[2016 高校受験 保護者体験記]「娘の挑戦」三浦 真美さん(慶應義塾女子高校進学・母より)

2月12日、慶應女子高校の正門をくぐった私達夫婦は、小さな紙に書いてある受験番号を見に向かいました。直視できない私は足が止まり、主人1人が紙の前に立ちました。その瞬間、私の方を振り返り小さくガッツポーズをしたのです。その姿に私は涙が止まらなくなりました。激動の1年が終わった安堵感と喜びでいっぱいになったのです。ふり返ると、こんな親子はほかにいないだろうというぐらいに、いろいろなことがありました。
 
中学3年の春、姉と同じ静岡の進学校に通うものとばかり思っていた妹が突然「目標が決まったよ、私、慶應女子に行きたい」と言いだしました。私たち夫婦は「本当に受けるの?」と聞くと、絶対に慶應女子に行きたいから、そのための塾に行かせてほしいと主人に頼んできたのです。SAPIXという塾を聞いたことがあり、さっそく連絡し入室テストを受けてみました。地方ならともかく都会では通用しないかもしれないと不安もありましたが、入室テストでは上のクラスに入ることができました。SAPIXに入ったといってもGS(ゴールデンウィーク・サピックス)特訓に参加できただけで遠くて平日の通塾はできないため、焦りましたが、1回目のサピックスオープンはまあまあの結果でした。2回目は全体的に大きくダウン、あまりのふがいなさに、帰りの新幹線の中でずっと泣いていたのを覚えています。夏休みに入り、SAPIXでいう電話帳※と毎日渡される各科のテキストを寝る間も惜しんで解いていました。慶應女子を受けると決めてからは、朝、起きられなかった娘が目覚まし時計で誰よりも早く起き、勉強していたのを思い出します。
 
9月からはSS(サンデー・サピックス)特訓が始まり週1日ですが毎週通えるようになりました。努力は絶対に裏切らないといつも自分に言いきかせコツコツと努力を重ねていきました。姉と受験が重なったためネガティブな私はよけいに苦しくなっていきましたが、SAPIXの先生に悩みを言うと、「妹さんのことはこちらで全面的にやりますから、お母さんはお姉さんのことだけしてあげてください」と言ってくださり、とても心強く、すべてをお任せできました。
 
12月になり、冬期講習、正月特訓などが入ると新幹線で通うのも大変だと、横浜にウイークリーマンションを借り、二人三脚で頑張っていました。しかし、私の身体は限界だったのか、年末に調子が悪くなり、大晦日、主人と交替してもらい静岡へ一時帰宅をしました。元旦に病院に行くと即日入院となり、翌日、急性虫垂炎で手術となったのです。大事な時にこんなことになり、なさけなくなりました。しかし、私の心配をよそに本人は過去問やSAPIXの今までのテキストを繰り返し、数学もできない箇所がないぐらい解いていきました。慶應女子合格までたどりついたのは本人の努力であり、この成績まで引き上げ、こんな私を支えてくれた先生であり、難問だらけの過去問を解けるようにしてくれたすばらしいテキストであると思います。本当に感謝しています。上のクラスに入れたものの最初は後ろから二番目だった成績が、最後には校舎で首位の座に座れるようになるまで娘を伸ばし、娘の努力を信じ「君なら大丈夫、受かるよ」と新幹線の時間ぎりぎりまで教えてくれた先生方には感謝しきれません。短い1年でしたが充実した日々でした。ありがとうございました。

※電話帳…問題集「全国高校入試問題正解」

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