埼玉県公立高校 2017入学者選抜問題分析【速報】

英語(学力検査問題)

埼玉県公立高校 傾向分析 傾向分析 英語

1 リスニング問題:小問数11

昨年と同じ形式と小問数でした。対話文と質問が英語で放送され絵や図から選択する問題、短い英文を聞き、適切な英文を選ぶ問題、日本語で答える問題など出題形式が多様なことが例年の特徴です。問題の放送時間は約12分間あるため、他の大問への時間配分に大きく影響したと考えられます。

2 適語補充:小問数4

お花見に誘う案内文の空欄に当てはまる英単語を対応する日本語から補う問題形式でした。教科書でもよく見る基本単語を問うものであり、ここでは失点しないことが望まれます。

3 物語文の読解(約420語): 小問数6

卒業前に思い出として担任の先生のために写真のアルバムを作成しようとする生徒たちの物語文でした。標準的な知識を問うものがほとんどでしたが、問6の記述問題では文章全体の流れを把握する力はもちろん、正答の要素となる箇所を見つけ、日本語にまとめる力が求められました。

4 対話文の読解(約750語):小問数8

ALT講師と生徒2人が、英語の授業で行う「将来の夢」のスピーチについて語り合う対話文でした。埼玉県立高入試の特徴として、問5、8の英文記述、問6の和文記述が挙げられます。記号選択や語句整序の問題はおおむね標準レベルですが、本文中から該当する語を探し、さらに問題に合わせて形を変えて補う問4は難問でした。

5 条件英作文

例年通り、与えられた英文の質問について、自分の考えとその理由について英語で答える英作文です。5文以上で答えなさいと指示があるため、ある程度まとまった量の英文を書く必要があります。配点が10点と高いので、日ごろから練習を重ね、高得点を狙いたい問題です。

英語(学校選択問題)

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1 リスニング問題:小問数11

昨年と同じ形式と小問数でした。対話文と質問が英語で放送され絵や図から選択する問題、短い英文を聞き、適切な英文を選ぶ問題、日本語で答える問題など出題形式が多様なことが例年の特徴です。問題の放送時間は約12分あるため、他の大問への時間配分に大きく影響したと考えられます。

2 対話文の読解(約750語):小問数8

ALT講師と生徒2人が、英語の授業で行う「将来の夢」のスピーチについて語り合う対話文で、問8を除き、共通の学力検査問題と共通でした。埼玉県公立高入試の特徴として、問5、8の英文記述、問6の和文記述が挙げられます。問8では共通の学力検査問題と異なる該当箇所が問われ、内容理解と英語でまとめる記述力が必要です。その他の設問は取り組みやすい問題のため、確実に得点を重ねたい大問でした。

3 説明文の読解(約785語):小問数10

人工の光が、人や動物たちの生活に影響を与えるという光害(ひかりがい)に関する説明文でした。説明文の内容と語彙は以前の学力検査問題に比べて難しくなりました。問3では代名詞の指す内容を本文から抜き出すものや、問6では6つの選択肢から内容に合うものを2つ選ぶ内容一致などが出題されました。内容理解に関する設問が多く、こうした問題に対応するためには、速読力だけではなく、正確な内容把握力が必要でした。大問2以上に、受験生の間で大きな差が出たと予想されます。

4 条件英作文

「日本の学生が若いうちに留学すること」に対して自分の意見を英語で述べる英作文でした。共通の学力検査問題とは異なり、書き出しの指定はなく、賛成か反対かを明示し、その理由を書くものでした。英文の長さの指定も変化し、「5文以上」の指定から、「40語以上50語程度の英文」指定となりました。

数学(学力検査問題)

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1 小問集合

例年通り基本問題が12問でした。(10)の二次関数の変域についての問題は、記号選択だったものの解答が複数存在するため、戸惑った受験生もいたと思われます。また、(11)場合の数の問題は、どの花を植えるかによって場合分けをする必要があり、差がついたと思われます。後半の大問に余裕を持って臨めるよう、ここは手早く確実に完答しておきたいところです。

2 小問集合

(1)作図、(2)ヒストグラム、(3)円、(4)空間図形の4問構成でした。(1)は半円の弧に対する円周角は90度であることがポイントで、類題経験があると作図しやすかったでしょう。全体的に標準レベルの問題のため、確実に得点したいところです。

3 小問集合

(1)は三角形の合同の証明で、教科書でよく見るタイプのためしっかりと書き上げたいところです。(2)は双子素数の間にある数が6の倍数であることを説明する会話文を完成させる問題で、①の差が2である2つの素数は容易に見つけることができたとしても、②の記述には苦労したものと思われます。

4 二次関数

(1)は座標平面上の三角形の面積、(2)は放物線の比例定数を求める問題で、難度は低めの典型問題なので、ミスなく落ち着いて処理することが必要でした。(3)はy軸と平行な直線で三角形を分割する問題で、解法を残す必要もあり、完答できた受験生は多くなかったと思われます。

数学(学校選択問題)

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1 小問集合

全10問の小問集合で、従来の学力検査問題と比べて1問1問の難度が高くなりました。特に(7)では二次方程式の解の公式を導く過程を、また(8)では双子素数の間にある数が6の倍数である理由を問われるなど、記述問題の多さに戸惑った受験生もいたでしょう。この大問で得点差がついたと思われます。

