埼玉県公立高校 2016出題傾向リサーチ

英語

2016年 埼玉県公立高・選抜問題分析【速報】 傾向分析 英語

大問5題の構成が続いています。大問1はリスニング、大問2は短い物語文や説明文、大問3は対話文、大問4はやや長めの物語文、大問5はテーマと条件が定められた条件英作文です。大問2は基本的な単語や文法事項が問われることが多く、大問3、4は適語や適文を選ぶ問題や内容一致問題など、内容把握が中心です。標準的な難度の設問が多くを占める中で、差がついたと思われるのはリスニングや大問3、4の内容把握力が試される問題、大問5の条件英作文などです。

1 リスニング問題:小問数11

放送内容を表すイラストや図表を選ぶ問題、対話文や長めの物語文に対して答える選択問題、記述問題などが出されました。放送はアメリカ発音で聞き取りやすく、スピードも標準的ですが、放送時間が13分半と長めなので、他の大問の時間配分が重要でした。

2 物語文の読解(約175語):小問数4

駅で出会った外国人と少年が会話する物語文です。与えられた英文を補う箇所を答える問題、適語選択、動詞の語形変化、英問英答などが出されています。大問3、4と比べると長文が短く、設問も易しいため、短時間で確実に得点したい大問でした。

3 対話文の読解(約410語):小問数7

ロボット工学に興味を持った日本人の生徒と留学生の対話文です。問5は登場人物の主張を表す動詞が難しかったと思われます。問7は本文をふまえ、翌日の会話に適切な英文を補う問題ですが、文脈が読み取れれば、基礎知識で正答が可能でした。

4 物語文の読解(約510語):小問数8

留学生がホームステイ先の家族と日本の食文化と環境について考える物語文です。他の大問に比べ記述問題の割合が高く、全体の中で最も差がついたと思われる大問です。問4は登場人物が書いたノートの空欄を埋めるという形式で、実質的には昨年までの要約文と同じですが、本文中では使われていない英単語を文脈から考えて補う必要がありました。

5 条件英作文

与えられた英文の質問について、5文以上の英文で自分の考えやその理由を書くという問題です。指定された単語の数は昨年と同様1語のみです。形式や難度は変わっていません。

数学

2016年 埼玉県公立高・選抜問題分析【速報】 傾向分析 数学

計算問題、場合の数・確率、図形、関数など、さまざまな分野から出題されるため、幅広い学習が必要になります。また、作図、証明、解法の途中経過を記す問題なども毎年必ず出題されているため、しっかりとした記述対策が必要となります。全体の難度は標準的ですが、毎年出題されている折り返し図形を中心に、やや難度の高い問題も含まれています。平均点は例年低めに出ていますが、解きやすかった昨年と比べても、さらに取り組みやすくなっていて、年々易しくなる傾向と言えます。

1 小問集合

例年通り12問の出題でした。(10)の「ヒストグラム」では細かい知識が問われ、戸惑った受験生もいたものと思われます。また、(11)の買い物に関する文章題は、文章を正確に理解して立式する必要があり、差がついた問題と思われます。後半の大問に余裕を持てるように、ここは手早く解き進めておきたいところです。

2 小問集合

(1)確率、(2)作図、(3)円、(4)空間図形の4問でした。(3)の円は角度を求める問題で、二等辺三角形を見つけ出す発想力が求められています。それ以外の小問は基本問題であり、確実に得点したいところです。

3 折り返し図形

埼玉県公立校の定番である折り返し図形の問題でした。(1)の証明は合同を示す典型問題のため、得点したいところです。(2)は面積比を求める問題でした。過去の入試問題でしっかり練習していれば十分対応できたでしょう。

4 二次関数

(1)は直線の式を求める問題、(2)は四角形の面積を求める問題、(3)は等積変形を利用する問題でした。いずれも典型問題で、決して難度は高くありません。落ち着いて、ミスなく確実に処理したいところです。

国語

2016年 埼玉県公立高・選抜問題分析【速報】 傾向分析 国語

例年、小説文、国語の知識、論説文あるいは説明文、古文、条件作文の5題構成です。現代文の文章量が多く、40~60字程度の記述問題が複数出されるため、時間配分に注意して取り組む必要があります。また、200字程度の条件作文も出題されていますので、記述力だけでなく、表現力も養っておかなければなりません。その他には、記号選択問題や抜き出し問題も出されています。国語の知識に関する問題は基本的なものがほとんどですが、広い範囲から出されるので、総合的な学力が求められます。

1 壁井ユカコ『強者の同盟』

カメラマンを夢見る少女が、海外に行くことをきっかけに中学時代に関係の悪くなった友人と再会するという内容の文章でした。登場人物が高校2年生なので共感しやすく、受験生にとっては読解しやすい内容だったと思われます。40字以内の記述が2問出されています。解答の根拠は見つけやすいものの、条件に合う形でまとめるには工夫が必要でした。

