2016年度 神奈川県立湘南高校・横浜翠嵐高校 特色検査 出題分析

過去2年、4題の大問に小問が3~5問ずつでしたが、今年は3題の大問に小問がそれぞれ4~8問でした。合計17問という全体の小問数に変化はなく、昨年同様、時間的な余裕はありません。小問は数学や理科、社会に関するものが中心ですが、ほかにも英語や国語、保健体育に関する問題が出されています。各科目の知識だけにとらわれず、問題を解くために必要とされる情報を文章、図表、グラフなどから読み取って対応する力が求められます。日頃からいろいろな分野に興味を持ち、総合的な力を身につけることが必要です。

問1

「常識とは何か」という内容の課題文で、小問の内容は、国語、英語、社会に関するものでした。英語では対話文に合うように自分で考えて英文を補う問題が出されました。文章の内容を理解する日本語の読解力と、そこから読み取った内容を英語で表現する力が求められます。昨年より難度は下がったものの、会話表現まで、幅広くかつ細かく学習できたかどうかが問われていました。社会では制限字数が90字以内の記述問題が出されました。時事的要素をふまえた制度の移り変わりがテーマであり、昨年より解答を作成しやすい題材でしたが、歴史・公民分野の正確な知識をもとに設問の条件を外すことなく答案を仕上げることができたかどうかが、得点差につながったと考えられます。

問2

この大問では、小問ごとに独立した問題が出されていました。内容は、図表を読み取って考えるものが3問、立体の組み合わせについてのものが2問です。中学校で学習する科目の知識を利用するだけでなく、その場で与えられた図表やグラフ、説明文などを理解し、そこから読み取った内容を応用する力が求められました。

問3

緯度や経度、天体に関する課題文でした。文章が長く、この大問に時間がかかってしまった受験生も多くいたと思われます。小問の内容は、理科と社会に関するものが中心で、さらに、両科目の融合問題も出されています。与えられている情報を整理し、取り組みやすい問題を見極め、手際よく問題を解いていくことが重要です。

今年も昨年までと同様に大問2題で構成されています。過去3年間、毎年10問前後だった小問数が今年は16問と大幅に増え、受験生には、素早く問題を処理する能力や、試験時間内に解くべき問題を見極める判断力が求められていました。中学校では習っていない事項を、課題文や図表の内容からその場で理解して取り組む形式の出題があったり、記述問題の割合が多かったりと、かなり難度の高い入試問題だったと言えます。今年は理科に関する問題が半数を占め、その難度も高かったため、理科を苦手とする受験生は苦戦したと思われます。苦手科目があると、その科目に関する問題で大幅に失点してしまう可能性があるので、普段からどの科目もまんべんなく学習することが求められます。

課題1

河川、ため池、ダム、水田などの話題を用いて、生態系について論じた文章からの出題でした。7つの小問のうち5問が記述問題で、制限字数が12字以上25字以内のものと、30字以内のものがそれぞれ1問ずつ、制限字数のないものが3問あり、受験生には高度な記述力が求められました。出題を科目別に見ると、7問中3問が理科に関するもので、思考力を要する難問がそろっていました。国語、数学、英語に関する小問は、この大問の中では取り組みやすかったので、確実に得点したいところです。

課題2

「研究者にとって大切なことは何か」ということについて書かれた文章からの出題でした。記述は9問中3問で、課題1と比べると記述問題の割合は少なく、受験生にとっては課題2の方が取り組みやすく感じられたでしょう。記述問題以外での失点をいかにおさえるかがポイントでした。ただし、記述以外にも、その場で初めて触れる概念を理解する必要のある難問が出されていましたので、得点できそうな問題を見極めることも重要でした。出題を科目別に見ると、理科に関する問題が5問、英語に関する問題と数学に関する問題がそれぞれ2問ずつ出され、課題2でも理科の応用問題が大きなウエイトを占めていました。

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