埼玉県立 高校入試制度

入試情報

一部高校において、応用的な問題を含む英語・数学の学校選択問題が採用されます。また思考力、判断力、表現力等の能力を測るため、理科・社会の試験時間がそれぞれ50分へと拡大されます。

学校選択問題実施校について(2016年3月29日 追記)
  • 浦和高
  • 浦和一女子高
  • 浦和西高
  • 大宮高
  • 春日部高
  • 川口北高
  • 川越高
  • 川越女子高
  • 川越南高
  • 熊谷高
  • 熊谷女子高
  • 熊谷西高
  • 越ヶ谷高
  • 越谷北高
  • 所沢高
  • 所沢北高
  • 不動岡高
  • 和光国際高
  • 蕨高
  • さいたま市立浦和高

入学者選抜の仕組みを理解しよう

埼玉県立高校の入学者選抜には、「第一次選抜」と「第二次選抜」があります。
この用語はしばしば、以下のような誤解を生みやすいのですが、
 ×「第一次選抜」をくぐり、なおかつ「第二次選抜」のふるいにかけられる
 ×「第一次選抜」、「第二次選抜」それぞれが関連なく独自に合格者を確定する
というものではなく、
 ○まず「第一次選抜」での合格者を確定。それに漏れた受験生に対し、改めて「第二次選抜」をとり行う
というのが正しい解釈です。

選抜の機会は二度あっても、入学試験(学力検査)はたった一度です。この学力検査(5科目)の得点は、次の計算式に組み込まれます。

「第一次選抜」と「第二次選抜」の基準は異なる

下の表をご覧ください。
“学力検査”とは入試本番の得点で、“学習の記録”はいわゆる内申点です。他に“特別活動”や“その他の項目”が加点の対象となります。これらの項目の合計点で合否が決まります。繰り返しますが、入試の合否はこのように明確化された得点のみから判断されます。

そこで各々の選抜方式を見てみます。まず気づくのが、「第一次選抜」と「第二次選抜」では合格者選抜の基準が異なることです(計算式AとB)。浦和高校を例にとれば、「第一次選抜」の満点は834点、一方の「第二次選抜」では715点です。この約120点の差は、“学力検査の得点”以外の部分での、乗じる係数の違いがもたらすものです。

第一次選抜・第二次選抜方式
[クリックで表が拡大されます。]

難関高は「学力検査」>「調査書」

“学力検査の得点”と“調査書点”の換算のバランスを違え、異なる観点で別々の順位付けをするのが「第一次選抜」と「第二次選抜」です。

例えば浦和高校なら、定員の60%を「第一次選抜」へ、残りの40%を「第二次選抜」へとそれぞれ定員枠を振り分けます(上記表)。

さて両選抜方式を単純に比較すると、「第一次選抜」では(学力検査:調査書)=(6:4)、「第二次選抜」では(学力検査:調査書)=(7:3)という比率です。調査書点の比重がより重い「第一次選抜」であってもその比率は学力検査が勝っていますから、浦和高校の選抜方式は『入試本番重視』と言えます。この傾向は、大宮高校や浦和第一女子高校といった難関高に見られます。

例:浦和高校(定員360名)

浦和高校例(定員360名)

誰が合格へより近い?「第一次選抜」

それでは具体的な数値計算をしてみます。例としてA君、B君、C君の三人が浦和高校を受験したとします。
まず、三人の9教科の内申点は次のようでした。

中1内申 中2内申 中3内申
A君 44 45 45
B君 44 45 44
C君 39 39 40
中1内申 中2内申 中3内申
A君 44 45 45
B君 44 45 44
C君 39 39 40

続いて当日の学力検査の得点です。

学力検査
A君 400
B君 403
C君 416

A君は中学校では一番の成績。B君はA君と競っていましたが、残念ながら、重要となる中3の内申点を下げてしまいました。そこで「学習の記録」の持ち点を、計算式Aに当てはめて換算してみましょう。まずは「第一次選抜」です。

