2015年 都立高入試分析 国語【進学指導重点校グループ】

表中★は自校作成問題と思われるもの。

漢字の読み取り・書き取り

読み取り・書き取り
タイプA 読み取り5問・書き取り5問。
すべての学校でおおむね共通。
※日比谷・戸山で1問ずつ差し替え。
漢字の読み取り・書き取りはグループ共通の出題でした。いずれも日常生活ではあまりなじみのない漢字が選ばれていて、全体的に昨年より難化しています。標準的な難度のものを確実に得点することが求められます。日比谷(書き取り)・戸山(読み取り)で1問ずつ差し替えがあります。

文学的文章

文学的文章
タイプA 木内昇
『櫛挽道守(くしひきちもり)』
タイプB 瀧羽麻子
『ぱりぱり』
タイプAは歴史小説から、タイプBは現代小説からの出題ですが、タイプBのほうが受験生にとって感情移入しやすいものでした。いずれも心情把握や内容理解に関する記号選択問題4問の他に、50~60字の字数制限のある記述1問が出題されています。会話や様子から登場人物の心情の機微を読み取らなければなりません。

説明的文章

説明的文章
タイプA 中川裕
『語り合うことばの力』
タイプB 中村桂子
『科学者が人間であること』
日比谷★ 朝永振一郎
『人類と科学』
西★ 中井祐
『「生きた風景」へ』
国立★ 桑子敏雄
『風景のなかの環境哲学』
戸山★ 川勝平太
『日本文明と近代西洋「鎖国」再考』
進学指導重点7校のうち4校が、説明的文章で自校作成問題です。記号選択問題3~4問、記述問題1問、200字の字数制限のある作文1問が基本的な出題形式ですが、都立日比谷高は例年記述問題2問、250字の字数制限のある作文1問です。また、文章のテーマや難度、出題形式の違いにも、各校の特色が反映されていますが、傾向から逸脱したものはなく、きちんとした学習がそのまま得点につながったでしょう。字数制限のある作文は、例年通り主題を適切に理解して論を展開する力や、具体的な根拠を挙げて自分の考えを述べる力が求められています。

古典を含む文章

古典を含む文章
タイプA 堀江敏幸『戸惑う窓』
タイプB 藤田正勝『哲学のヒント』
古典を含む文章は、古文・漢文・短歌・俳句を引用した鑑賞文で、解釈や書き下し文を参照しながら読むものです。現代語訳がついているので、細かな古典知識まで要求されませんが、やはり確実に得点するには、基本的な語彙と文法知識、古典常識を身につけるべきでしょう。タイプAは短歌、タイプBは古文を引用した鑑賞文で、いずれも内容理解に関する記号選択問題3問、抜き出し問題1問、50字~60字の字数制限のある記述問題1問が出題されています。

国語まとめ

今年のトピックは、進学指導重点7校のうち4校が、説明的文章を自校作成したことです。抽象度が高く、筆者の意見がつかみにくい説明的文章であれば、受験生の読解力や表現力を試しやすいでしょう。このような問題に対応するためには、日々の学習の積み重ねで、論理的な思考力と記述力、豊富な語彙を培うしかありません。

日比谷 西 国立 八王子東 戸山 青山 立川
漢字 共通※ 共通 共通 共通 共通※ 共通 共通
文学的文章 A B B A A B B
説明的文章 日比谷★ 西★ 国立★ A 戸山★ B B
古典を含む文章 B A A A B B B

※漢字の読み書きで1問差し替えあり。

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