「努力の成果は遅れてやって来る」慶應義塾高校 進学 Y.Hくん 保護者様より

慶應義塾高校 進学 Y.Hくん 保護者様より
「誘惑を自力で断ち切ることは不可能」「必要十分な量の正しい努力の成果は遅れてやってくるが決して裏切らない」。これが、息子が受験を通して得た教訓のようです。

「合格した」。淡々とした、しかし少し弾んだような口調で慶應義塾高合格の報告があり、続いて早大学院、早大本庄学院と受験したすべての高校の合格を得て息子の高校受験は幕を閉じました。

日没まで続く野球部の練習で、塾には遅れていくか疲れ果てて休むこともあり、部屋には手つかずのテキストが積み上がる毎日。さらに、多摩地区の大会への出場により引退が夏休みに食い込み、9月のオープンは不本意な結果に終わりました。そして、何が契機となったのか、突然の「来週から真面目に受験勉強を始める。携帯電話とゲームは隠して」という宣言とともに、本当の高校受験が始まったのは9月も終わろうとしていた頃でした。

大学受験の制約がない環境で勉強したいという思いと、目指すからには頂上をという息子のターゲットは早慶高。最後の保護者面談での「オープンの結果はともかく、鍵となる英語を攻略すれば早慶もいけます」という言葉を頼りに、先ずは文法の穴を埋めるため、真っさらな2年生からのテキストを一気呵成に仕上げ、その後はひたすら過去問に立ち向かい、食事と睡眠以外の時間はすべて勉強に費やす日々が続きました。が、11月のオープンにも劇的な変化は現れませんでした。

結果がついてこないにもかかわらず、息子の表情に焦りや悲壮感はなく、大好きな野球漫画を読み散らかしていくかのような勢いで、開成高、灘高をはじめとした全国の難関校の過去問を喜々として解いていき、見る見るうちに部屋の壁に貼られた10校以上の星取表が塗りつぶされていきました。野球部で鍛えられたおかげか、連日深夜まで続く勉強にもかかわらず、一度も体調を崩すことなく本番まで全速力で駆け抜け、気がつけばセンター入試の英語が解けるレベルにまで到達して早慶全勝という結果を手に入れていました。

「誘惑を自力で断ち切ることは不可能」「必要十分な量の正しい努力の成果は遅れてやってくるが決して裏切らない」。これが、息子が受験を通して得た教訓のようです。親が協力できたのは最初の一つだけでしたが、これとて本人の確固たる意志があってのこと。ご利益があると評判の各地のお守り収集も親の精神安定剤としての役割が大きかったことを考えれば、結局のところ受験とは、合格のための必要十分な量の正しい努力の道筋を示してくれるSAPIXという導師を得た息子の、孤独な戦いであったのだと実感しています。

「受験はゴールではない」と幾分否定的に言われることがありますが、息子は受験によって、慶應義塾という新たなスタート地点に立つことでしか見ることができない未来への挑戦権を手に入れたのだと思います。多くの楽しみを犠牲にして努力した者だけが辿り着ける、そして本人が強く願った高みへと導いていただいたSAPIXの先生と、ともに困難な戦いに挑み、支えあってくれた仲間たちに、ただただ深謝するばかりです。

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