[2016 高校受験 保護者体験記]「帰国受験を終えて」高木 美和さん(慶應義塾志木高校進学・母より)

息子が中3の7月に、中1の弟とアメリカ(ニューヨーク)より3年半ぶりに母子で先行帰国しました。主人の仕事の都合で、受験直前に帰国するよりは、との判断でしたが、結局、母子で受験期を迎えました。
 
ニューヨークでは日本人学校に通学、中1からSAPIXの提携校に通い始めました。現地のサッカークラブに入り中3の6月になっても試合で、日曜特訓もろくに参加できない息子を見守ってくださったニューヨークの先生方に感謝しています。また、日本のSAPIXの校舎との連絡も取ってくださり、スムーズに転塾もできました。
 
しかし、日本での勉強は想像以上にハードでした。引越も重なり、電話帳※をはじめとする大量の宿題をこなしきれず、焦っていたようで、ついに夏休み明けのある日、塾に行きたくないと言い出しました。困ってSAPIXに連絡したところ、「とにかく彼と話をしますので、塾に来てください」と言われ、しぶしぶSAPIXに行った息子は、別人のように落ち着いた表情で帰宅し、この塾なら大丈夫、と信頼感を強くしました。
 
それ以後、友達もでき、SAPIXには楽しく通っていたようです。秋以降は、家より集中できるとSAPIXヘ自習に通い、気がつけば週6日SAPIXに通っていました。
 
当初、早慶志望でありながら県立も視野に入れていましたが、秋に突然、県立と同日程の開成を受けたいと言い出し、非常に不安でした。SAPIXの先生との面談で、「本人の希望でやらせてください。もし合格しても、ぎりぎりまで悩んでもいいのです」との一言で、たとえ二兎を追うもの一兎を得ずの結果になっても、彼の挑戦を応援することに決めました。5科が思うように伸びず不安もありましたが、秋以降の追い込みは、よく頑張ったと思います。
 
受験期に母親が心がけたことは、体調管理です。月並みですが、部屋の加湿に気を配ったり、冬場はお腹が弱い息子に温かく消化のよいものを作る、といった程度ですが。また、父親が不在でしたので、本人が不安そうな時は、あえてどんと構えているようにしました。男親の代わりも、と心がけたつもりですが、本人はどう思っていたかわかりません。
 
結果、受験した学校はすべて合格をいただくことができました。開成に合格したことは信じられない思いでしたが、慶應義塾と悩んだ末、本人が慶應志木に進学することを決めました。迷った自分の気持ちを整理するために向かった先は、やはりSAPIXでした。息子も全幅の信頼を寄せていたのだと思います。
 
最後に、確実かつ、ぶれない指導力で、受験期に帰国した不安定な息子を勉強面、精神面で支えてくださった先生方に本当に感謝しています。ありがとうございました。

※電話帳…問題集「全国高校入試問題正解」

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