大阪教育大学附属高校池田校舎 2017年出題傾向リサーチ

英語

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1 リスニング問題:小問数13

例年通り3つのパートに分かれた構成でしたが、[A][B]の問題形式が変わりました。[A]は放送された対話文の内容に関する質問に対して短い英語で答える形式で、[B]は放送の内容に関する内容一致問題でした。[C]は例年通り問題用紙に記載された長文中の空所に合わせて、読まれた語句を書き取る問題で、動名詞のingの部分や三単現のsといった発音が弱い部分などに注意して聞き取る必要がありました。

2 物語文の読解(約1410語):小問数26

骨折で入院していた主人公の友人たちが、お金を稼いでアルミ製の松葉杖を買ってあげることが実現し、最終的には病院にその松葉杖を寄付したという内容の物語文でした。登場人物が多く、場面の転換をイメージできたかどうかが内容理解のポイントでした。問1~問6は、2016年と同様の出題形式だったため、過去の入試問題に取り組んできた受験生は、落ち着いてできたと思われます。問1は適切な前置詞を選ぶもので、⑦は解答となる前置詞のさまざまな使い方を知っていないと正解できない難問でした。問6は英語の質問に対して日本語で解答するもので、2017年はリスニングの小問数増加の影響か、ここでの小問数は2016年より減少しました。Q3は本文の展開を正確につかんでいないと解答が難しかったと思われます。また2016年まで出題されていた指示語の内容を日本語で説明するものは出題されませんでした。問7では内容に沿った6つの英文を、その出来事が起こった順番に並べかえるものが出題されました。まぎらわしい英文はなく、また最後に来る英文が決まっていたため、解きやすかったと思われます。問8の自由英作文は、「最も幸運だった一日の出来事」について30語程度で書くもので、内容、指定語数ともに標準的で例年通りの出題でした。読解の総語数は例年1000語を超えるため、速読力だけでなく、基本的な問題を素早く処理する能力を身につけておく必要があります。

数学

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1 小問集合

(1)連立方程式、(2)素数を数える問題、(3)平方根の計算、(4)因数分解でした。いずれも解きやすい問題であるため、短時間で完答を目指したいところです。

2 確率

さいころを2回投げて出る目についての問題でした。例年は、設定が複雑であったり思考力を試される出題が多いのですが、2017年は入試問題としては典型的な内容でした。数え上げを工夫し、素早く正確に解きたい問題です。

3 二次関数

放物線上の4点を結んでできる四角形の長さや座標を考える問題でした。(1)(2)は頻出単元であるため、確実に得点したいところです。(3)は問題の表現に注意する必要がありましたが、標準的な難度であるため、落ち着いて取り組みたい問題でした。

4 空間図形

立方体の中にできる正四面体を切断する問題でした。大問2と同様に、入試問題ではよく見かけるテーマであるため、類題を解いたことのある受験生が多かったと思われます。ミスなく確実に得点したいところです。

5 証明

三角形の相似条件に関して命題の真偽を考える問題でした。2016年までと異なるパターンであるため、戸惑った受験生は少なくなかったでしょう。結論はシンプルですが、図形の本質的な理解が試される内容でした。

国語

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1 田辺聖子『おちくぼ姫』

平安時代に書かれた『落窪物語』を翻案した小説文からの出題で、結婚についての平安当時の風習にもとづく男女のやり取りの様子が描かれています。50字の記述2問においては、男女の心の機微を丁寧に読み取ることが求められました。記号選択3問と敬語についての2問はいずれも取りこぼさずに正解したい難度でした。以上の設問に加えて、文章の下敷きとなった古文の原文も一部引用されていて、その内容についての設問も出されています。こちらについては仮名遣いが2問、抜き出しが2問、40字の記述が1問という構成で、個々の設問は古文の対策をしていれば十分対応可能な難度です。しかし、「古文の出題」それ自体が例年にないことであったため、多くの受験生を驚かせたと思われます。

