[2016 高校受験 保護者体験記]「受験を通して得たもの」牧野 靖子さん(早稲田大学高等学院進学・母より)

中学校に入学し、放課後は友達と遊ぶことや趣味のリコーダー、ゲーム、森林ボランティアに出かけるなど勉強とは無縁の生活を謳歌していた息子。親としては中学生なのだから勉強の習慣をつけてほしいとの思いから、中1の冬期講習に行ってみれば、と提案したのが始まりでした。そこで、選んだのはSAPIX。その理由はただ単に他塾より通塾回数が少なく友達も通うからという短絡的なものでした。
 
入室してからも息子は相変わらずマイペースで、最低限の宿題はしていくもののそれ以外の生活も意識もほとんど変わることなく、中2も過ぎていきました。クラスが上がろうが下がろうが、嬉しがることも悔しがることもなく、ただ塾に通っているだけのように見え、歯がゆい思いを抱くこともありました。
 
それでも中3になると、SAPIXでは当たり前のように皆が電話帳※に取り組んでいるので、家では「厳しいなぁ……」とこぼしながらも何とかついていくといった様子でした。
 
周囲の意識の高さにも影響され、彼自身は目標を早慶に設定したのですが、ゲームやユーチューブなど誘惑に負ける日々は続き、私の方も不安とあきらめの心境です。当然ながら第2回サピックスオープンでは再びクラス落ち。先生からも電話をいただき塾へ自習をしに行くことになりました。これでやっと本気になるかと思いきや、12月に返却された慶應義塾入試プレの結果は、入室当時に戻ったかと思うほど悲惨なものでした。ここにきて、ようやく本人も愕然とし、いかに自分が甘かったのか、思い知ったようです。
 
そこからが本当の受験勉強の始まり。初めて英単語帳を作り、いくつもの単語帳を制服のズボンのベルト通しにくっつけて時間があればいつも見ていました。敬遠しがちだった数学も基本問題からやり始め、先生方から勉強法について具体的に指示をいただき全力で取り組んだようです。そして12月下旬の早大学院入試プレでA判定が出たことで勉強方法にも自信を持ち、2月の受験まで調子を崩さずに臨むことができました。
 
受験当日、高校の前でSAPIXの先生方にお会いできるのを楽しみにしていた息子。自分の意見を持つが故に衝突することもある性格を認めてくださり、そのうえで面白いと評価していただいた先生方から、握手をしながらかけていただく言葉の一つ一つが、彼の心の中に沁みわたっているようでした。その様子を見て改めてSAPIXで良かったと私のほうが感極まってしまいました。
 
息子にとって、初めての受験を通して、目標を持つこと、己を知ること、できない自分ときちんと向き合うこと、そして自分のできることはすべてやるという心構えをもつことなど、これからの人生にとっても大切なことを経験することができました。また、志の高い仲間達や先生方の厳しくも的確なご指導に支えられ最後まで頑張ることができました。
 
深く感謝申し上げます。ありがとうございました。

※電話帳…問題集「全国高校入試問題正解」

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