2016年 都立高入試分析 英語【進学指導重点校グループ】

表中★は自校作成問題と思われるもの。

リスニング

リスニング
共通 東京都立共通問題を使用

例年通り、問題Aと問題Bに分かれています。問題Aは男性・女性による三つの短い対話文でした。それぞれに対する設問が一つずつあり、適切な英文を選択肢から選ぶ形式、問題Bは短い英文が読まれ、その内容に関する二つの設問に対し英語で答える形式です。

対話文

対話文
タイプA 社会の授業における宇宙開発の利点と問題点についての対話文。
タイプB 高尾山の自然や富士山についての会話から、高校生たちが環境保護の大切さを理解していく対話文。
日比谷★ 凧の歴史や作り方、飛ぶ仕組みについての対話文。
国立★ 自分の将来に悩む高校生達が、幼い頃の経験が進路に活かされることや、選んだ進路を貫き通すことの大切さに気づく対話文。

日比谷・国立が昨年に引き続き自校作成問題でした。グループ作成問題のタイプAは、宇宙開発がテーマで、タイプBに比べて難しい問題でした。問4以降がすべて本文の内容理解に関する設問になっていることも特徴的で、短い時間で本文を正確に把握する力が問われました。タイプBは、題材的にもなじみがあり、解きやすかったと思われます。日比谷の自校作成問題は、並べ替え英作文、文の並べ替えなど難しい形式の問題が多く、最もレベルの高い出題でした。国立の自校作成問題は、将来に悩む高校生についての対話文で、昨年のLEDについての対話文と比べると読みやすく、全体的に問題も解きやすかったと言えます。すべての高校で、理解した内容をうまく別の言葉で表現する力が求められる問題が出されました。また昨年と同様、文章量が多く、効率良く解いていかなければ時間がなくなってしまいます。

物語文・説明文

物語文・説明文
タイプA
(物語文)
運動が苦手で体も小さい主人公がアメフト部に入り、ひたむきに努力した結果、自分が成長しただけでなくチームを鼓舞していくようにもなった物語文。
戸山★
(説明文)
セミの生態(繁殖)についての説明文。
八王子東★
(物語文)
高校時代、友人との約束を果たせず悔やんでいた祖母が孫の励ましにより、友人と再会する勇気をもらう物語文。

多くの学校がグループ作成問題で、戸山と八王子東で自校作成問題が出されました。タイプAは高校1年生の少年が主人公で読みやすい物語文でした。設問の多くは解きやすいものでしたが、問7の自由英作文では、使われている英単語が難しく、苦戦した受験生もいたかもしれません。戸山の説明文は、内容が難解であるうえに、本文の内容を正確に理解していないと解けない問題が多く、本文の空所に当てはまる英文を選ぶ問2は特に難しかったと思われます。八王子東の物語文は昨年に引き続き、家族の絆を感じさせる読みやすい物語文でしたが、問1は文章を最後まで読み進めないと答えの出ない問題でした。戸山を除き、昨年と比べ取り組みやすかったと思われます。この物語文・説明文にかける時間を確保できたかどうかで差がついたでしょう。

まとめ(英語)

自校作成問題に差し替えた学校の数は昨年より減少し、5校から4校になりました。対話文では日比谷の対話文(凧について)、物語文・説明文では戸山の説明文(セミについて)がそれぞれ難しく、時間もかかりましたが、全体の難度は下がった印象です。受験者の平均点を60点台に乗せる意図があったと思われます。

出題形式では、並べ替え英作文・内容一致・自由英作文などの「入試の核」となる設問は必ず含まれ、そこに図(イラスト)の読み取り・段落の並べ替え・理由説明などの問題を各校の方針に応じて加えるという形式は昨年と同様です。

日比谷 西 国立 八王子東 戸山 青山 立川
リスニング 共通 共通 共通 共通 共通 共通 共通
対話文 日比谷★ A 国立★ B B B A
物語文・説明文 A A A 八王子東★ 戸山★ A A

※表中A・Bは各問のタイプA・タイプBに対応する。★は自校作成問題だと思われるもの。リスニングは東京都立共通問題を使用。

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