早稲田大学本庄高等学院 2016年出題傾向リサーチ

英語

早稲田大学本庄高等学院 傾向分析 英語

例年通り大問2題構成であり、共に長文読解問題です。大問1は昨年と異なり、エッセイが使用される一方、大問2は一定して対話文の出題となっています。他の早慶附属高と比較して、長文の総単語数は800~1000語程度と少なめですが、内容理解の設問だけではなく、文法、語彙、発音などの問題も多く含まれています。文法、語彙に関しては高校範囲の内容の問題もあり、幅広い知識が必要となるでしょう。また、問題のほとんどがマークシート型の選択式ですが、例年2~3問、記述式の英文和訳及び和文英訳が出されています。

1 エッセイの読解(約620語):小問数28

“beverage”を例に、イギリス英語とアメリカ英語の違いについて述べるエッセイでした。総単語数は例年より100語程度多く、またobsoleteやfacilitateなど、高校レベルの単語も本文に含まれていたので、やや難解な単語がある中でも意味を推測しながら本文を読み進める力を必要とする大問でした。設問は、内容理解や適語選択、整序英作文、英文和訳、発音など、多岐にわたっています。問1は昨年同様、内容理解に関する選択問題でしたが、形式が一昨年の空欄補充型に変更されました。問2の適語選択では、熟語表現のような知識問題が出される一方、[3]や[15]など、本文の内容が正しく読み取れていないと解けない問題も目立ちました。また、問3でも[1]と[3]で人称代名詞・指示代名詞の内容に関する出題があり、文脈が理解できているかどうかが問われました。[6]の整序英作文は、高校範囲の内容である知覚動詞seeの構文で原形不定詞を用いる必要があり、難度はやや高めです。[8]の英文和訳は文中のwhoが関係代名詞だとわかると、訳しやすかったと思われます。

2 対話文の読解(約355語):小問数13

都会と田舎の良いところ、悪いところを話し合っている場面の対話文でした。総単語数・小問数共に昨年とほぼ同様であり、本文は中学レベルの語彙力で要旨をつかめるものでした。ただし、要旨をつかむうえで重要となる箇所に多くの空欄が設けられていたので、その点には注意が必要でした。大問1と比べ、設問の難度は低く、失点を極力減らしたい大問です。問4はmoreかlessを選択する問題でした。空欄直後の形容詞や比較対象が何であるかに着目する必要がありますが、難しいものではありませんでした。問5の和文英訳では、指定語句の一つであるthatの使い方がポイントであり、その点に苦労した受験生も多かったのではないかと思われます。問3のat timesや問6のget toなど、意味がややわかりにくいものもありましたが、前後の文脈からの類推が可能となっています。

数学

早稲田大学本庄高等学院 傾向分析 数学

問題構成については例年大問4題、小問12~14問で、極端に難度の高い問題はほとんどありません。しかし、関数、平面図形では図が与えられていないものや図が不正確な出題もあるため、自分で図を正確に描けるようにしておくことが必要です。また、試験時間に対して問題数が少なく、1問あたりの配点が高いことも大きな特徴です。近年の入試では、上記に加えて緻密な計算力や処理能力を問う出題も多く、計算の工夫やよりよい解法を見出だすことが必要でしょう。

1 計算と小問集合

問1は文字式の計算、問2は因数分解、問3は確率、問4は平面図形という構成で、例年並みの小問数となりました。手間のかかる問題が多く、特に問4は解答が複数ある可能性を捨てきれず、自分の出した解答に自信を持つことができない受験生が多かったと思われます。とはいえ難度は標準的なレベルですので、ミスなく得点を重ねたいところです。

2 関数

文字でおかれた座標についての問題でした。図が与えられていないうえに、具体的な数値として示されているものが少なく、座標や直線の傾きを文字で処理することに慣れていない受験生は苦戦したでしょう。正確な計算力と処理能力が必要なため、結果として差がついたと思われます。

3 一次関数と円

問1は直線の式、問2は三角形の求積問題と、いずれも基本的な設問で確実に正解しておきたい問題でした。それに対し、問3は線分の長さの差を求める問題で、計算の工夫に気づかないと、正解するのは難しかったでしょう。

4 空間図形

すべての面が合同な四面体の比の値、表面積、体積を求める頻出問題で、難度自体はそれほど高くはありません。辺の長さが文字で置かれていましたが、早大本庄学院の受験生であれば完答したい問題です。

国語

早稲田大学本庄高等学院 傾向分析 国語

大問構成は現代文2題で安定しています。今年はどちらも論説文でしたが、小説文や随筆文の出題も多く見られます。文章の字数は1題あたり3000字前後になることが多く、出題内容に際立った偏りはありません。記述や抜き出し、記号選択といった多様な出題形式がバランスよく配置されているため、総合的な国語力が試されていると言えるでしょう。2014年以降字数制限が短い記述が中心になり、今年の記述量は2問で合計45字と、ここ5年間で最も少ないものでした。知識に関しては幅広いジャンルから出されますが、基本的なレベルのものが中心です。

1 フランス・ドルヌ、小林康夫『日本語の森を歩いて』

人間と言語の関係について論じた文章からの出題でした。具体例や対比を交えて自らの主張を展開するという構成の文章だったため、受験生には論旨を丁寧に追いかける読解が求められました。漢字を含めた16の小問のうち抜き出しが5問と多く、問われた箇所から離れたところに解答があるものもありましたが、文章内容を正確にとらえることができていれば解答は難しくありませんでした。一方、記号選択形式の空欄補充や、30字の記述では差がついたと思われます。空欄補充の選択肢の中には判断に迷うようなものも含まれていたため、解答しやすいものから確実に処理していく必要がありました。記述は文章の書き写しで対処できるものではなく、傍線部を自分で換言し、情報を補足していく意識が求められました。

2 尼ヶ崎彬『日本のレトリック』

和歌などの「歌」における言葉のあり方について、日常的に用いる言葉と対比させながら論じた文章からの出題でした。「和歌」という題材や文中で挙げられている具体例は必ずしも受験生になじみのあるものではなかったため、筆者が論じる内容をつかむのに手間取る文章でした。その一方で設問自体には難しいものは少なく、たとえば15の小問のうちで内容理解に関する空欄補充が5問ありましたが、文脈を正確にとらえ、筆者の主張をしっかりおさえていれば即答も可能なものでした。以上のことから、文章の内容を丁寧に読解できれば高得点を狙うことのできた大問だったと言えます。3つの知識問題はいずれも基本的なものだったため、ここでの失点は極力避けたいところでした。記述は設問の指示に対して15字という短い字数制限が課されていたため、解答を書きあぐねた受験生が多かったのではないかと思われます。

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