[2016 高校受験 保護者体験記]「サピックスとの三年間 〜再挑戦〜」麻生 夕美さん(都立西高校進学・母より)

3年前の2月、息子は中学受験で第一志望の開成中学に合格することができず、第二志望の私立の中高一貫校へ進学し、それとほぼ同時に高校受験での再挑戦を目指し、SAPIXに入室しました。
 
こうしてスタートした中学時代でしたが、息子は予想以上に学校生活を楽しんでいました。仲の良い友達もでき、部活にも積極的に参加、成績も上位に位置しており、このまま内部進学という選択肢もあるのでは、という思いが半分。一方、1年時のSAPIXでの成績もまずまずで、第一志望の開成高の合格可能性80%という判定が続き、今度こそこのまま受験本番までいってほしい、という思いが半分、といったところでした。

しかし、やはり受験はそんなに甘いものではなく、2年生になってから、息子の最大の欠点が徐々に成績に影響を及ぼし始めました。最大の欠点とは、時間の管理が極めてルーズなこと。SAPIXの授業のない日は、夕方5、6時頃に帰宅します。そこから就寝までの限られた数時間にSAPIXの宿題と相当な量の学校の課題をこなさなければならないのですから、自分の好きなことに使える時間はいかほどか、逆算すれば自ずとわかるはずなのに、帰宅直後から夕食時までずっとパソコンでゲーム関連の動画を視聴、夕食後もまた然り。何度注意しても馬の耳に念仏。SAPIXの先生にもお願いして、何度か声かけしていただいたのですが、結局、この悪い習慣は3年の夏休みまで続きました。
 
夏休み以降は、授業のない日も学校帰りに必ずSAPIXで閉室時間ギリギリまで勉強してくるようになり、室長先生からも「開成に合格する力は十分あります。あとは演習量だけです」というお言葉をいただき、いよいよ2月10日の本番を迎えました。手応えがあった様子で帰ってきた息子の姿を見てほっと胸をなで下ろしたのも束の間、合格発表の掲示板に息子の番号はありませんでした。「なんで…なんで…」と、息子は動揺を隠しきれず、目には悔し涙が溢れていました。「挑戦せずに後悔するよりは、挑戦して失敗したほうがまし」という気持ちで臨んだ再挑戦でしたが、二度目の失敗のショックは前回の時の比ではなく、親子共々打ちのめされた気分でした。でも、その場にいらした室長先生の励ましもあり、必死に気持ちを切り替え、翌日の筑駒受験へ。が、こちらも不合格。先に合格していた学校に延納願いを出してはいたものの、いよいよ追い詰められた感は否めませんでした。こうして迎えた都立西高入試日の朝、「今日は平常心で答案に向かう。開成の時は異常に力み過ぎていた気がするから」と言う息子の後ろ姿を祈るような気持ちで見送りました。1週間後、合格発表の掲示板に息子の受験番号を見つけた時は、嬉しいというよりほっとした気持ちでした。

再挑戦に敗れ、自信を喪失していた息子に最後まで寄り添ってくださったSAPIXの室長先生はじめ先生方に心から感謝申し上げます。3年間、本当にありがとうございました。 

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