神奈川県公立高校 2016年出題傾向リサーチ

英語

神奈川県公立高・選抜問題分析【速報】 傾向分析 英語

昨年と出題形式に変化はなく、リスニング・語彙・文法・英作文・読解と、幅広く総合的な英語力を求められます。大問数が多いため、ミスをしない正確さだけでなく、読解のスピードや効率的に得点していくこともポイントになります。また、図やグラフを利用して答える問題は神奈川県の特徴の1つで、英文と照らし合わせて解答に必要なものを短時間で抽出する手際のよさも求められます。同じような形式の問題を数多くこなして慣れておきましょう。

1 リスニング:小問数8

昨年と同じく(ウ)は英語の記述問題で、(ア)と(イ)は対話文をもとにした選択問題でした。質問は問題用紙に書かれていますので、ポイントを絞って聞くことが可能でした。

2 語彙:小問数3

対話文形式で、ミスをしやすい単語が出題されていますが、いずれも正解したい問題でした。

3 適語(句)選択:小問数4

動詞の語形変化を中心とした問題でした。動詞の用法に関する問題は頻出です。

4 整序英作文:小問数4

昨年と同じく対話文中で問われる形式でした。頻出の分詞や間接疑問文が問われました。

5 条件英作文:小問数2

与えられた状況に合う英文を書く問題でした。いずれも基本的な表現で書くことが可能で、確実に得点したい問題でした。

6 条件英作文:小問数2

三枚の絵が時系列に与えられ、そのうち二枚にある空所に適切な英文を書く問題で、時制に注意が必要でした。

7 説明文の読解(約615語):小問数4

バランスのよい食事についての、表の読み取りを含む説明文でした。設問は内容把握中心で、段落ごとの内容をまとめることができれば正解できる問題でした。

8 図表の読み取り:小問数3

神奈川県で特徴的な形式です。(イ)と(ウ)では選択肢を検証して効率よく答えられたかどうかで差がついたと思われます。

9 対話文の読解(約675語):小問数5

地球温暖化についての対話文でした。適文選択や指示語の内容を選択する問題は差がつくところですが、注目すべきポイントを見極める訓練を積んできた受験生は確実に正解できたでしょう。

数学

神奈川県公立高・選抜問題分析【速報】 傾向分析 数学

2013年に入試制度の変更が行われてから、大問数7題、総小問数23~25問と設問数はほぼ一定です。基本から標準レベルの問題がほとんどなので、難関校の合格を勝ち取るためには、ミスは許されない構成と言えるでしょう。問題文がやや長かったり、与えられている条件が多かったりするので、問題文を注意深く読む必要があります。さらに、全文記述の証明問題への対応もポイントになります。2016年は証明問題の難度が上がったことと、途中式を残す記述問題にかわってグラフを描く問題が出されたことが大きな変化と言えます。

1 計算問題

正負の数、文字式、平方根の計算と、2016年も例年と同じ形式の出題でした。いずれも基本的な計算問題ですので、この大問は完答しておきたいところです。

2 小問集合

(ア)~(ウ)は計算系小問、(エ)~(ク)は整数、関数、文章題、資料の整理、平面図形の小問でした。出題分野が大きく変化していましたが、難度は決して高くありませんので、完答したい大問です。

3 二次関数

例年通り、放物線と直線を組み合わせた問題でした。(ア)(イ)は基本的な問題である一方、(ウ)は線分比と面積比の特徴を上手く利用しないと、計算量が増えてしまいます。この問題が難関校に合格するための鍵となったかもしれません。

4 確率

円周角の性質を利用して考える確率の問題でした。問題文が長く、設定を理解するのに時間がかかるかもしれませんが、問題の難度としては標準的でした。題意を正確に理解し、丁寧に調べることでミスなく解き進めたい大問です。

5 文章題

ダイヤグラムを利用する速さの問題でした。基本的な問題でしたので、グラフを描くという出題形式に戸惑わなければ、完答できたでしょう。

6 空間図形

三角柱の空間把握に関する問題でした。(ウ)はやや難度の高い問題でしたが、過去の入試問題で類題が多く出題されています。演習量の差がそのまま得点差につながったと思われます。

7 証明

円周角の性質と、平行線の性質を利用する証明問題でした。過去の神奈川県の証明問題よりはやや難度が高く、上手くまとめられなかった受験生も多かったかもしれません。最後の大問ですが、落ち着いて取り組める時間を残しておくことが必要だったと思われます。

国語

神奈川県公立高・選抜問題分析【速報】 傾向分析 国語

今年も、5題構成で、漢字の読み書きなど、古文、小説文、論説文、グラフと会話文という出題でした。分量、難度ともに、この4年間ほぼ変化はありません。グラフと会話文に関する大問は、神奈川県に特有のもので、記述問題もあるので難しく感じられるかもしれませんが、丁寧に取り組めば確実に得点できます。また、小説文や論説文の記述問題も、設問の条件を一つ一つふまえて、文中から解答になる部分を探していけば得点できます。難関校を目指す受験生にとっての課題は、いかにミスを減らして失点を少なくするかということでしょう。

1 漢字の読み書き・文法・短歌の鑑賞

漢字の読み取り・書き取りがそれぞれ4問ずつと、文法(「に」の識別)が1問、短歌の鑑賞が1問の計10問でした。漢字と文法については例年通り標準的な難度の問題で、確実に正解したいところでした。短歌の鑑賞も標準的な難度だったので、全問正解も十分狙えました。

