灘高校 2017年出題傾向リサーチ

英語

灘高 傾向分析 傾向分析 英語

1 エッセイの読解(約660語):小問数6

冷静さを保つ方法を説明するエッセイでした。和文記述が3問出され、いずれも文脈をしっかり理解できて初めて正解を出せる難問でした。問2、4は空所に入る適切な語を選択する問題でした。知識というよりは、文脈を把握して判断する力を測る出題でした。

2 適語選択(約140語):小問数5

英文の空所に入る適切な語句を選択肢から選ぶ問題で、高得点を狙いたい大問でした。

3 日記文の読解(約855語):小問数7

祖父との日常的なやり取りを通して、家族関係について考える手紙形式の日記文でした。本文の内容が抽象的で難しく、とまどった受験生もいたと予想されますが、設問自体は標準的なレベルで、該当部分の前後を読むだけで答えられる問題でした。

4 正誤問題:小問数5

英文に含まれる文法的誤りを訂正する問題でした。正誤問題として頻出の問題ばかりで、全問正解したい大問でした。

5 和文英訳:小問数3

基本的な問題でした。ただし、「もう一つ」、「微笑みを必要とし」、「微笑んでもらいたい」など注意を必要とする表現が含まれていました。

6 適語選択:小問数4

選択肢の中から適切な語を選び、正しい英文を完成させる問題でした。高校範囲の文法や口語的な表現に関する高度な知識が問われました。

7 エッセイの読解(約410語):小問数7

愛情や感謝の気持ちを示す手紙を書くことを勧めるエッセイでした。問3の並べかえ英作文はやや難問でした。英文自体は難しいものの、文脈を捉えることができれば、高得点を狙える大問でした。

8 自由英作文:小問数1

「海外の友達があなたの故郷に来たらどこを案内したいか」というテーマでした。2016年同様、「理由と具体例を含む」ことが条件でした。

数学

灘高 傾向分析 傾向分析 数学

1 小問集合

(1)さいころの確率、(2)特殊な連立方程式、(3)整数、(4)2円と線分の交わりの4問の構成でした。(3)(4)はやや難度が高く、適切な解法選択が出来不出来の分かれ目となったでしょう。

2 二次関数

直角二等辺三角形の平行移動を考察する、関数と図形の融合問題でした。(2)までは確実に正解しておきたいところです。(3)は正確な図が書きづらいうえに計算もやや複雑なため、解答に自信を持てなかった受験生も多かったと推測されます。

3 文章題

3つの容器で移し替える食塩水の文章題でした。濃度や取り出す食塩水の量が文字で設定されており、(1)から戸惑った受験生も多かったと思われます。(2)(3)は計算がかなり複雑なため、制限時間内に完答することは極めて困難だったと思われます。

4 場合の数

4人と7冊の本を題材に、条件を満たす本の選び方を求める問題でした。題意を正確に読み取ったうえで適切に数え上げる必要があり、全体的に正答率は低かったものと思われます。

5 証明

4点の共円点(見えない円)をテーマとする証明問題でした。(1)(2)に比べて(3)はやや難度が高く、全体的にしっかりと記述できたかどうかで得点差がついたものと思われます。

6 空間図形

1辺を共有する2つの正四面体を考察する問題でした。対称な平面を取り出して考えることがポイントで、例年の立体図形の問題と比べて解きやすく、ここは完答しておきたいところです。

国語

灘高 傾向分析 傾向分析 国語

1 服部文祥『ありふれた日常の驚くべき絶景』

筆者と風景の関わり方について述べた随筆文からの出題でした。文章の長さは例年とほぼ同じでほかの高校と比べても長くなく、読みにくさもありません。設問は記述中心で、字数制限のあるものが1問、字数制限のないものが4問出されていました。いずれも、それぞれの設問条件に即した対応が必要です。どういった答え方をすればよいのかをしっかりと把握し、含めるべき要素をきちんと入れて解答を作る力が問われました。そのほか、漢字の書き取り9問と空欄補充1問が出されていますが、いずれも灘高の受験生にとっては特に難しいレベルのものではありませんでした。こうした問題を確実に正解しておくことが高得点への第一歩です。

2 星野博美『のりたまと煙突』

エッセイ集のあとがきとして書かれた文章からの出題でした。家族それぞれの「記憶」をテーマとする内容でしたが、具体的なエピソード中心に描かれているため読みやすく、読解にそれほど時間はかかりません。設問はすべて記述形式で、字数制限のあるもの1問と字数制限のないもの5問が出されています。筆者独自の表現を一般的な表現に換言しなければならなかったため、書きづらさやまとめづらさを感じた受験生も多かったと思われます。文章から筆者の言いたいことを読み取り、適切な言葉を使って解答を作っていく必要がありました。

3 『宇治拾遺物語』

鎌倉時代に成立した説話集からの出題でした。記号選択や記述では、古文単語や古典文法の知識を十分に活用しながら解き進めていく必要があります。問3は、文中に登場する「塚」の正しい配置を解答用紙に示された地図上に書き込んで解答するという珍しい形式でした。古文の基本的な知識があれば対応できるものでしたので、落ち着いて取り組めたかどうかがポイントです。

理科

灘高 傾向分析 傾向分析 理科

1 植物、遺伝(生物)

植物に関するやや細かな知識と、遺伝に関する分析力を要する問題でした。遺伝の問題は、問題文と選択肢から適切な解答を絞り込む形式でした。また、問6では、身のまわりの食品に関する知識が問われました。

2 化学変化(化学)

鉄の精錬を題材とした計算問題でした。原子の質量比を用いて計算する問題で、灘高の入試ではよく見られる形式です。一部、ミスしやすい問題もありましたが、灘高への対策をしてきた受験生ならば、解きやすかったでしょう。

3 運動とエネルギー(物理)

摩擦力を考慮した運動の問題でした。問題文に書かれている条件を、丁寧に読んで理解することが重要です。難関校においてよく問われる観点を扱っているため、演習量によって差がついたでしょう。

4 岩石、地震(地学)

岩石や地震に関する知識問題です。基本的な内容が多いため、全問正解を狙いたい大問です。

5 気体(化学)

気体に関する知識と計算の問題でした。灘高の入試でよく見られる形式の問題で、計算もそれほど複雑なものではありませんでした。

6 人体(生物)

消化や吸収に関する問題でした。90字の記述問題は条件が与えられていて、字数内でできるだけ多くの要素を盛り込んで解答する記述力が求められました。

7 力(物理)

回転する物体にはたらく力について考察する難問で、高度な思考力が求められました。問題の状況を理解するだけでも難しいので、類題を解いた経験があるかどうかで差がついたでしょう。

ページトップへ