早稲田実業学校高等部 2016年出題傾向リサーチ

英語

早稲田実業学校高等部 傾向分析 英語

英作文や語彙知識に関する大問が3題、長文読解が4題、リスニングが1題出されました。2年ぶりに長文、リスニング以外の大問が3題出されました。小問数は近年では最も多くなりました。長文の総単語数は例年2000語程度で、制限時間内に速く正確に英文を読むことが必要です。長文は説明文2題と物語文2題が出され、ほとんどすべての問題が、文脈を正しく理解できているかどうかを試すものです。長文、リスニング以外の大問では、英単語や英作文などを正確に書く力が必要です。

A 整序英作文:小問数3

整序英作文は昨年を除いて毎年出題されています。ただし和訳がなく、文脈から内容を推測して英文を組み立てるという問題形式は5年ぶりの出題でした。

B 和文英訳:小問数2

近年の早実高では出されたことのない英作文問題でした。求められている知識レベルは標準的なものですが、与えられた日本文を正確に英文に変換できるかがポイントです。

C 語彙・語義定義:小問数5

早実高で頻出の問題形式です。問われている英単語のレベルは例年高く、今年はbankという多義語も問われました。

D 物語文の読解(約270語):小問数5

父と子が人々の意見に左右された結果、全員を納得させることの難しさを理解するという物語文です。内容は理解しやすいので、文脈を考え空所に適する英文を選べるかがポイントです。

E 説明文の読解(約480語):小問数9

時差ボケで物忘れが激しくなる理由および機上逆上が起こる理由について述べられた説明文です。小問は要約文完成の適語補充です。本文から単語を抜き出して答える場合と、本文にある単語を変化させて入れる場合があるので注意が必要です。

F 説明文の読解(約450語):小問数9

チューリップの由来に関する説明文です。問3は文脈から判断して適切な和訳を書かせる問題です。差がつく問題と言えます。

G 物語文の読解(約790語):小問数14

ある男が、友人と女性のかけおちを阻止しようとする話です。問5では理由説明を日本文で答えさせる問題が出されました。この問題は物語文の最後のオチを理解できるかを試すものでした。

H リスニング問題:小問数16

今年は試験開始56分後からの実施でした。Ⅰは応答文選択で、Ⅱは空所補充の要約文完成でした。Ⅱの形式は例年2回放送されますが、今年は1回のみの放送でした。Ⅲは対話文に関する質問の答えを選び、Ⅳは物語文の内容に合う発言を選ぶ問題でした。

数学

早稲田実業学校高等部 傾向分析 数学

大問5題で構成され、途中過程の記述はなく、解答のみを答える形式です。大問1、2は小問集合となっており、計算問題や確率、文章題、図形、関数などさまざまな分野から出題されます。大問3、4、5は二次関数、平面図形、空間図形からの出題が多くなっていますが、ここ3年は確率、整数からも出題があります。時間内に解答することが困難な問題もありますが、まずは基本・標準レベルを素早く、正確に解ききることが大切です。普段から計算を工夫するなど、高い計算力をつけておきましょう。

1 小問集合

(1)平方根の計算、(2)因数分解、(3)文章題、(4)平面図形でした。いずれも標準的ですが、解法のポイントには気がつきやすいため、早実高の受験生であれば確実に正解したい問題です。

2 小問集合

(1)三角形の内接円、(2)場合の数でした。(1)は基本的な問題であるため、短時間で解答したいところです。(2)②は見落としやすい点があるため、慎重な場合分けが求められました。正確に解ききれた受験生は多くはなかったと思われます。

3 整数

4けたの整数の引き算の結果から元の数を考察する問題でした。(2)、(3)は気をつけるべき点が多く、丁寧に数え上げることが必要でした。完答できた受験生は少なかったでしょう。

4 二次関数

二次関数の標準的な問題でした。例年よりも取り組みやすく、しっかり準備をしてきた受験生であれば、解きやすい問題であったと思われます。できる限り完答したい問題でした。

5 空間図形

容器の中に立方体を入れていき、そのときの高さを考察する問題でした。昨年の空間図形よりは取り組み易くなったものの、(2)①の解法のポイントに気がつきにくいです。(2)②は(2)①が解けないと取り組めず、(2)①と同等レベルでしたので、時間をかけて(2)①だけでも正解できれば十分でしょう。

国語

早稲田実業学校高等部 傾向分析 国語

ここ数年は、小説文、論説文、古文の3題構成での出題が多く、今年も同様でした。現代文は、さまざまなジャンルの文章から出題され、傾向に偏りはありません。古文では説話文からの出題が数年続きましたが、今年は軍記物語からの出題でした。したがって、現代文、古文ともに多様な文章に対応できる読解力を身につける必要があります。要約文が解説文を完成させる空欄補充問題が早実高の特徴です。設問数が約40~50問と多いので、スピードを意識して解くように普段から心がけておきましょう。

1 中上健次『一番はじめの出来事』

大人と子供の境で揺れる主人公の心情の変化を主題とした小説文からの出題でした。主人公の揺れ動く心情を読み取るには、文中で多用されている比喩表現をその都度換言することが必要でした。それゆえ、正確に読み取るためには高度な読解力が求められます。また、昨年より知識問題の数が減り、内容理解に関する問題が増えました。さらに、昨年は小説文になかった要約文の空欄補充が出されたため、解答に時間がかかったと思われます。

2 長谷川宏『ことばへの道』

近代の「沈黙」とかつての村社会の「沈黙」との違いを論じた文章でした。段落ごとの内容を整理し、対比構造をつかむことができればそれほど難解な文章ではないと思われます。ただし、正解が一つに限らない記号選択が3問あったので、ある程度時間をかけて丁寧に取り組む必要がありました。小説文と同様に要約文の空欄補充が出されましたが、上記のように筆者の主張をしっかりとおさえれば即答可能なものも多かったので、それほど難度は高くありません。また、漢字は3問出されましたが、いずれも基本的なものでしたので全問正解を狙いたいところです。

3 『義経記』

源義経とその部下が中心に描かれた軍記物語からの出題でした。現代語訳の問題は受験生になじみがない古語に傍線が引かれたため、前後の文脈から意味を推測する必要があるなど、総じて高度な読解力を要求される問題でした。また、登場人物が多いので主語がつかみにくく、歴史的背景に関する知識がないと読解しづらい文章なので、古文は昨年より難化したと言えます。

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