題でしたが、2016年と異なり「適当な答えがない場合」があるため、難度は上がったと思われます。設問Bは6個の選択肢から「女子中学生のなりたい職業」を3つ選ぶ問題でした。

2 物語文の読解(約630語):小問数4

少年が父親、友人2人と一緒にロンドンへ旅行し、蝋人形館を訪れる物語文でした。出題形式に変化はなく、12個の選択肢から正しいものを4つ選ぶ内容一致問題でした。本文の途中で話題の中心が「イギリス女王が強盗の被害に遭った」ことに転換しますが、選択肢の内容をしっかり吟味することで、難なく解答できる問題でした。

3 説明文の読解(約470語):小問数7

蜂やそのほかの昆虫についての説明文でした。2016年には出題のなかった、本文中の空所に1つの段落を補う問題や、文脈に則して本文中の空所に入る適切な数字を答える問題が出されました。英文和訳や並べかえ英作文は例年通り出題され、in danger ofの意味やmakeの第5文型の用法などが問われました。

4 物語文の読解(約630語):小問数10

故郷に帰ってきた主人公と、そこで人力車を引く男性とのやりとりを描いた物語文でした。出題形式はほぼ例年通りで難度に大きな変化はありませんでした。問5は3人の登場人物それぞれの関係を正確に把握する必要があり、決められた時間内で正しく英文を読むことができるかが問われました。

5 和文英訳:小問数3

日本文を英文に直す問題が3問出されました。②ではwantの用法、③では「全力で(できるだけ速く)」や目的を表す「~するように」の表現など、頻出の文法知識が問われました。

数学

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1 数量分野の小問集合

(1)因数分解、(2)式の値、(3)連立方程式の未定係数、(4)平方根の利用、(5)食塩水の文章題、(6)速さの文章題、(7)確率でした。類題の演習経験があるものが多いと思われますが、(3)(4)などは問題文で設定された「整数」、「自然数」といった条件に注意する必要がありました。

2 図形分野の小問集合

(1)円の求角問題、(2)(3)平面図形、(4)内接円の作図でした。(1)(2)は基本レベルですが、(3)はどの長さを文字でおくかで計算の難度に差がつきます。(4)は、内心が三角形の内角の二等分線上にあることを利用しますが、仕上げるのに時間がかかった受験生も多かったと思われます。

3 二次関数

等積変形を利用する放物線の問題でした。(1)(2)では交点の座標、(3)(4)ではその交点からなる四角形の面積と二等分する直線を求めますが、いずれも難度は高くありません。しかし、座標に根号が含まれるため、丁寧に計算処理ができたかがポイントでした。

4 空間図形

正四角すいをある平面で切断し、その断面積や垂線の長さを考える問題でした。基本レベルの典型問題であるため、西大和学園高を受験する生徒であれば完答が求められる問題でした。

国語

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1 家入一真『さよならインターネット』

インターネットの未来とこれからの社会のあり方について論じた文章です。受験生にとってはなじみの薄い表現も用いられていますが、きちんと文章を読めば文脈から意味を読み取ることができました。設問は内容理解や理由説明といった読解力を求めるものが中心で、記号選択や記述がバランスよく出されています。制限字数40字以内の記述では傍線部周辺の精読が求められた一方、80字以内の記述ではある程度幅広い視点に立った文章読解が要求されました。このような問題に対応するには、文章全体にわたって注意深く読み、筆者の主張を正確につかむ必要があります。また、漢字の書き取りが5問出されていますが、同音異義語との混同には注意が必要でした。

2 野尻抱影『三つ星の頃』

病床にある主人公の複雑な心中を描き出した小説文です。西大和学園高らしく文章量が多いので、スピーディーに文章を読んで内容をしっかりと理解しなくてはなりません。設問は心情の把握を求めるものが中心で、いずれもきめ細やかな読解が求められました。記号選択のほか、字数制限のある記述が2問出されています。文章自体は平易な表現で書かれていて読みやすいものの、自分の言葉を補いつつ説明する必要があるので、時間配分には注意が必要でした。知識分野では、慣用表現の意味が問われています。いずれも標準的なレベルだったため、ここでの失点は避けなければなりません。

3 『浮世物語』

江戸時代の笑い話からの出題です。平易な言葉で書かれている文章なので、この大問でしっかり得点したいところです。また記号選択のほかに字数制限のある記述が出されています。語句の意味も問われていますが、文脈から意味を読み取ることも十分可能でした。動作主体を判別するタイプの設問も出されているため、文脈に即した正確な解釈に努めましょう。

理科

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1 地質、岩石(地学)

(2)は泥、砂、れきの粒径と、河川の流速の関係を示したグラフを正確に読み取り、考察する力が求められる問題でやや答えづらかったでしょう。(2)以外は岩石、地質についての基礎から標準レベルの知識問題なので、ここでの取りこぼしは避けたいところです。