A君 中1内申 中2内申 中3内申 学習の記録 合計
44 [9教科] 45 [9教科] 45 [9教科]
×2)×1.04=
186.16
B君 中1内申 中2内申 中3内申 学習の記録 合計
44 [9教科] 45 [9教科] 44 [9教科]
×2)×1.04=
184.08
C君 中1内申 中2内申 中3内申 学習の記録 合計
39 [9教科] 39 [9教科] 40 [9教科]
×2)×1.04=
164.32
A君 中1内申 中2内申 中3内申 学習の記録 合計
44 [9教科] 45 [9教科] 45 [9教科]
×2)×1.04=
186.16
B君 中1内申 中2内申 中3内申 学習の記録 合計
44 [9教科] 45 [9教科] 44 [9教科]
×2)×1.04=
184.08
C君 中1内申 中2内申 中3内申 学習の記録 合計
39 [9教科] 39 [9教科] 40 [9教科]
×2)×1.04=
164.32

※中3の内申は90点満点のため2倍で計算

これに「学力検査」の得点を加え換算してみます。

A君 学習の記録 学力検査 合計
186.16 400 /500 586.16
B君 学習の記録 学力検査 合計
184.08 403 /500 587.08
C君 学習の記録 学力検査 合計
164.32 416 /500 580.32
A君 学習の記録 学力検査 合計
186.16 400 /500 586.16
B君 学習の記録 学力検査 合計
184.08 403 /500 587.08
C君 学習の記録 学力検査 合計
164.32 416 /500 580.32

換算の結果はご覧のようにB君が最も高く、「第一次選抜」合格に最も近い位置にいます。続いてA君、次にC君という順です。

誰が合格へより近い?「第二次選抜」

続けて同じ値を用いて、「第二次選抜」の計算式に当てはめてみます。同じく浦和高校を受験したとします。今度は計算式Bへ当てはめます。

A君 中1内申 中2内申 中3内申 学習の記録 合計
44 [9教科] 45 [9教科] 45 [9教科]
×2)×0.67=
119.93
B君 中1内申 中2内申 中3内申 学習の記録 合計
44 [9教科] 45 [9教科] 44 [9教科]
×2)×0.67=
118.59
C君 中1内申 中2内申 中3内申 学習の記録 合計
39 [9教科] 39 [9教科] 40 [9教科]
×2)×0.67=
105.86
A君 中1内申 中2内申 中3内申 学習の記録 合計
44 [9教科] 45 [9教科] 45 [9教科]
×2)×0.67=
119.93
B君 中1内申 中2内申 中3内申 学習の記録 合計
44 [9教科] 45 [9教科] 44 [9教科]
×2)×0.67=
118.59
C君 中1内申 中2内申 中3内申 学習の記録 合計
39 [9教科] 39 [9教科] 40 [9教科]
×2)×0.67=
105.86

※中3の内申は90点満点のため2倍で計算

これに「学力検査」の得点を加え換算してみます。

A君 学習の記録 学力検査 合計
119.93 400 /500 519.93
B君 学習の記録 学力検査 合計
118.59 403 /500 521.59
C君 学習の記録 学力検査 合計
105.86 416 /500 521.86
A君 学習の記録 学力検査 合計
119.93 400 /500 519.93
B君 学習の記録 学力検査 合計
118.59 403 /500 521.59
C君 学習の記録 学力検査 合計
105.86 416 /500 521.86

今度はC君が最も合格に近い位置で、B君、A君と続きます。

内申点対策は最優先か?

上記の計算結果から分かることは、内申がよく、最も成績がよさそうなA君が、「第一次選抜」「第二次選抜」の両選抜において、3人の中で決してトップの位置で安泰というわけではないということです。「第一次選抜」ではB君が、「第二次選抜」ではC君が見事合格を勝ち取り、残ったA君のみが不合格というのも考え得るケースです。入試本番の1点は、とても大切な1点なのです。

県立浦和高 教頭先生から受験生へアドバイス
埼玉県立浦和高等学校 山崎正義教頭先生

埼玉県立浦和高等学校 山﨑正義教頭先生

受験対策を練って入学してくる生徒もいるが、入学後は伸びていない。目先の得点を追いかけて「公式や解法のパターンを覚える」とか「対策問題集を解く」のではなく、本質的な学習をこれからも続けて欲しい。

【本科生対象】埼玉県立浦和高等学校 学校説明会(2016/6/11実施)より〉

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