[2016 高校受験 保護者体験記]「らせん階段を昇って」宮﨑 直子さん(筑波大学附属駒場高校進学・母より)

夕方、時計の針に目を向ける。もうすぐ5時半。いつものようにどんぶりにご飯をよそい、その上におかずを乗せる。少々お行儀が悪いが車内で食べるので、どんぶりはかかせない。そうこうしているうちに玄関から「ただいま」と息子の声。さあ、出発。
 
私はハンドルを握り息子は助手席で、どんぶりご飯をほお張る。BGMはもちろん、英語のCD、または、時事問題にはかかせないニュース。そしてぎりぎりSAPIXに到着。
 
私たち親子はこんな生活を3年間続けていました。これが高校受験の一番の思い出です。
 
息子は幼い頃から動植物が好きでした。石をひっくり返しては、そこに潜んでいる生物を観察していました。そして成長と共にそれは研究者になりたいという夢に変わっていきました。その夢を叶えるために息子はSAPIXの、らせん型カリキュラムの階段を昇りはじめたのです。
 
入室してみるとやはり想像していた通り、学校の課題との両立に戸惑っていました。でもその都度、先生にご相談し、時には階段の途中で立ち止まり、後から少し早歩きで昇って行くという作戦に出たときもありました。そしてこのように一歩一歩、らせん階段を昇って行った頂上には「志望校合格」という現実が待っていました。
 
息子は受験日が近づいても焦りや不安はほとんどなかったように思います。それは、毎年大勢の難関校合格者を出しているSAPIXで学んだからです。着々とカリキュラムをこなし、らせん型階段を一歩一歩昇ったおかげで大きな自信につながったのです。
 
例えば元日K特訓、私は当初、元日ぐらいは家でゆっくり過ごせばいいのにと考えていました。しかし、そんな私の甘い考えは大きく覆されました。それは、元日も頑張ったのだから、合格できるという、本人の自信につながっていったからです。開成高入試プレで一位を取り、堂々の自信をつけて最も前方で受講したことも大きかったと思います。
 
あともう一つは、過去問です。先生に勧められて、筑駒と開成は10年分以上は解いていました。これは、問題の傾向を掴む上で重要な役割を果たし、自信がついたようです。
 
今、受験を終えて思うこと。それは、らせん型のSAPIXのカリキュラムはかなり綿密に計算されたものだったということです。同じ分野を繰り返し学習しながら高さを増し、3年間で受験だけでなく世界に羽ばたくための教養を習得できたことは大きかったです。
 
正直、息子はそのSAPIXが作ってくれたレールをぐるぐる回って、頂上にたどりついたという感じです。でもそれで良かったのだと思います。これからは、今回の経験を活かし自分で引いたレールで研究者への道を歩いていければ充分だと思います。お手本となるSAPIXのレールに感謝しています。
 
今、息子は夢に向かって新たな一歩を踏み出そうとしています。私はと言えばまだ5時半に時計を見る癖が抜けそうにありません。

2016 高校受験 保護者体験記 一覧

ページトップへ