2 植物(生物)

植物の構造や、種子形成の過程について基礎から応用レベルまで幅広く知識が問われました。(3)は考察と高度な知識が必要で、難度が高くなっていました。

3 化学変化(化学)

鉄の酸化、還元に関する問題です。化学反応式の問題は誘導にしたがって答えれば難しくありませんでした。(6)、(8)の計算問題は、難関校の入試でよく見られるものなので、演習していれば対応しやすかったでしょう。

4 力、運動とエネルギー(物理)

前半は運動とエネルギーの典型的な問題で、全問正解したいところです。後半は摩擦がある場合の物体の運動について、深い理解と高度な分析力が求められ、難度が高くなっていました。時間内に得点できる問題を見極める力が求められました。

社会

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1 世界地理

さまざまな統計資料が使用されて、豊富な演習量に裏づけられた確かな知識と分析力が試されるものでした。また、パレスチナ暫定自治区の場所や地形断面図を選択する問題は普段から地図帳を積極的に活用して勉強できているかが鍵となりました。

2 日本地理

地形図の読み取りから地域の特色を考える大問でした。地形図に関する正誤問題は細かな地図記号まで知らなければ正答を導けないものでした。ハザードマップに関する問題は地形図・問題文から地域の特徴を読み取らなければ解くことができない難度が高いものでした。

3 日本史・世界史

古代から現代までのさまざまな人物や出来事をテーマにした日本史と世界史の融合問題でした。幅広い時代から出題されていることもあり、出来事の年代や内容の双方を正確に理解しているかを問うものでした。正誤判断や漢字指定で語句を答える問題には細かな知識を試すものがありましたが、全般的にはオーソドックスなものが多かったため、学習量の差が得点差に表れた大問であったと言えます。

4 政治・経済

先生と生徒の会話から現代の政治と経済について問うものでした。基本的人権が公共の福祉で制限されるパターンを判別する正誤問題は、ほかの問題では見られないレベルの高いものでした。基本問題が多いものの、出題分野が多岐にわたるため、手薄になりがちな公民の学習をどこまで厚くできたかが鍵となりました。

県外入試(東京・東海・中四国・福岡)

英語

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1 リスニング問題 :小問数5

夢を追いかけることへの注意点についてのスピーチです。設問Aはその内容に関する質問に対して答えを選ぶ形式です。夢を追いかけるうえで「してはいけないこと」が話されていた点に気づかないと正反対の内容として捉えてしまう可能性があり、注意力が試されました。設問Bは筆者の意見を20字以内の日本語でまとめるものです。設問が載っているので、放送開始前に目を通すことも重要でした。

2 エッセイの読解(約585語):小問数4

南アフリカのワインの発展に貢献した女性についてのエッセイです。設問は、例年通り与えられた英文の選択肢の中から選ぶものでした。本文中の該当箇所を丁寧に読めば正解できる問題でした。

3 説明文の読解(約565語):小問数8

人の知能は何に影響されているかについての説明文です。本文中には難度の高い語彙も複数あり、知識と読解力が試されました。問3は、文法や語彙などの知識を試す長い一文の和訳でした。また、指示語が何を表しているのかをきちんと理解している必要がありました。問4や問6では下線部の前後の内容を把握しているかが試されました。問8の内容一致問題は、易しめのレベルでした。

4 エッセイの読解(約595語):小問数9

自分が生きてきた背景と、新しい環境に順応していくことに対する意見が述べられたエッセイです。問4の英文和訳は3問出され、それぞれの中に文法力を試す箇所が含まれていました。問5の日本語記述は直後のセリフの箇所を読めば解答できる問題でした。

5 和文英訳 :小問数3

例年通り、与えられた日本文を英語に書きかえる形式です。標準的な文法事項が問われていますが、3問中2問が数量に関する表現を用いるものでした。関係代名詞や接続詞を含んだ長い一文を書くため、時制などの細かい部分にも注意を払う必要がありました。

数学

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1 計算分野の小問集合

(1)因数分解、(2)整数、(3)二次方程式、(4)確率、(5)文章題でした。難度が高い問題はありませんが、(2)の題意を捉えるのに苦労した受験生もいたでしょう。(4)は数え上げるのに少々時間が必要だったと思われます。(5)はどちらが割引対象になったのか場合分けをして確かめる必要がありました。

2 図形分野の小問集合

(1)円と接線、(2)直角三角形の内接円、(3)平行四辺形の中にできる相似、(4)四面体の体積に関する問題でした。大問1と比べても解きやすい問題ばかりだったと思われます。(2)イ、(4)は解法によって解答時間に差ができたかもしれませんが、全問正解を目指したいところです。