2 長沼毅『死なないやつら』

「進化」の観点から人類の進むべき方向について論じた文章です。50字と70字の記述がありましたが、2016年同様いずれも文中の表現を用いるよう指示があり、根拠とすべき箇所を見つけることができれば十分正答することが可能でした。そのほかの問題も基本的な難度のものが中心でしたが、ことわざの意味を答える記号選択問題は選択肢がまぎらわしく、注意が必要でした。大問1に続いて、この大問でもいくつかの傾向変化が見られました。まず、文法について、例年の動詞の活用について問うものから、品詞を識別するものに変更されました。さらに、2016年まで独立した大問で出題されていた300字の作文が、2017年は大問2に組み込まれました。例年の作文では抽象的なテーマを自分なりに解釈して論点を再設定する力が必要でしたが、今回ははじめに筆者の主張をまとめたうえで自分の考えを述べることが求められました。全体として、さまざまな傾向の変化に惑わされることなく、冷静に問題を処理していくことが重要でした。

理科

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1 植物、遺伝(生物)

植物と遺伝の典型的な基礎問題が中心でした。(12)のみ、標準レベルの問題ですが、難関校においては頻出の内容です。生物の大問では、例年、基礎的な問題が中心ですが、発展的な知識の問題が出されることもあるため、注意が必要です。

2 中和(化学)

中和に関する典型的な問題が中心ですが、(1)では、発展的な知識の問題が出されました。また、(7)の計算問題は、難度は高くありませんが、慎重に解き進めなければ間違いやすいつくりになっていました。化学の大問では、例年、基礎的な問題を中心としつつも、発展的な知識の問題や標準レベルの計算問題も一部含まれています。

3 天体(地学)

月に関する典型的な問題でした。2016年入試の地学では、発展的な知識の問題や記述問題が多く出され、難度が高くなっていましたが、例年であれば、今回のように典型的な問題や標準的な問題が中心のため、難関校の入試問題を数多く解いてきた受験生であれば、十分に対応できるものになっています。

4 電流(物理)

電磁誘導に関する思考力が求められる大問です。特に(2)(6)(7)については、すべて答える形式の難度の高い問題でした。物理の大問では、例年、じっくりと時間をかけて取り組まなければならない思考力を求められる問題や、難関校の入試問題を解いてきた経験が活きる問題が出されるため、難度は高くなっています。

5 力、運動とエネルギー(物理)

力と、運動とエネルギーに関する基礎から標準レベルの大問です。(1)から(5)までは、基礎的な内容が中心であり、ここでの失点は避けたいところです。(6)については、運動とエネルギーに関する標準レベルの問題ですが、難関校の入試問題ではよく見られる内容のため、類題を解いた経験のある受験生にとっては、取り組みやすいものでした。

社会

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1 日本地理(気候)

日本列島の気候・災害に関する問題でした。基礎的なものであったため、ここでの失点は避けたいところでした。

2 世界地理(南アメリカ)

南アメリカ大陸の地図を題材にした問題でした。基礎的な内容が中心でしたが、ブラジルでさとうきびの生産量や収穫面積が増加している理由を記述する問題は、「ガソリン」という指定語句の使用に工夫が必要であり、記述力を要するものでした。

3 日本地理(地形図)

二万五千分の1の地形図からの出題でした。等高線の読み取りを細部にわたり、問うものであったため、時間内に解答するには十分な練習が必要なものでした。

4 世界地理(世界の人口)

アルゼンチン、エチオピア、日本の人口ピラミッドに関する問題で頻出のテーマが問われました。

5 日本史(江戸~明治)

江戸から明治にかけての政治・文化から出題されました。例年出される70字程度の論述問題は「江戸から明治にかけて日本の軍隊がどのように変化したか」を答えるもので、高度で総合的な知識とそれをまとめる記述力の双方が求められる難度の高いものでした。

6 政治・経済総合

国際政治を中心とする総合問題でした。難度は標準的でしたが、それだけにすべての大問の中で最も得点差がついたと言えます。

7 歴史総合(カードからの並べ替え問題)

年代認識・語句補充を中心とする日本史と世界史の総合問題で、すべての大問の中で最も難しかったと言えます。ファシズム国家における個人の権利のあり方を論述させる問題は歴史の本質をとらえていなければ解答できない難度の高いものでした。

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