2 小問集合

(1)作図、(2)ヒストグラム、(3)円、(4)空間図形の4問構成でした。(1)は半円の弧に対する円周角は90度であることがポイントで、類題経験があると作図しやすかったでしょう。全体的に標準レベルの問題のため、確実に得点したいところです。

3 空間図形

埼玉県公立高の定番である折り返し図形ではなく、証明を含む立体図形の問題でした。(1)は三角形の相似の証明、(2)は線分の長さを求める問題で、いずれもしっかりと正解したいところです。(3)は四面体の体積を求める問題で、立体の把握に苦労した受験生もいたかもしれません。

4 二次関数

(1)は放物線の比例定数を求める典型問題のため、ミスなく落ち着いて処理することが必要でした。(2)①はy軸と平行な直線で三角形を分割する問題で、ここを突破できたかどうかが鍵となりました。②は斜めの直線を軸に三角形を回転させたときの立体の体積を求める問題で、解法の判断とその記述に時間を要したことでしょう。

国語

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1 武田綾乃『白線と一歩』

過去の失敗にとらわれる主人公と、精神的に成長する部活の後輩とを、対照的に描いた小説文でした。風景描写と重なる主人公の内面を読み取ることが、読解するうえで重要でした。30字~40字程度の記述が2問ありますが、文脈に注意しつつ設問にあるヒントを読み落とさなければ、高得点も狙えます。

2 漢字の読み取り・書き取り・国語の知識

漢字・文法・語句ともに基本的な難度のものが出されていました。熟語の成り立ちに関する問題がありますが、基本的な考え方を理解していれば対応できます。また、問5では慣用句についての知識が問われましたが、語句の意味調べをしっかりとしてきた受験生であれば、短時間で解答することができたでしょう。

3 石井洋二郎/藤垣裕子の文章

絵画や文学作品の価値と価格の関係を説明したうえで、普遍的な価値について論述した文章でした。段落構成が明確で、さまざまな具体例が盛り込まれているため、読解しにくい文章ではありません。45字~55字の記述では、解答に盛り込むべき言葉が指定されているので、それを根拠にすればスピーディーに処理することができたでしょう。記号選択では「適切でないもの」を解答する問いがあるので、指示を読み落とさないよう注意が必要です。

4 『御伽草子集』

孝行の重要性を説いた古文でした。登場人物を正確に把握することが重要です。例年出されている歴史的仮名遣いの問題は、ミスなく解答したいところです。

5 条件作文

昨年同様、資料を読んだうえで自分の意見を答える形式の作文でした。今回はメディアについてのデータが提示されています。資料から読み取れることを明確に示し、それに対する自分の考えを具体例をもとにミスなく表現できれば、高得点も狙えます。

理科

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1 小問集合(物理、化学、生物、地学)

例年通り、4つの分野から2問ずつ出題されました。典型的なものが中心ですが、問1から問3では、正確な知識の定着が求められました。また、問5では放射線に関する細かな知識が問われました。

2 地震(地学)

地震に関する知識や、しくみの理解を確認する問題でした。問3では分析力が求められ、計算の過程を記述する必要があったため、苦戦した受験生も多かったと思われます。そのほかの問題でも、判断に迷う選択肢が含まれているものがあり、全体として学習量が得点差につながりやすい大問でした。

3 人体(生物)

人体に関する典型的な知識問題が中心に出されました。心臓の収縮の問題は図の情報を正確に読み取る必要があり、解きにくいものでした。

4 化学変化、溶解度(化学)

前半は化学変化の実験を題材とした基礎的な問題で、後半は溶解度の問題でした。記述問題も出されましたが、難度は高くないので、対応しやすかったでしょう。

5 運動とエネルギー、力(物理)

力学の基本事項の理解を確認する内容でした。いずれも典型的なものですが、理由を説明する記述問題や、正確にしくみの理解ができているかどうかを確認する問題も含まれていたので、丁寧に解き進める必要がありました。

社会

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1 世界地理

世界地図を題材に、2000年以降にオリンピック・パラリンピック競技大会夏季大会が開催された国と日本に関して出題されました。例年通り、六大陸、気候や貿易の特徴など基礎的な内容がまんべんなく出題されました。

2 日本地理

日本の農業をテーマに、統計資料やグラフの読み取りなどが出題されました。地形図の読み取りも出題され、縮尺の考え方や等高線の読み取り方、地図記号の意味などを理解しているかどうかが問われました。

3 前近代史

奈良時代から江戸時代までの文学や文芸の歴史が題材とされました。文化の説明と代表的な文化財を組み合わせる問題は、各時代の文化を日頃から政治や経済の出来事と結びつけて理解していることが対策となりました。

4 近現代史

例年通り、近代以降の年表が題材とされました。年号の並べかえ問題も出され、明治時代から昭和時代までの出来事を関連づけて理解している必要がありました。また、歴史の学習においても地図を使うことが効果的な対策となりました。

5 公民

基本的人権、内閣、国会、日本銀行、財政、地域主義、国際連合といったテーマから、基礎的な内容がまんべんなく出題されました。財政については記述問題であり、2つの資料から読み取った内容を簡潔にまとめる力が求められました。

6 総合

世界文化遺産に登録された「明治日本の産業革命遺産」を題材とした、地理・歴史・公民の3分野の総合問題でした。公民については記述問題であり、指定語句の使い方などに気をつけて解答する必要がありました。

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