豊島岡女子学園高校 2016年出題傾向リサーチ

英語

豊島岡女子学園高等学校 傾向分析 英語

近年、大問3では語彙の知識に関する出題が続いていましたが、今年は文法の知識が問われました。その他は大問1が整序英作文、大問2が文整序、大問4と5が長文読解、という出題形式でリスニングや記述は出題されませんでした。この出題傾向はここ5年でほとんど変化はありません。難度は昨年と同じくらいで高得点を狙いたいところです。大問2の文整序は豊島岡女子高の入試問題の特徴の一つで文脈把握力が試されます。大問4と5の長文読解では例年設問数が多く、文法に関する設問と長文内容に関する設問の両方が出されています。文法面では正確な知識、長文面では高い読解力が求められます。

1 整序英作文:小問数3

不足する語を1語補って正しい英文を完成させる例年通りの出題形式でした。基本的な文法事項に関する設問なので、すべて正解したいところです。

2 文整序:小問数3

例年通り、前後の文脈を考えて正しい文章になるように七つの英文を並べ替える問題でした。文章は人間の好奇心に関する内容でした。指示語や代名詞を明らかにするのはもちろんのこと、共通するキーワードをもとに順序を考えることができたかが正解のポイントとなりました。

3 正誤問題:小問数2

例年、語彙の知識が問われていましたが、今年は文法の知識に関する問題で、英文の中で訂正すべき箇所を選ぶ形式でした。1は正確な文法の知識を持って選択肢を注意深く見ていかないと正解が難しい設問でした。2は基本的な用法に関する設問なので、正解したいところです。

4 物語文の読解(約780語):小問数12

バレエダンサーを目指す少女の挫折と成功についての物語文でした。3と6は英文の意味を表す日本語を選択肢から選ぶ問題で文脈把握力が問われました。8の本文からの抜き出し問題は本文の流れを意識しないと該当箇所を見つけるのは非常に難しいです。また、4では複数の意味を持つbreakについて問われました。本文中の単語の意味や用法に関する問題は例年見受けられます。

5 説明文の読解(約830語):小問数12

凧(たこ)に関する説明文でした。2(a)の自分で考えて本文中に適語を補う問題では、段落の内容を正確に捉え、かつ正しい語形に変えて補う必要があるので、文法力と読解力の両方が試される難問でした。また、4の本文中の下線部の意味を表す内容を選択肢から選ぶ問題も、段落内容の正しい理解が必要です。

数学

豊島岡女子学園高等学校 傾向分析 数学

難度が高い問題が出されることは少ない反面、近年の平均点をみると、標準レベルの問題を制限時間の中で正確に解ききる力が要求されています。今年も例年通りの出題分野で、二次関数・空間図形・文章題が大問として出題されています。また、大問2の小問集合まで含めると、幅広い分野から出題されているため、苦手分野を作らないようにバランスのよい学習をする必要があります。解答形式は記述の必要がなく、解答のみを答える形式です。大問数が6題と、他の高校と比較しても多めですので、大問1・2の計算問題などを短時間で処理し、大問3以降にいかに多くの時間をかけることができるかが、高得点を取るための鍵です。 

1 計算小問

(1)は文字式の計算、(2)は平方根の計算と例年通りでしたが、今年は(3)で二次方程式の未定係数、(4)では資料の整理が出題されました。素早く解くことで後半の大問に時間をかけたいところです。

2 小問集合

(1)は確率、(2)は二次方程式、(3)は整数、(4)は正方形の性質を利用して直線の傾きを求める問題でした。難度は高くないのですが、短時間で解くためには適切な解法を選ぶ必要があります。

3

半円と直角三角形が絡んだ問題でした。(1)の線分の長さは、直角三角形の相似比を利用できれば難なく求めることができます。(2)の面積は、相似を利用する三角形の組によっては計算に手間がかかるので、注意が必要です。

4 文章題

商品の売買にともなう定価・値引きに関する問題でした。頻出問題なので式を立てるのは容易ですが、少し煩雑で、また売り上げ金額の桁も大きいので、計算途中でミスをせずに解答を導く処理能力が必要とされる問題でした。

5 二次関数

二次関数と図形の面積についての問題でした。設定もシンプルで、類題を解いたことがある受験生も多かったことでしょう。(2)(3)のような台形に関する問題では、三角形に分けて処理することがポイントです。

6 空間図形

立方体とその内部にできる正四面体についての問題でした。(1)の三角形の面積、(2)の線分の長さは基本問題ですが、(3)の切断後の立体を正四面体と相似だと思い込んでしまった受験生もいたでしょう。

国語

豊島岡女子学園高等学校 傾向分析 国語

例年、現代文2題の構成です。文章の題材は、現代社会に関するものが多く、抽象的な用語も含まれているため、読みづらさを感じる受験生も多いと推測されます。抽象的な表現の具体化やキーワードの意味説明など、傍線部の言い換えについての設問、また、理由説明の設問が多いため、文脈をもとに傍線部を解釈できているかが得点の鍵となります。例年、記述問題も出されていますが、文章の構造が理解できていれば、書くべき要素は見つけやすいものです。設問数がやや多いため、時間配分には注意を払う必要があります。

1 前田英樹『独学の精神』

現代と江戸時代の状況を対比させながら、「学問」のあるべき姿について論じた文章です。字数は2800字弱とやや短めで、また、さまざまな具体例を含めて説明しているのでスピーディーに読み進めたい大問だと言えます。慣用句についての知識問題が出されていますが、難度は標準レベルのものでした。その他の記号選択問題は、傍線部の言い換えに関するものなので、文脈を正確に把握できれば難しくありません。昨年2問出されていた抜き出しは、今年は1問のみでした。60字以内の記述問題が出されていますが、文章のテーマを読解できれば、解答に必要な要素を見つけるのは難しくありません。昨年と比べて取り組みやすい内容なので、得点源にしたい大問でした。

2 山崎憲『「働くこと」を問い直す』

産業革命以降の労働形態が人間から「働く」実感を失わせていった過程について論じた文章です。大問1と比べると多少長めですが、具体例をふまえて論じられているので、こちらもスピーディーに読解したい文章です。記号選択については、言い換え内容や理由説明を問う標準的なもので、文脈を意識して正確に解答したいところです。昨年3問出されていた抜き出しは、大問2でも1問だけでした。まず傍線部の意味を解釈し、設問条件を把握したうえで解答箇所を探し始める必要があります。また110字の記述が1問出されていました。制限字数が多いため一見難しそうに感じるかもしれませんが、労働観の変化を一つずつ丁寧にまとめていけば、高得点を狙うことも十分可能です。記述問題の分量が増加した分、抜き出し問題が取り組みやすくなっています。大問1と同様に昨年よりも解答しやすい問題が多く、全体の平均点も約15点上がっています。そのため、大問2も確実に得点したいところです。

ページトップへ