3 二次関数

x≦0とx≧0で比例定数の異なる放物線が与えられていました。出題頻度が高い問題ではありませんが、初見でも十分対応できたと思われます。それぞれの放物線上の点とx軸上、y軸上の点を結んでできる平行四辺形に関する問題でしたが、(1)(2)(3)は容易に解答できたでしょう。(4)も等積変形を利用すれば全く問題ありませんが、条件を満たす点は2点であることに注意が必要です。

4

(1)で証明された三角形の相似を利用して、四角形、五角形の面積を求めていく問題でした。(2)で具体的な三角形の面積が求められるので、(3)(4)はその結果から線分比を利用して求めることで、それほど煩雑な計算にはならずに済んだでしょう。(4)で少しだけ時間を使ったかもしれませんが、完答できる問題だったと言えるでしょう。

国語

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1 イアン・レズリー『子どもは40000回質問する』

好奇心に対する現在の世界の見方と、筆者の考える好奇心の大切さについて、筆者自身の経験や客観的な研究データを交えて述べた文章でした。文章量はそれほど多くなく、筆者の主張の方向性を理解することは難しくありません。しかし、独特の言い回しに読み取りにくさを感じ、文章の細部まで理解しきれなかった受験生も少なからずいたようです。漢字の書き取りが5問ありましたが、それ以外は文章内容に関するものでした。得点差を生んだと思われるのは、制限字数80字と制限字数30字の2問の記述でした。盛り込むべき要素を制限字数の範囲で的確にまとめる必要がありました。

2 山川方夫『煙突』

あまりなじみのない同級生に対する、主人公の微妙な心の動きが描かれた小説が出題されました。文章の長さは標準的でしたが、主人公の心情の動きが繊細に描かれていて、それを丁寧に把握しなければなりませんでした。また、文体がやや古いことも心情の把握を難しくしています。語句の意味に関する知識が2問、記号選択が3問、制限字数10字、30字、60字の記述がそれぞれ1問ずつ計3問出されましたが、ここでも得点差を生んだのは記述問題だったと考えられます。また、記号選択問題の中に、表現の特色に関するものがあり、時間をかけて選択肢を検討する必要がありました。

3 『しみのすみか物語』

江戸時代の文章からの出題でしたが、中世の文章のような雰囲気で、文章内容を適切につかむためには、敬語をはじめとする語彙や、動作主の把握といった、高い読解力も必要でした。語句の意味に関する問題も含めて、読解力を求められる問題が多く、知識だけでは高得点が望めない大問でした。

理科

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1 天体(地学)

太陽の観測についての問題です。前半の設問では基本問題が多く出される一方で、後半の設問では細かい知識や思考力を求められるものがありました。類題の演習量によって差がついたと思われます。

2 化学変化、電気分解(化学)

前半は化学変化について、後半は電気分解に関する問題でした。化学変化の設問では、やや発展的な知識が求められ、電気分解の設問では、電子の数と発生する物質の原子や分子の数を正しく分析できるかどうかがポイントとなりました。

3 細胞(生物)

細胞の観察についての基礎知識の問題でした。一部の設問は文章を読み解きながら計算する必要があり、文章から実験の内容を把握するのがやや難しく、高度な分析力、思考力が求められました。

4 電流、エネルギー(物理)

電流についての標準・応用問題で、オームの法則、電力の計算を正確に行う力が求められました。また、変圧器の性質についての設問は問題文から内容を正確に読み取り、計算することを求められる、やや難度が高いものでした。

社会

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1 世界地理

アフリカ州の地誌に関する出題でした。雨温図、貿易統計、資源の産出場所の識別などが出され、地図や資料に触れることを意識した日頃の学習が重要でした。基本的かつ典型的な問題が中心ではあったものの、1つの州のみからの出題であったため、受験生によって得手、不得手の差が出た大問でした。全体の難度から考えると、得点したい大問であったと言えます。

2 日本地理

日本の各地方の特色をテーマとした出題でした。西大和学園高では、例年、日本地理の地域別特色に関する出題が見られるため、事前の入念な対策が必要となります。地場産業から発達した産物の名称を答えるものなど、一般常識や地誌への関心の高さを試すものもありましたが、頻出問題が中心であったため、事前の演習量の差が得点に表れやすかった大問だったと言えます。

3 日本史・世界史

日本史と世界史の融合問題でした。年代の並び替えや特定期間内に発生した出来事を問うものが多く、選択肢にあるキーワードから時代区分や年号を正確に導けるかが試されました。また、出題範囲や分野が多岐にわたっているため、不得意な単元をつくらずに学習できていたかどうかも重要でした。小問数と難度からすると、この大問で十分に得点できたかで差がついたと思われます。

4 政治・経済

日本国憲法と選挙制度をリード文とした政治と経済の総合問題でした。出題数も少なく難度も教科書の内容がしっかりと学習できていれば得点できる基本的なものだったため、公民が苦手な生徒にも取り組みやすい大問でした。

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