2 漢字の読み取り・書き取り、国語の知識

漢字・文法・語句・敬語ともに基本的なレベルでした。同音異義語や解答に迷いそうな故事成語も一部ありますが、設問文中にヒントがあります。日頃から知らない言葉について辞書を引く習慣がついていれば、十分に対応することができたでしょう。

3 長谷川眞理子『ヒトはなぜヒトになったか』

ヒトとチンパンジーが進化の過程でどのように異なった種になっていったのかを論じた文章でした。65字以内でまとめる記述問題で得点差がついたと考えられますが、文章後半の要旨と2つの指定語句を意識して書けば、高得点を狙うこともできるでしょう。抜き出し問題は、文章構造を把握できていれば、スムーズに解答できるものでした。

4 『浮世物語』

月見の会で詩歌を披露しようとした人々の様子を描いた文章です。部分的に現代語訳が付されているため、大意を把握することは難しくありません。10字以内の記述も取り組みやすい難度でした。ただ、季語に関する知識が出題されているため、注意が必要です。例年通り、歴史的仮名遣いに関する問題が出されています。

5 条件作文

昨年は複数の意見から自分の考えに近いものを選択する形式でしたが、今年は資料を分析したうえで自分の考えを答える形式になりました。具体的な体験に基づいて作文を書くという訓練を積んでいれば、短時間でまとめることができたでしょう。

理科

2016年 埼玉県公立高・選抜問題分析【速報】 傾向分析 理科

例年、物理、化学、生物、地学から1題ずつ出題され、小問集合の大問を含めた5つの大問から構成されています。基礎的な内容が中心ですが、文章記述だけでなく、作図や計算過程を記述するような問題もあるので、注意が必要です。また、物理、化学分野では標準レベルの出題もあるため、十分な演習量と深い理解度が求められます。基礎的な内容の問題は素早く処理し、標準問題や記述問題にどれだけ時間をかけられるかが、高得点をとるための鍵となります。

1 小問集合

四分野から2問ずつ基礎中心に出題されましたが、問1は細かな知識が要求される難問でした。

2 天気(地学)

天気に関する基礎知識と、実験の結果や「調べてわかったこと」について分析する問題でした。ほとんどが典型的なもので計算量も多くありませんが、文章記述の問題が多いため、しくみを正確に理解する力が試されました。

3 食物連鎖(生物)

生態系に関する理解を確かめる大問で、やや細かい知識も出題されました。また、問4は近年頻出の表現力が必要な内容でした。

4 化学変化、イオン(化学)

電解質の水溶液に関する問題でした。素早く、全問正答したい大問でした。問5の記述問題は化学電池のしくみについて、正確な理解が求められました。

5 光(物理)

光の進み方について、凸レンズを用いた実験を中心に分析・考察する問題でした。今年の問題の中では最も難度が高く、演習量によって得点差がつきやすい構成だったので、時間をかけて解き進めたい大問でした。問5の記述問題は高い思考力が要求されました。

社会

2016年 埼玉県公立高・選抜問題分析【速報】 傾向分析 社会

地理2題、歴史2題、公民1題、総合1題という例年通りの構成でした。今年は記述問題が多いという傾向には変わりなかったものの、出題数が昨年よりも1題減りました。また、統計資料を読み取る問題も例年と比べて少なかったため、全体的に易しくなったと言えます。記述問題は、出題数が多く配点も高いため、得点差が生じやすい部分です。題材とされた資料をもとにして、出題者の意図を考えながら、正しく簡潔に記述する練習を積み重ねておきましょう。

1 世界地理

六大陸、緯度と経度、気候、各国の統計資料の読み取り問題が出されました。昨年と同じ出題形式で、統計資料の読み取りは昨年よりも読み取りやすいものでした。

2 日本地理

海流、農業に関するグラフ、地形図などが出題されました。地形図の読み取り問題は昨年同様、「すべて選ぶ」形式で、難度も昨年同様のものでした。また、統計資料の読み取りが出題されなかったため、例年よりも取り組みやすいものでした。

3 前近代史

写真、木簡、「花の御所」の絵、朱印状、肖像画といった資料が題材とされました。ワカタケル大王が中国の宋に使いを送った理由を説明する記述問題は現代語訳された史料を読み取ったうえで、解答する必要がありました。

4 近現代史

昨年同様、近代以降の年表が題材とされました。昨年に引き続き、明治維新期の人物を答える問題でした。また、地図から柳条湖を選ぶ問題は難度が高く、歴史を文章だけでなく、資料集などを用いて視覚的に学習する習慣がついているかを試されるものでした。

5 公民

「新しい人権」、裁判、国会、税、景気、国際連合が題材とされました。基本的な知識が中心でした。税の分類に関する問題は「すべて選ぶ」形式で、直接税と間接税の区別が正確にできなければならないものでした。

6 総合

北陸新幹線の沿線を題材とした、地理・歴史・公民の3分野の総合問題でした。統計資料の読み取りと記述が出題されず、昨年よりも取り組みやすいものでした。

「SAPIX高校受験情報室」― 埼玉県立高校 関連コンテンツ

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