2 『撰集抄』

中世の説話集からの出題でした。一部、受験生には内容を読み取りにくいと思われる箇所がありましたが、落ち着いて前後の内容を読み取れば、十分に内容把握ができる難度でした。4問の記号選択は、いずれも文章内容についてのもので、ミスは1問程度におさえたいところです。

3 森谷明子『春や春』

創作俳句の作句と鑑賞力を競う「俳句甲子園」を舞台にした小説文でした。長さ、難度とも標準的で、受験生には読みやすかったと言えます。この大問で差を生んだのは、45字以上55字以内の記述問題だったと考えられます。傍線部の前後をよく読んで要素を入れる必要がありました。

4 榎本博明『〈自分らしさ〉って何だろう?』

アイデンティティについての論説文で、長さ、難度とも標準的でした。大問3と同様に、ここでも差を生んだのは記述問題で、まとめるべき箇所を見つけられれば書きやすい問題でした。その他の記号選択問題と抜き出し問題の難度は標準的で、この大問も1問程度のミスにおさえたいところでした。

5 グラフと会話文の読み取り

留学者数の推移に関するグラフと会話文を読み取る大問で、例年と同様、記号選択と記述が1問ずつありました。この大問の記述は難しく感じられますが、丁寧に設問の条件をふまえていけば正解することができます。

理科

神奈川県公立高・選抜問題分析【速報】 傾向分析 理科

物理、化学、生物、地学分野から2題ずつ出題され、前半4題はそれぞれの分野の小問集合です。2014年以降は難度が高くなり、平均点も低い傾向が続いています。他の都道府県と比較しても難しく、基礎知識を身につけただけでは得点にはならない問題の割合が高くなっています。記述や作図の問題が例年出され、数学の図形的手法を用いる問題が出されることもあります。全体的に、表やグラフを読み取ったうえで分析・考察する形式の問題が目立ち、時間配分が大切です。

1 小問集合(物理)

(ア)電流、(イ)光は典型問題ですが、(ウ)仕事はやや複雑な問題で、状況を整理する力が求められました。

2 小問集合(化学)

化学変化、実験装置、イオンの基本事項を確認する典型問題でした。全問正解したい大問です。

3 小問集合(生物)

細胞、生殖、動物に関する条件や情報を整理する分析力が求められました。(ウ)は問題に誤りがあり、全員正答となりました。

4 小問集合(地学)

(イ)は、天気図に等圧線を書き込んで考える問題で、見慣れない形式でした。(ア)(ウ)は典型問題なので、確実に正解したいところです。

5 浮力(物理)

扱っている題材は典型的なもので、複雑な計算もありません。(ウ)の記述も書きやすかったでしょう。落ち着いて対処し、取りこぼしを最小限にとどめたい大問です。

6 溶解度(化学)

(ウ)は、混合物を分離する方法に関する問題でした。類題を解いたことがない受験生には、難しく感じられたでしょう。

7 植物(生物)

3種類の実験についての出題でした。(イ)は、不適切な実験条件に短時間で気づけるかどうかが鍵です。(ウ)はあまり見慣れない形式の問題でしたが、落ち着いて取り組めば難しくはありません。

8 天体(地学)

(イ)はやや細かな内容にまで踏み込んで出題されていたため、解きにくく感じた受験生も多かったことと思われます。他は典型的な問題ですが、間違えやすい選択肢もあり、注意が必要でした。

社会

神奈川県公立高・選抜問題分析【速報】 傾向分析 社会

新傾向に変わって4年目となる今年の問題は、70字前後の記述問題2問を中心に、ほぼ昨年までの出題形式・傾向や難易度を引き継いだ形で、過去3年分の入試問題で十分な対策をたててきた受験生にとっては解きやすい問題であったはずです。ただし慎重な吟味を要する応用問題も例年通りあり、問題全体のレベルは決して低くはありません。難関校ほどミスの許されない高得点勝負となる状況なので、確実な知識と応用力を身につける必要があります。

1 世界地理

2種類の世界全図を用いた総合問題で、地図の知識、時差計算、日本の領土関連など、例年出題される定番の問題が並びました。途上国の貿易に関する75字の記述問題は、資料から解答を想定しやすいものでした。

2 日本地理

日本の産業や自然災害に関連する問題が中心でした。例年苦手とする受験生の多い地形図の問題が正解しやすい形式に改まるなど、世界地理と同様、例年より解きやすいものとなっていました。

3 日本史(前近代史)

日本の地方ごとの歴史に関する出題でした。問題形式は地図以外の図版を用いないシンプルなもので、教科書レベルの知識を把握していれば特に迷うことなく正解を判断できる問題が中心でした。

4 日本史(近代以降)

幕末・明治以降の海外との関わりをリード文とする出題でした。年代並べ替え問題や、特定期間内の事件を複数解答する問題などが続き、近現代史の重要事件については語句だけでなく時期や相関についてもしっかり整理できている必要がありました。

5 政治

選挙制度の移り変わりをテーマとする出題でした。必要な知識自体は標準的でしたが、人権関係の法律・宣言の選択、有権者が増加した背景など、切り口の変わった問題も含まれていました。

6 経済

経済の総合問題でした。記述問題は日本人の寿命の変化と社会保障政策をからめた珍しいタイプのもので、作題者が意図する解答の要素を的確に読み取り、65字という字数で過不足なく盛り込んでいく必要がありました。

「SAPIX高校受験情報室」― 神奈川県立高校 関連コンテンツ

ページトップへ